当世お名前事情について

最近、子供の名前で従来とちがったものが出てきているという話をよく聞く。「キラキラネーム」などということばをネットなどで見かけたりするが、実際にそういう名前の人がどのくらいいるのか、よくわからないままで論評するのはどうかと思っていた。そうこうするうち、しばらく前にひょんなことで、その一端を垣間見ることができたので、それをきっかけに考えたことも含め、できるだけ手短に書いてみる。

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人口問題としての難民受入れ論

あまりまじめに追っかけてなかったので流れがよくわかっていなかったのだが、先日安倍首相が国連で演説した後に行った記者会見でのやり取りが話題になっているらしい。

安倍首相「難民受け入れは?」と問われ「女性の活躍、高齢者の活躍が先」」(ハフィントンポスト2015年9月30日)

外国人記者が「シリア難民問題への追加の経済的支援を表明したが、難民の一部を日本に受け入れることは考えていないか?」と質問したところ安倍首相は、「人口問題として申し上げれば、我々は移民を受け入れる前に、女性の活躍であり、高齢者の活躍であり、出生率を上げていくにはまだまだ打つべき手がある」「難民を生み出す土壌そのものを変えていくために、日本としては貢献をしていきたい」と答えた、というものだ。

上掲記事は、海外メディアがこれを「日本は難民受け入れに否定的」と報じた、とまとめている。こうした動きを受けてのものかどうかはわからないが、この件について、国内でも「難民問題は人権問題であり人口問題としてとらえるのは不適切」「難民と移民の区別がついていない」といった批判が出ているらしい。

この件については専門外だしもういろいろと論じられているのだろうが、いかがなものかと思うことがあるのでひとくさりだけ。

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お受験ポルノにご用心

フードポルノ、ということばがある。我らがWikipedia先生によると、英語のfood pornとは若干ちがうニュアンスで使われているっぽいが、とりあえずここでは欧米風の「広告、インフォマーシャル、調理実演、その他の視覚メディアでの、調理や食事における魅惑的で豪勢な視覚表現」みたいな意味で使うこととする。

要するに、魅力を誇張した表現で人を「その気」にさせるようなもの、ということだろう。本来の意味でのポルノが性的な領域でやっているように、食べ物に関してそういうことをしたものをフードポルノと呼ぶわけだ。

これを応用したのか、「キャリアポルノ」ということばもある。「読んでる間に気分が良くなって俺って何か凄い」気分にさせてくれる自己啓発書とかを指してるらしい。まあ確かにそういう面はある。うまいこというものだと思う。

となれば、そのさらに応用編というのもあろう。最近一部で話題になった、3人の息子を東大に入れたママの話。あれなぞは、さしずめ「お受験ポルノ」ということになるだろうか。

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「萌えおこし」と「オタフォビア」の間

「碧志摩メグ」というキャラクターが一部で話題になっている。三重県志摩市が地域振興のために作った公認キャラクターで、海女という設定だ。

海女萌えキャラクター「碧志摩(青島)メグ」公式サイト

志摩市の海女は、少なくとも今では漁業従事者としてというより観光客向けのサービスとしての位置づけの方が大きいだろう。このキャラクターは、そうした観光需要を喚起するためのご当地キャラということになる。いわゆる「萌えおこし」、つまり萌えキャラで地域おこしというわけだ。

ところが、このキャラクターに対して、海女文化を侮辱するなどの理由で、批判の声が上がっている。

「ロリコン、性差別」「海の文化バカにするな」サミット開催地・志摩で海女の萌えキャラ大炎上」(Yahoo!ニュース個人 木村正人 2015年8月26日)
来年、伊勢志摩サミット(主要国首脳会議) が開催される三重県志摩市公認の海女の萌えキャラ「碧志摩(あおしま)メグ」が、「胸や太ももを強調しすぎ」「海で生きてきた海女の伝統と文化をバカにしている」と大論争を呼んでいる。

デザインは一見してわかる通りアニメキャラ風であり、体形や肌の露出などが批判の対象となっている。これに対して、表現の自由などの理由でこれを保護すべきという反対論も出ている。この種の問題で賛否が分かれた場合、折り合うことはあまりない。相手の言い分に耳を傾けることは少なく、どう転んでも相手を批判(ときには罵倒)することばばかりが残る。こうなってしまうのは、どちらの立場も「正義」を背負っていると考えているからで、少し引いて考えてみる方がよいと思う。

というわけで、ひとくさり考えてみる。いつも「文章が長い」と批判されるので結論部分を先に書いておくと、「地元の方々がよく話し合って決めるべき。ただしあくまで冷静に、相手の立場や考え方を十分尊重して」ということだ。

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Bigger! Louder! More teeth!

