もう更地のままでいいんじゃないか

なんだかもめにもめている国立競技場建て替え問題だが、設計者との契約解除みたいな話まで出ているらしい。

新国立設計ザハ氏と契約解除へ…文科省など検討」(スポーツ報知2015年6月6日)
ザハ・ハディド・アーキテクツ側と設計を変更するよう交渉を行い、不調に終わった場合、契約を解除する方針だ。

元のデザインからずいぶん変わっちゃった状況じゃそれもしかたないんだろうが、「で、このあとどうすんの」という点は残る。下の記事とかも含め、議論百出のさまを見れば見るほど迷走感しか感じない。

建築家ら、新国立の抜本的見直し提言 開閉屋根なくす」(日本経済新聞2015年6月5日)

とはいえ、この件についてはもともと関心がない(前に書いたのはこれとかこれとか)ので、もはや悪乗り回路しか働かない。で、超適当に放言。何建てるかでそんなにもめるんなら、もう、更地のままでいいんじゃないだろうか。

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「学歴フィルター」を公表したらよい

ゆうちょ銀行が大学新卒採用においていわゆる「学歴フィルター」を設けているとして話題になっている件。

【炎上】ゆうちょ銀行が学歴フィルターを仕掛けていたことが判明!勇気ある学生が告発して大祭りに!!!!」(netgeek 2015年6月2日)
現在、就活まっただ中のSさんはずっとおかしいと思っていた。セミナーの予約が一向にできないのだ。そして学歴フィルターに引っかかっているのではないかと疑い、ある実験を行った結果、企業の卑怯すぎる採用手法が明らかになった。

要は、業界研究セミナーと称する事実上の採用活動イベントへの参加申し込み枠が、学生の在籍大学によって操作されており、「日東駒専」で登録したアカウントでは満席となっていたセミナーが「東京大学」で登録すると参加可能になっていた、ということらしい。

で、関心を惹きやすい話題だけに案の定いろいろと議論になっているようだが、少し話がずれているように思うので手短に。

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「江戸ビジネスしぐさ」を作って遊ぼう

数日前から「出されたお茶を飲むのは失礼」みたいなネタでネット上で出回っている。ネタ元はこれだろうか。

【悲報】新入社員、取引先で出されたお茶を飲む」(2ちゃんねる)
1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/12(火) 17:51:31.769 ID:kgA90QFt0.net
会社出てやったことの意味を教えたら青ざめてた
(中略)
137 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/12(火) 18:57:42.219 ID:wLGKj6Rld.net
>>133
相手の条件を全部飲む、という意味になる

こういうネタは誰でも乗っかれるのでバズりやすいが、そもそもマジレスするほどのものではない。そんなルールは少なくとも社会に定着したマナーとしては存在しない、でFAなんだが、それで終わっちゃ面白くない。

というわけで、ちょっとだけ悪乗りしてみる。こういうのを「江戸ビジネスしぐさ」とでも名付けてみてはどうか。

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駒大GMS学部2015年度実践メディアビジネス講座「宗教とメディアの新時代」第1回イントロダクション(担当:山口)

この件はゼミのブログに載せているのだが、告知のためこちらにも転載。

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駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部2015年度科目「実践メディアビジネス講座I」の後半はシリーズ講義「宗教とメディアの新時代」をお送りします。宗教界における新たなメディア利用の動きと、そのメディアやメディアビジネスへのインプリケーションについて、第一線の実務家の方々をお呼びしてご講義いただきます。2015年6月1日(月)13時からの第1回は担当者山口によるイントロダクションをお送りします。


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「いい質問」などいらない

ネットで「いい質問ができる人は出世する」という文章を見かけた。曰く、スピーチなどに対して「いい質問」が出てくる会社は全体の2割程度しかなく、残り8割はまったく質問が出なかったり、白々しい感謝のことば(いわゆる「キチョハナカンシャ」というやつだ)が述べられたりする、と。

いわんとすることはわかるんだが、こういう言説はやや危険だなあと思ったので手短に。

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議会質問なんか業者に作ってもらえばいい

ごく手短に。最近はいろいろ便利なサービスがどんどん出てきて、私たちの暮らしはずいぶん便利になった。政治家さんたちもずいぶんその恩恵を受けているようで、最近は議会の質問まで作ってくれるサービスがあるらしい。

