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May 22, 2004

Undetermined Financial Jeopardy

5月に入って、UFJホールディングスに関する報道が続いている。主なものを拾うと、次のとおりだ。

21日 最終赤字幅が4000億円程度となり、自己資本比率は8%台前半に低下との報道
19日 最終赤字幅が3000億円超、経営トップ3人は引責辞任との報道
17日 業績予想を再下方修正し、最終赤字1000億円規模との報道

報道では、確か4月末ごろに業績を下方修正して、最終黒字が1250億円程度になると報道されていたのだ。短期間に黒字から大幅赤字に逆転したのは、もちろん不良債権処理の必要額に関する修正が行われたためだ。おそらく監査法人との間で意見が合わなかったのだろう。

短期間で数千億円も変わったことについて、ずさんだとか読みが甘いだとか言う方もいるが、それはあたらないと思う。不良債権処理とは将来に関する見通しの問題であり、立場によって見方がちがうこと自体はおかしくない。きっと真剣に議論した結果なのだろう。

しかし、どうも間が悪いというか、できすぎというか、すっきりしないことがある。第1に、赤字転落が最初に報道された時点では、最終赤字幅は最大1000億円といわれていたのが、最終的に4000億円までふくらんだこと。口の悪い人なら、「最初は経営トップを守れる程度の処理額にしておこうと思ったが、監査法人の指摘で赤字転落となり、辞任が避けられなくなったのだから、ここで出せるものは出しておこうとしたにちがいない」と言うだろう。それから第2に、最終的な自己資本比率が「ちょうどよく」8%台前半となったこと。疑り深い人なら「これ以上処理すると8%を割り込んでおおごとになるからここで止めておいたのだろう」というのではないだろうか。

つまり、はしょっていえば、不良債権処理のしかたが「処理すべきものを処理する」というより「処理しても問題ない分だけ処理する」という姿勢ととられるおそれがあるのではないか、ということだ。根拠はまったくないし、風説の流布ととられても困るのだが、報道だけ見ていると、そうとられてもおかしくないように見える。景気もよくなってきていることでもあるし、ここは一番、早く立ち直っていただきたいものである。

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