今年の夏はハリウッドの大作もいろいろ公開されて楽しい。その中には当然、「ジュラシック・パーク」のシリーズ最新作「ジュラシック・ワールド」も含まれる。この手の映画が大好きな山口としては見逃せないのである。

というわけで、手短に感想など。以下多少のネタバレあり。

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2番めの「いちばん長い日」

映画「日本のいちばん長い日」を見てきた。終戦70周年を機に、ということだろうか。原作は1965年刊行でベストセラーとなったノンフィクション、1967年に映画化(以下「前作」と呼ぶことにする)されていて、今回はそのリメイクということになる。前作の157分に対し本作は136分とちょっと短くなっているので、2番め「の」「いちばん長い日」は2番め「に」「いちばん長い日」でもある。原作も読んだし、1967年の作品はリアルタイムではないがテレビで何度か見たがその後新しい資料も出てきたしというわけで、今回どのように映画化されるのか興味があった。

以下、ひとくさり感想をば。

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原爆投下への「感謝」について

数日前にウォールストリートジャーナルがこんなコラムを載せていた。時節柄ということだろう。原爆投下70周年という節目でもある。

【オピニオン】原爆投下を神に感謝」(WSJ日本版2015 年8月7日)

原文はこちら。以下ことわりのない限り日本語訳記事をもとにひとことだけ書く。

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もう更地のままでいいんじゃないか

なんだかもめにもめている国立競技場建て替え問題だが、設計者との契約解除みたいな話まで出ているらしい。

新国立設計ザハ氏と契約解除へ…文科省など検討」(スポーツ報知2015年6月6日)
ザハ・ハディド・アーキテクツ側と設計を変更するよう交渉を行い、不調に終わった場合、契約を解除する方針だ。

元のデザインからずいぶん変わっちゃった状況じゃそれもしかたないんだろうが、「で、このあとどうすんの」という点は残る。下の記事とかも含め、議論百出のさまを見れば見るほど迷走感しか感じない。

建築家ら、新国立の抜本的見直し提言 開閉屋根なくす」(日本経済新聞2015年6月5日)

とはいえ、この件についてはもともと関心がない(前に書いたのはこれとかこれとか)ので、もはや悪乗り回路しか働かない。で、超適当に放言。何建てるかでそんなにもめるんなら、もう、更地のままでいいんじゃないだろうか。

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「学歴フィルター」を公表したらよい

ゆうちょ銀行が大学新卒採用においていわゆる「学歴フィルター」を設けているとして話題になっている件。

【炎上】ゆうちょ銀行が学歴フィルターを仕掛けていたことが判明!勇気ある学生が告発して大祭りに!!!!」(netgeek 2015年6月2日)
現在、就活まっただ中のSさんはずっとおかしいと思っていた。セミナーの予約が一向にできないのだ。そして学歴フィルターに引っかかっているのではないかと疑い、ある実験を行った結果、企業の卑怯すぎる採用手法が明らかになった。

要は、業界研究セミナーと称する事実上の採用活動イベントへの参加申し込み枠が、学生の在籍大学によって操作されており、「日東駒専」で登録したアカウントでは満席となっていたセミナーが「東京大学」で登録すると参加可能になっていた、ということらしい。

で、関心を惹きやすい話題だけに案の定いろいろと議論になっているようだが、少し話がずれているように思うので手短に。

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「江戸ビジネスしぐさ」を作って遊ぼう

数日前から「出されたお茶を飲むのは失礼」みたいなネタでネット上で出回っている。ネタ元はこれだろうか。

【悲報】新入社員、取引先で出されたお茶を飲む」(2ちゃんねる)
1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/12(火) 17:51:31.769 ID:kgA90QFt0.net
会社出てやったことの意味を教えたら青ざめてた
(中略)
137 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/12(火) 18:57:42.219 ID:wLGKj6Rld.net
>>133
相手の条件を全部飲む、という意味になる

