年の終わりに
2004年もいよいよ押し迫った。どんな年でも「激動の年」と形容されるが、今年はその中でも大きいほう、だったのではないか。NHKで今年のニュースを振り返る番組を放映していたが、「大物」ぞろいだと思う。地震や台風などの自然災害だけでなく、戦闘やテロ、あらゆる種類の犯罪、…。
犠牲になられた方々の冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に対して心よりお見舞い申し上げる。今も苦しんでいる方々があちこちにいる。たいしたことができない自分を心底ふがいなく思う。
2004年もいよいよ押し迫った。どんな年でも「激動の年」と形容されるが、今年はその中でも大きいほう、だったのではないか。NHKで今年のニュースを振り返る番組を放映していたが、「大物」ぞろいだと思う。地震や台風などの自然災害だけでなく、戦闘やテロ、あらゆる種類の犯罪、…。
犠牲になられた方々の冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に対して心よりお見舞い申し上げる。今も苦しんでいる方々があちこちにいる。たいしたことができない自分を心底ふがいなく思う。
「一つのかごにすべての卵を盛るな」 (Don't put all your eggs in one basket.)ということわざがある。 言わずと知れた、リスク分散の必要性を説く際によく使われる。投資におけるリスク分散の有効性は50年前に近代ポートフォリオ理論として確立する前から「知恵」として受け継がれてきた。保険という制度はこれと同じ効果を金銭のやり取りで代替しようとするものだし、企業でも、社長と副社長は同じ飛行機には乗らない、などというところはたくさんある。
これは「集中」することのリスクだが、必ずしもそういう場合ばかりではない。考えてみればあたりまえのことなのだが、「分散のリスク」というものもあるのだ。
映画でもテレビドラマでもそうだが、エンドロールをみるのが好きだ。エンドロールでは、その映画なりドラマなりの製作にあたったスタッフや企業の名が列挙される。ほとんどは小さな活字で流れ去るそれらの名が示すのは、製作に力を注いだ人たちの努力の記録だ。この人たちに敬意を示すためにも、エンドロールはきちんと最後まで見届けるべきだと思う。それに、映画産業に興味のある人には、どんな職種があるのかを見るいい機会にもなる。
とはいえ、どんどん流れ去る情報をすべて記憶に留めておくことは難しい。ましてハリウッドの大作ともなれば、1,000人以上の名が登場するし、その役割もさまざまだ。というわけで、記録も兼ねて、映画のエンドロールにどんな情報が出ているのかを記録してみる、というのがこの新シリーズ「エンドロールを見る」だ。第1弾は最近DVDが発売された「Harry Potter and the Prizoner of Azkaban」。
Bloggerがそのblogの記述内容によって解雇された例は、アメリカなどでいくつか知られている。制服姿の写真を掲載して解雇されたデルタ航空職員の例が有名だろう(CNETの記事はこちら。WIRED NEWSの記事はこちら)。以下は、日本ではあまり大きくとりあげられていないが、他にも政界の女性スキャンダルに発展しかねなかったケースだ。「Washingtonienne」というblogである。
上記参照先URLのBlogは、元のサイトが閉鎖された後に別の人々によって復元されたものだ。また、「Return to Forever : Yr Biz Ref site」にコピペされたものがある。内容が内容だけに、削除される可能性を懸念したのだそうだ。著作権が気にならなくはないが、一応リンクしておく。
参照先サイトの内容は、一部に18禁のものが含まれている。18歳未満の方、およびその筋のものをお好みでない方は、ご覧にならないことを強くお勧めする。また、この話題を興味本位で知りたい方は、以下を読むより上記の参照元を直接あたられたい。以下の記述に「刺激的」な内容はないが、18歳未満の方は読まない方がいいと思う。
昨日に続きクリスマス特集。特定の宗教を賞賛したり推奨したりするものではないが、宗教関係には多くのすぐれた知恵が隠れている。キリスト教もそうだ。記憶に残っていることばを1つ挙げる。
「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」 聖書(新共同訳) ヨハネによる福音書 / 8章 7節 (財団法人聖書協会のサイトで本文を検索することができる)
Band Aid 20 (2004), "Do They Know Its Christmas?" Universal International.