議員向けの有料サービス登場 議会質問「売ります」、地方議員「買います」」(産経新聞2015年4月3日)
ある地方議員のもとに昨年、こんな言葉の並んだダイレクトメールが届いた。送り主は、岡山県内の一般社団法人を名乗る団体。議会質問のサンプルを有料で提供するという内容で、年会費は定例会4回分で9万7200円としている。

この記事は、見出しでみてもわかるように、嘆かわしいという論調で書かれている。昨年話題になった号泣県議を引き合いに出して、「「議会質問は議員活動の根幹。こうしたサービスが現れること自体、議員のレベル低下を物語っている」と嘆く声も」としている。

気持ちはわかるんだが、そう嘆くばかりでもなかろうと思う。

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ジブリで振り返る20世紀日本

今はどうか知らないが、ちょっと前まで、暮れから正月というのは毎年、レンタルビデオ店が繁盛する時期だった。要するに、テレビ番組が面白くないというわけだ。実際のところ面白い番組もたくさんやっているとは思うが、少なくともふだんとちがう番組編成だから見慣れないという要素もあるのだろう。別にDVDやらを借りてこなくても、今は配信でいろいろ見られたりもするだろうから、テレビではない何かの動画を見ている、ということかもしれない。

個人的にはいろいろあってなかなか時間がとれないのだが、何か見るとしたらどうだろうと考えて、そういえばと思いついたものがあった。

ジブリアニメで20世紀の日本をふりかえってみる、というのはどうだろう。

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映画もネットに「流出」させてはどうか

ソニー・ピクチャーズが映画「ザ・インタビュー」の公開を見送った、と報じられた。

ソニー、北朝鮮映画「ザ・インタビュー」の公開中止を決定
(Reuters2014年12月18日)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)は17日、北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺を題材にしたコメディー映画「ザ・インタビュー」について、25日に予定されていた公開を中止すると発表した。

劇場がネット上でのテロ予告を受けて相次いで上映中止を決めたことを受けてのものだそうが、それ以前にソニー・ピクチャーズが受けたサイバー攻撃との関連もある。本当にやりかねん、という心配なのであろう。制作費に4200万ドル、P&Aでさらに数千万ドルかけた作品をお蔵入りにするのはソニー・ピクチャーズとしても断腸の思いだったろう。

そこであくまでネタとしての提案だが、お蔵入りした映画、ネットに「流出」させてみてはどうだろう。

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「白票」という政党もあったらいい

どうしようもなく盛り上がらない今回の衆議院選挙でちょっと面白く思っているのは、「支持政党なし」という政治団体が出てきていることだ(あえてリンクははらないでおく)。別にこの団体を支持しているわけでもないしこの団体への投票を呼びかけたりするつもりもない(もちろん否定もしない。あくまでニュートラル)。シンプルにネタとして面白いのでわが内なる悪乗り回路が発動してしまったのだが、それだけでなく、ちょっと考えさせるものがあるようにも思うので手短に。あくまでもネタとして。

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産まない(  )が悪い

この件についてごく手短に。

「子ども産まないのが問題…麻生氏発言、また物議
(読売新聞2014年12月8日)
麻生氏は札幌市内での演説で「高齢者が悪いというイメージを作っている人はいっぱいいるけれども、子どもを産まないのが問題だ」と述べた。

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集合知的にはスコットランド独立はなさそう

スコットランド独立の是非を問う住民投票が18日に迫っている。報道をみる限りは賛否伯仲して予想がつきにくい状態らしい。

スコットランド、独立か英残留か 18日に住民投票
(日本経済新聞2014/9/17)
投票前の最後の週末となった13~14日に発表された各種の世論調査では独立への賛否は拮抗している。接戦がほぼ確実視されており、独立の行方は浮動票が握っている状況だ。

実際、BBCのpoll trackerとか見てるとけっこう拮抗してて、しかもYESの人が増えてきてる。9月16日時点でYES44%、NO48%。The Telegraphのだと9月13日時点でYES54%、NO46%。

Should Scotland be an independent country? (BBC)

Scottish independence referendum poll: the latest tracker (The Telegraph)

