丸橋透・松嶋隆弘編著『景品・表示法の法実務』

丸橋透・松嶋隆弘編著『景品・表示法の法実務』(三協法規出版、2014年)

タイトル通り、景品表示法に関する実務の解説本だ。帯によると、

実務上重要な観点を法令、ガイドライン、行政処分事例に沿い詳解
実務家と研究者の執筆による「実務と理論の架橋」として類書と一線を画す
消費者庁設置後の法執行・法改正動向に焦点を合わせ、課徴金導入等、景品・表示の最新潮流も注視

とある。

この中の第5編「業界としての取組み」の第5章「口コミマーケティング業界における自主規制」という部分を書いている。内容は、WOMJのガイドラインに関する簡単な解説と、自主規制がなぜ重要かといったあたりについて。WOMJに関わっている関係で依頼されたものかと思う。というわけで、勝手ながら宣伝。

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「ネトウヨ」より「ジジウヨ」がこわい

今日は69回目の終戦の日だ。政府主催の全国戦没者追悼式のほか、各地でいろいろなイベントが開かれただろう。この暑さは式典の類に好適とはいいがたいが、この夏の真っ盛り、盆休みに合わせたかのようなこのタイミングは、日本人の季節感に妙にマッチしているようにも思う。というわけで、最近思うことをつらつらと書いてみる。

以下はきちんとしたデータや理論で裏付けた話ではない。この種のテーマはタッチーなのでことばの定義とかめんどくさいが、そのあたりも割とふわっとしたままでいく。高齢者層、もう少し広げて中高年層の間に勇ましげな論調がめだつなあ、みたいな印象論、という前提でご理解願いたい。

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個人的に抹茶が来てる話

個人的に抹茶ブームが到来している。直接のきっかけは先日参加した「綾鷹茶会」というブロガーイベントなんだが、それ以外にもたぶんいろいろ影響を受けたものはあるような気がする。とにかく、何かの拍子にふと「そうだ抹茶だ」と思い当たった、ということだ。

子どものころ大阪万博の松下館で抹茶を飲まされて「苦いー」となって以来抹茶にトラウマがあったり、正座が苦手だったりした関係で避けてきたんだが、通りがかった東京駅近くの一保堂で抹茶をいただいて、「ん、これはいけるかも」となって以来、ほぼ毎日の習慣のようになっている。茶道をきちんとやった人のようにはならないが、万事適当な性格なので、無理せず自由にやればいいや、と割り切ることにした。

というわけで、面白そうな茶碗をヤフオクであさったりしていたんだが、抹茶を自分で作って淹れられるシャープの『ヘルシオお茶プレッソ』がもらえるブロガーイベントがあるというのを聞きつけて、これは逃すまじと申し込んだ次第。

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かつ江さんに加勢致し候

鳥取城籠城戦のマスコットキャラクターとして鳥取市教委が公開した「かつ江さん」が、危機に陥っている。批判のメールが寄せられたなどの理由で、急遽公開が中止された由。

鳥取城キャラ・かつ江さん公開中止 「悲劇をネタ」の声
(朝日新聞2014年7月10日)

籠城戦の当時鳥取城にいた吉川経家は毛利家家臣であり、私のご先祖様の敵方にあたるのだが、ゆるキャラ諸氏の行く末に関しては以前から懸念を抱いてきた私としては、この事態を座視するわけにはいかない。公開中止という「兵糧攻め」に再び苦しむ「かつ江さん」に加勢致すべく、ここに弱小ながら援軍を差し向ける所存にて候。

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悪意の連鎖はやめよう

ちょっと前にブログでも取り上げた、東京都議会でのセクハラヤジの件、党本部にいわれたからなのか、あるいは声紋分析されたら逃れられないと観念したのか、1人、議員が名乗りでた。

ヤジ再三否定の果て 都議「真実話す機会逸した」釈明
(朝日新聞2014年6月24日)
なぜ、すぐに名乗らなかったのか。記者会見では「私が発した『早く結婚した方がいいんじゃないか』という発言と、『産めないのか』という発言が一緒になって取り上げられた」と釈明。45分間の会見で15回も、「真実を話す機会を逸した」などと硬い表情で繰り返した。