こういうネタは誰でも乗っかれるのでバズりやすいが、そもそもマジレスするほどのものではない。そんなルールは少なくとも社会に定着したマナーとしては存在しない、でFAなんだが、それで終わっちゃ面白くない。

というわけで、ちょっとだけ悪乗りしてみる。こういうのを「江戸ビジネスしぐさ」とでも名付けてみてはどうか。

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駒大GMS学部2015年度実践メディアビジネス講座「宗教とメディアの新時代」第1回イントロダクション(担当:山口)

この件はゼミのブログに載せているのだが、告知のためこちらにも転載。

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駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部2015年度科目「実践メディアビジネス講座I」の後半はシリーズ講義「宗教とメディアの新時代」をお送りします。宗教界における新たなメディア利用の動きと、そのメディアやメディアビジネスへのインプリケーションについて、第一線の実務家の方々をお呼びしてご講義いただきます。2015年6月1日(月)13時からの第1回は担当者山口によるイントロダクションをお送りします。


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「いい質問」などいらない

ネットで「いい質問ができる人は出世する」という文章を見かけた。曰く、スピーチなどに対して「いい質問」が出てくる会社は全体の2割程度しかなく、残り8割はまったく質問が出なかったり、白々しい感謝のことば(いわゆる「キチョハナカンシャ」というやつだ)が述べられたりする、と。

いわんとすることはわかるんだが、こういう言説はやや危険だなあと思ったので手短に。

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議会質問なんか業者に作ってもらえばいい

ごく手短に。最近はいろいろ便利なサービスがどんどん出てきて、私たちの暮らしはずいぶん便利になった。政治家さんたちもずいぶんその恩恵を受けているようで、最近は議会の質問まで作ってくれるサービスがあるらしい。

議員向けの有料サービス登場 議会質問「売ります」、地方議員「買います」」(産経新聞2015年4月3日)
ある地方議員のもとに昨年、こんな言葉の並んだダイレクトメールが届いた。送り主は、岡山県内の一般社団法人を名乗る団体。議会質問のサンプルを有料で提供するという内容で、年会費は定例会4回分で9万7200円としている。

この記事は、見出しでみてもわかるように、嘆かわしいという論調で書かれている。昨年話題になった号泣県議を引き合いに出して、「「議会質問は議員活動の根幹。こうしたサービスが現れること自体、議員のレベル低下を物語っている」と嘆く声も」としている。

気持ちはわかるんだが、そう嘆くばかりでもなかろうと思う。

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ジブリで振り返る20世紀日本

今はどうか知らないが、ちょっと前まで、暮れから正月というのは毎年、レンタルビデオ店が繁盛する時期だった。要するに、テレビ番組が面白くないというわけだ。実際のところ面白い番組もたくさんやっているとは思うが、少なくともふだんとちがう番組編成だから見慣れないという要素もあるのだろう。別にDVDやらを借りてこなくても、今は配信でいろいろ見られたりもするだろうから、テレビではない何かの動画を見ている、ということかもしれない。

個人的にはいろいろあってなかなか時間がとれないのだが、何か見るとしたらどうだろうと考えて、そういえばと思いついたものがあった。

ジブリアニメで20世紀の日本をふりかえってみる、というのはどうだろう。

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映画もネットに「流出」させてはどうか

ソニー・ピクチャーズが映画「ザ・インタビュー」の公開を見送った、と報じられた。

ソニー、北朝鮮映画「ザ・インタビュー」の公開中止を決定
(Reuters2014年12月18日)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)は17日、北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺を題材にしたコメディー映画「ザ・インタビュー」について、25日に予定されていた公開を中止すると発表した。

劇場がネット上でのテロ予告を受けて相次いで上映中止を決めたことを受けてのものだそうが、それ以前にソニー・ピクチャーズが受けたサイバー攻撃との関連もある。本当にやりかねん、という心配なのであろう。制作費に4200万ドル、P&Aでさらに数千万ドルかけた作品をお蔵入りにするのはソニー・ピクチャーズとしても断腸の思いだったろう。

そこであくまでネタとしての提案だが、お蔵入りした映画、ネットに「流出」させてみてはどうだろう。

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«「白票」という政党もあったらいい