« プロ野球を考える ③職業としてのプロ野球選手 | Main | 方法の問題ではない:「デブの国」より »

June 17, 2004

成田空港にて

昔は、成田空港といえば、出国審査の行列が有名だった。出国審査場いっぱいに人がすし詰め状態になり、行列だったはずがどの列に並んでいるのかわからなくなってしまうほどだったが、最近はかなりスムーズだ。検査官の数は増えたのだろうか。少なくとも、出入国カードにハンコを押すなどの手間がなくなった分は確実に短縮されているわけだ。

その代わりといっては何だが、航空会社カウンターでの搭乗手続きに、これまで以上の時間がかかるようになった。テロ対策のための荷物検査に時間がかかるから、というふれこみなのだろうだが、見ているとどうもそればかりではないような気もする。

行列の主な部分は、機内預け荷物の検査の前よりも、それが終わったあと、搭乗券の発券カウンターの前にできている。すべてのカウンターに職員(女性)が配置されているわけではなく、閉鎖されたままのカウンターがかなりある。では人手が足りないのかと思うと、それぞれのカウンターの前に男性職員が立っていて、荷物をカウンターの方に載せてくれる。

乗客は、空港までこの荷物を運んできたのだ。この期に及んで、荷物をカウンター横のはかりに載せるためだけに職員を配置して何のサービスになるのだろうか。おそらくこれらの男性職員には、よくわからないが他の職務もあるのだろうが、それにしてもだ。カウンター内の女性職員が、何かあるたびに席を離れて走り回っているのと比べ、これらの男性職員はどうも暇をもてあましているようにみえてしまう。

航空会社における業務分担に文句をいう筋合いはないのだが、こうした様子を見ていると、コンビニで複数のアルバイト職員がみごとに連携して互いをサポートし、行列をさばいているさまと比べ、どうにも非効率な印象を禁じえない。空港全体のサービスを考えたとき、現在は明らかにここがボトルネックとなっている。しかもそれは、職員の配置を少し変えれば、それほど苦もなく解消できそうに思えるのだ。

他に何か事情があるのだろうか。カウンターでテロリストが暴れたときに取り押さえるため?これら男性職員は年配者が多いようにみえるのも気になるところだ。まさかと思うが「ためにする配置」か?ご存知の方がいたらぜひ教えていただきたい。

|

« プロ野球を考える ③職業としてのプロ野球選手 | Main | 方法の問題ではない:「デブの国」より »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 成田空港にて:

« プロ野球を考える ③職業としてのプロ野球選手 | Main | 方法の問題ではない:「デブの国」より »