報道等で見聞する限り、この都議の釈明はいただけない。「誹謗するつもりはなかった」(誹謗でないヤジがあるとでもいうのか)、「早く結婚してほしいと軽い思いで発した」(だとしても議場で言うべきことじゃないだろう)など、およそ本気で謝ってるとは少なくとも私には思えないが、とにかくヤジを投げかけられた女性都議に対して頭を下げたのは事実だ。

そのせいもあるのかどうか知らないが、一方、今度は名乗りでた都議の方に、批判が集まっている。中にはひどいことばを投げつける者もいるらしく、事務所に生卵をぶつける輩まで出てきて、ネット炎上どころか集団リンチの様相を呈している。

ヤジ認めた都議事務所、大量の生卵投げつけられる
(朝日新聞2014年6月24日)

そういうのはよくない。議場で心ないヤジを投げつけた都議に対してであっても、心ない暴言を吐いていいという話にはならない。それでは同じことをやっているだけではないか。そんな悪意の連鎖でものごとがよくなることはない。

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ショートパンツにすればよかったのに

少し前に話題になった、スカイマークの客室乗務員の制服がミニのワンピースになったという件だが、実際には丈が少し長くなったらしい。

スカイマークが「ちょいミニスカ」に
(日刊スポーツ2014年6月14日)
この日から半年間、宣伝のために着るミニスカートは「保安業務に支障が出る」「セクハラ行為を招く」と物議を醸し、膝上25センチだったスカートの裾を10センチ伸ばした。西久保慎一社長は「話題を呼ぶ役割は果たしたので『超ミニスカ』から『ちょいミニスカ』にした」と話している。

「役割は果たした」っていうのは何かを撤回する際のお約束の言い訳だ。要するに批判が殺到したってことだろう。この件、別のところに書いたものがあったので、少し書き足してこちらにも載せてみる。

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都議会全議員が謝るべき

2014年6月18日に行われた東京都議会の一般質問で、女性議員が子育て支援策について質問を行った際、男性議員から「早く結婚したほうがいいんじゃないか」などとヤジが飛んだ件、大きな話題となっていて、数多く報道されていた。

都議会で女性議員にセクハラやじ」(NHK NEWSWEB2014年6月19日)
18日行われた都議会の一般質問で、みんなの党の塩村文夏議員(35)が妊娠や出産などに関する子育て支援策について都の取り組みをただした際、ほかの議員から「自分が早く結婚したほうがいいんじゃないか」、「産めないのか」などとやじを受けました。

動画を見た限りでは、「産めないのか」は確認できなかったが、「早く結婚したほうが」ははっきり聞こえた。それ自体典型的なセクハラ発言で、場を考えれば即、東京都議会会議規則第105条(秩序及び品位の尊重)及び第108条(議事妨害禁止)違反で懲戒になってもおかしくないんじゃないかと思うが、都議会自民党の人たちは不問に付すつもりらしい。さもありなんな対応ではある。

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憲法解釈はどんどん変更したらよい、という話

集団的自衛権をめぐる与党協議が続いている。慎重姿勢だった公明党が折れる気配をみせていて、まあ遠からず適当なところで手打ちとなりそうな気配、というふうに傍からはみえる。

「武力行使の3要件」新たに示す 集団的自衛権自公協議
(朝日新聞2014年6月13日)
高村氏がこの日示した見直し案は「武力の行使」の3要件と位置づけられた。特に①については72年の政府見解を直接引く形で、日本に加えて他国に対する武力行使も前提に「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるおそれがある」ことを新たな要件とした。「他国に対する武力攻撃」を加えた点が、集団的自衛権の行使を認めることにあたる。

この手のものはたいてい解釈の余地を残す玉虫色の合意をしておいてお互いがそれぞれ都合よく解釈して「自分たちの主張を通した」と宣言して終わる。公明党も政権にい続けることの方が優先だろうから、振り上げたこぶしの降ろし先があれば乗るにちがいない。このあと法律を変えなければならないにしても、今の国会ならそれほど問題なく通るだろう。

というわけで、解釈変更で戦後日本が守り続けてきたものをあっさり捨てる瞬間が近づいている。よく日本国憲法を改正手続きが厳しい「硬性憲法」などと称するが、こうやって政権の解釈ひとつで根幹に近い部分をあっさり変えられるというなら、これはむしろ世界でも最高水準の軟性憲法とみるべきであろう。