とはいえ、予測市場やブックメーカーなどの集合知系だとそうでもないなあ、というのでメモ的に書いとく。

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「合格力ランキング」の「欠陥」とその「欠陥」について

こんな記事を見かけた。

名物の「大学合格力」高校ランキングに致命的欠陥!
(inter-edu2014年9月5日)

週刊ダイヤモンドの2014年 10/2号臨時増刊「中高一貫校・高校全国ランキング2015年入試版」が示している、中高一貫校・高校の「卒業生一人あたりの国公立大学合格力」によるランキングに対してかみついている。こういうことらしい。

しかし、進学校に詳しい人たちがランキングを見てみると、違和感を覚えると思う。いわゆる有名進学校の影が薄く、地方勢が圧倒的に強いのだ。これについては記事の中で、「国公立大学上位100校に合格した生徒数によって合格力が出るため、地元大学に多くの生徒を送り出す高校が上位に来る傾向にある」と断り書きがある。だが、このランキングのロジックには、その断り書きでは説明しきれていない致命的な欠陥がある。

これはこの記事の著者の方が書いた書籍の内容を抜粋して紹介するものだそうなので、これだけ読んで何かいうのはあまりよくないのだろうが、読んでいて違うなあと思うところがあるので、手短に書いておく。

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女性閣僚増えてよかったね

内閣改造が行われたとかで、新しい顔ぶれが発表された。

政権安定を優先 第2次安倍改造内閣が発足 主要閣僚留任、役員に重鎮
(朝日新聞2014年9月4日)
安倍晋三首相(自民党総裁)は3日、党役員人事と内閣改造を実施し、自民、公明両党による第2次安倍改造内閣を発足させた。幹事長に前自民党総裁の谷垣禎一氏をあてるなど党4役を一新する一方、主要閣僚は軒並み留任させた。

どう評するかはともかく、重要閣僚の多くを留任させ、重要ポストに重鎮を据えているっぽいのはわかる。一方、今回の改造の「目玉」(政治的にはそういうものが必要なんだろう)は女性閣僚の増加、であるらしい。過去最多の5名が入閣した。基本的にはよかったねという話なのだろうが、あまりよく評価していない向きもある。

女性閣僚5人、数は前進 「でも言動は…」不安の声も
(朝日新聞2014年9月4日)
安倍改造内閣に過去最多の5人の女性が入閣した。女性の社会進出にとっては「一歩前進」。しかし過去には、男女共同参画や選択的夫婦別姓制度に反対していた顔ぶれも見える。「女性活躍」という看板は本物か。

まあ政権批判をしたい人にはどんなものでも批判の種でしかないので割り引いてみておくにしても、確かに入閣した面々の過去の発言などをみていると、これはどうなのかというものがけっこうある。とはいえ、けなしてばかりというのもどうかと思うので、「女性閣僚増えてよかったね」という話をしてみる。

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終戦翌日の原爆と原子力に関する報道

古い新聞記事のデータベースをぱらぱらと見ていてちょっと興味深かったのでメモ的に書いとく。

見つけたのは原爆に関する1945年8月16日の記事。いうまでもなく玉音放送の次の日だ。日本の無条件降伏の翌日というわけで、さぞかし新聞記事も書きにくかったろうと思うが、この日にけっこう原爆の記事が出ている。で、興味深かったのはその取り上げ方。別に政治っぽい話をしようというのではなくて、当時の空気感みたいなものを感じたという話。

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慰安婦問題は女性の人権問題ととらえるべきではないか

旧日本軍の従軍慰安婦問題に関する朝日新聞の報道とその後の対応が波紋を呼んでいる。韓国人女性に対する強制連行があったとするずいぶん前の朝日新聞の報道について根拠がないのではないかという疑義がかねてからあったわけだが、それを今年になって朝日新聞が検証し、なかったとして記事を撤回したものの、その撤回のしかたがよろしくないと批判を浴びている、という話だ。

慰安婦問題とは
(朝日新聞2014年8月5日)

この問題に関しては、世に詳しい方々がたくさんいらっしゃるので、私ごときが何かためになる知見を示せるというものでもないとは思うのだが、とはいえ関心がまったくないというわけでもないので、ちょっとだけ、調べたこと、考えたことを書いてみる。専門家の方々には「何をいまさら」な話かもしれないし、「何を寝ぼけたことを」かもしれないが。

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