伝説のチャリティ・プロジェクト「Band Aid」が20年ぶりに復活! U2のボノを筆頭に集まったアーティストたちによって新たにレコーディングされた「Do They Know It’s Christmas?」2004年バージョンと、1984年のオリジナル・バージョンの2曲を収録。
だそうだ(以上、アマゾンの紹介文より)。
家庭用ビデオの普及は、私たちの映画の視聴スタイルを大きく変えた。かつて映画は、映画館で見るものだった。テレビで映画を放映することもあったが、それは「古い」映画の使い回しだったわけだ。それが家庭用ビデオの普及により、「最初から家庭で見る」という新たな視聴スタイルが生まれ、また劇場公開やテレビ放映を当初から予定しないOVAというスタイルも定着した。この傾向は、媒体がビデオテープからDVDに移行し(同時にコンテンツがレンタルからセルに移行)、さらにブロードバンド配信など新しいチャネルが利用可能になるに従って、さらに加速している。
このことは、映像コンテンツの販売という事業において、映画館というチャネルが、これまでよりさらに「one of them」的になることを意味する。そもそも「映画館」というビジネスモデルは将来とも残り得るのだろうか。あくまで軽くいいかげんにだが、考えてみた。
「幸福な家庭はみな似通っているが、不幸な家庭は不幸の相もさまざまである」。トルストイの小説「アンナ・カレーニナ」冒頭の一文だ。白状すればこの小説を読んだことはないのだが、有名なことばだから知ってはいた。名言とされているわけだし、ひとつの真実をとらえたものなのだろうが、どこかに違和感を感じていた。(この小説を読まずにこんなことを書くのはあまりに無謀なのだが、小説に文句をつけるつもりはないということだけはことわっておく。)
「希望格差社会」という本が注目を集めている。まだ読んでいない(これもかよ)ので書評ではないが、このタイトルを聞いて上記のことばを思い出した。家庭の話と個人の話はちがうのかもしれないが、「家庭」を「人」に言い換えたら、けっこう似ているのではないか、と思ったのだ。以下、ついでに頭をよぎった思いつきを記録しておく。
一部に好評の「雑誌目次をみる」シリーズ。ふだんなかなか目にしない専門雑誌の目次をみてみようというものだ。今回は「月刊 丸」。
長い伝統のある雑誌だ。11月27日発売の月刊「丸」 2005年1月号で通巻705号。1年で12号とすると50年以上になる計算だ。発行部数は知らないが、旧軍人、旧軍国少年の皆さんから現代の軍事オタクや軍事マニアの皆さんまで、根強い固定ファンがいる。「丸」はやはり「日の丸」の「丸」なのだろうか。
マスメディアの社会的責任について、あちこちでいろいろ議論されている。だいたいは、社会にとって重要な問題をきちんと取り上げるべきだとか、取材において守るべきルールとか、そういったことだ。
マスメディアの社会に対する責任について、もう1つ提言したい。
「アーカイブの開放」だ。
マスメディアの社会的責任について、あちこちでいろいろ議論されている。だいたいは、社会にとって重要な問題をきちんと取り上げるべきだとか、取材において守るべきルールとか、そういったことだ。
マスメディアの社会に対する責任について、もう1つ提言したい。
「アーカイブの開放」だ。
世の中には、「正しい」ことによって評価されている人々がいる。その多くは、何かの問題についての専門的知識を持つプロフェッショナル(自称、他称を問わず)や、社会的立場などのために重大な責任を持つ人たちだ。
こういう人たちは、つくづくかわいそうだと思う。
次世代DVDに関し、有力な2つの規格間の競争が激化している(関連記事はたとえばこちら)。1つは「HD DVD」規格で、もう1つは「Blue-ray Disc」規格だ(それぞれリンク先はWikipedia)。録画容量はBlue-ray Discの方が大きいが、既存のDVD規格との親和性(生産ラインの転用可能性など)やコストなどの面ではHD DVDのほうが優れているとされているようだ。事実上の標準(デファクトスタンダード)をめぐる競争のカギを握るのがハリウッドの大手映画会社で、映画のコンテンツをどちらの規格で出すかが、規格の競争力を決めるといわれている。現在のところ、映画会社も2つの勢力に分かれて、五分五分といっていい状況だ。このままでは消費者が選択に困る。なんとか統一できないものか。
といったあたりがこの問題で報道されているところだ。まあわからないでもないのだが、何やら違和感が残る。何だろう。
「合計特殊出生率」ということばがある。粗っぽくいうと「一人の女性がその年齢別出生率にしたがって子どもを生んだ場合に生涯に生む子ども数」という意味だ。日本では平成15年調査で1.29まで低下してしまい、少子化として問題となっている。
この分野には素人だが、言いがかりをつけてみる。
なぜ「女性が」なのだろうか。