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『アナと雪の女王』を見てきた

ディズニーの映画『アナと雪の女王』が大ヒットしている。国内興行収入第3位に達したとか。

「アナと雪の女王」興行収入歴代3位に
(産経新聞2013年5月30日)
ウォルト・ディズニー・ジャパンは30日、公開中のアニメ映画「アナと雪の女王」の興行収入が約203億7千万円に達し、「ハリー・ポッターと賢者の石」を抜いて歴代3位になったと発表した。1位は「千と千尋の神隠し」(304億円)、2位は「タイタニック」(262億円)

海外でも大ヒットは同様で、世界興行収入は歴代第5位の$12億19百万ドルに達している。ちなみに1位はアバター(27億8千万ドル)、2位がタイタニック(21億9千万ドル)、3位はアベンジャーズ(15億2千万ドル)、4位はハリー・ポッターと死の秘宝 Part 2(13億4千万ドル)。

Frozen becomes fifth-biggest film in box office history
(BBC 27 May 2014)
The Oscar-winning movie, which was released in the US in November, has taken $1.219bn (£723m) worldwide, overtaking Iron Man 3's total haul.

この映画についてはあちこちの人がいろいろ書いてるので、いまさら何を付け加えるということもないのだが、まあせっかく見たので個人的な感想文をひとくさり。

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就活は社会経験に入りますか?

個人的に実感はあまりないが、世間では景気がよくなってきたらしい。大学生の就職が以前よりは厳しくなくなってきたという感じはしなくもないので、それ自体は大変けっこうな話ではある。

とはいえ、一方でこんな動きもあって、喜んでばかりもいられないのでごく手短に。

大学3年、就活もう号砲 大手サイトが6月登録
(日本経済新聞2014年5月30日)
2016年卒となる大学3年生の就職活動が早くもスタートする。大手就活サイトが6月1日から登録受け付けを開始。景気回復を受けて人材確保を焦る企業は例年以上に夏からのインターンシップを重視する見通しで、すでに説明会も始まった。16年卒は学業への配慮から採用選考の開始時期を従来より4カ月遅らせることになったはず。だが、就活はむしろ長期化しそうだ。

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「戦国の六等星」発刊について

Kindle本を出してみた。

山口嘉月・山口浩著『戦国の六等星: 備中兵乱と三村元親の実像


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ゲンロンカフェでビットコインの話をすることになった

ごく手短に告知。6月5日(木)19時から、ゲンロンカフェでビットコインの話をすることになった。有料イベントではあるのだが、私はともかく、楠正憲さんと東浩紀さんというのはこの関連のイベントとしてはなかなか豪華な顔ぶれではないかと思うので、皆様よろしければぜひ。

楠正憲×山口浩×東浩紀「ビットコインは貨幣たりうるか —— 匿名と安全と流通のバランスをめぐって」

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宮竹貴久「恋するオスが進化する」

宮竹貴久著『恋するオスが進化する』(メディアファクトリー新書、2011年)

いただきもの。多謝。個人的にどうも進化生物学系の本は好きなようで、ちょっと前にも「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」を読んでひざをはたはたと打ったりしていたのだが、本書もなかなか面白かった。なんというかこの分野、enlighteningなのだな。

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Kindle本「テレビのミライ」発売について

昨年、ゼミ活動で作った書籍をKindleで売ることにしたので告知。タイトルは「テレビのミライ」。よろしければぜひ。


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「綾鷹茶会」で合組したマイ茶葉をいただいたぞ

先日、「綾鷹茶会」なるイベントに行ってきた話は前にブログに書いた。その際私たち参加者は、5種類の茶葉を使って自分なりの合組(ブレンド)を体験したわけだが、その場では、参加者の一部の人たちの合組を実際に作ってもらったので、私を含むほとんどの参加者は、実際には自分が合組したお茶がどんな味なのか、わからないままだった。

そうした人たちの分も、上林春松本店で合組して送ってくれるということだったので待っていたわけだが、このほどついに届いた。うれしい。

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«ビットコインのイベントに出たら来場者に途中退席された話