興味があってコンテンツ産業の人たちの話を聞く機会を作るようにしているのだが、最近気づいたことがあった。というより、実はずいぶん前からもやもやしていたものが、少しクリアになった感じがする、という程度のことだが。いずれにせよまだ固まっていないアイデアの種のようなものだが、ここでいったん文章にしてみる。
コンテンツ業界の人たちの考えている「ファイナンス」は、いわゆる「ファイナンス」とはかなりちがうものらしい。
産経新聞の記事より。ハリウッド業界誌「ハリウッド・リポーター」は、12月7日発売の特別号で、人気女優の映画出演料のトップ10(前年度実績)を発表した。1位は「オーシャンズ12」などに出演しているジュリア・ロバーツで、映画1本当たり2,000万ドル(約20億円)だった。
「リスクマネジメント」というと、「リスクを減らすこと」と考える方は多いのではないだろうか。保険でカバーする、予備を持っておく、リスクの原因となる問題を解決するなど、リスクマネジメント手法としてよく挙げられるものは、いずれも将来のリスクを減らす手法だ。
しかし、リスクマネジメントは、リスクを減らすためのものだけではない。リスクにはむしろいい側面もある。
一部に好評の「雑誌目次をみる」シリーズ。ますます快調の今回は「i-doloid petie」。
以下の内容、および上記のリンク先サイトには、成人向けのものが含まれている。18歳未満の方、および「その筋」のものをお好みでない方は、これ以上読まないことを強くお勧めする。また、この手の趣味をお持ちの方、このサイトは「同好の士」の集う場所ではないので、申し訳ないが他をあたられたい。検索エンジンでこのエントリにたどりついた方も同様。
世界で最も有名なキャラクターといえば、おそらくかなりの人が「ミッキーマウス」を挙げるだろう。ウォルト・ディズニーが創りだしたこのネズミのキャラクターは、1928年 (昭和 3年)、ウォルト・ディズニー社が製作した米国初のサウンド付アニメ映画「蒸気船ウィリー」の主役として登場した(ちなみに封切りの日である11月18日はミッキーマウスの誕生日なのだそうだ)。
もう76年前になる。人間でいえばもう立派な高齢者だ。ネズミなら20回は生まれ変わっているだろうか。
…いやそんなことはどうでもいいのだが。
手元に「ネットワークマルチメディアソリューション:MarineView」という製品のカタログがある。製造元は㈱エフケイデジタルという企業だ。九州・国際テクノフェアの「e-展示館」というサイトに出ている解説には、「近未来のユビキタス端末」というキャッチフレーズがついている。
これでどんなものを想像されるだろうか。
最近、新聞で面白いことばを見かけたので記録しておく。トヨタの奥田会長が、前倒しで設備投資や研究開発投資に取り組んでいる点についてコメントしたことばだ。(日本経済新聞2004年12月1日付)。
「攻める方が、既得権益に安住するよりはるかに低リスク」
つまり、リスクをとることでリスクを軽減する、という発想だ。このことばについて考えてみた。
「路上工事検索」というサイトがあることを教えていただいた。「東京の路上工事情報を簡単検索!!」とある。国土交通省関東地方整備局が問い合わせ先となっている。
情報公開に熱心なのだな、というだけではない。このサイトが画期的なのは、この中で「不人気投票」をやっていることだ。
人に対する見方で、2つの考え方がある。「人は皆それぞれちがう」と、「人の傾向はけっこう似ている」とだ。どちらもまあそれなりに説得力のある議論だが、これを客観的に測定できるだろうか。といったようなことをつらつら考えていたら、ふっと思いついた。
人のさまざまな属性は、似通っているのだろうか。
投資を考えるとき、リスクとリターンのトレードオフを考えよというのはもはやすっかり当たり前になった。ハイリターンを狙うなら、ハイリスクを甘受しなければならない。そうでなく、もしローリスクでハイリターンの投資があれば、皆が殺到して値を吊り上げるので、結局ローリターンになってしまう。
この当たり前と思われる原則が、どうも成り立っていないと思われる領域がある。
給料だ。
Curhan, Jared R., Margaret A. Neale, Lee D. Ross, and Jesse Rosencranz-Engelmann (2004). "The O. Henry Effect: The Impact of Relational Norms on Negotiation Outcomes. "MIT Sloan Working Paper No. 4509-04; AoM Conflict Management Division 2002 Mtgs. No. 14092.
あちこちのニュースサイトやらblogやらでもうかなり有名になっているのでご存知の方も多いだろうが、米連邦通信委員会(FCC)のウェブサイトに、「ドラえもん」そっくりのキャラクターが使われている。
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