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December 05, 2004

雑誌目次をみる:「皇室」

ますます一部に好評の「雑誌目次をみる」シリーズ。今回は、時節柄もあり、「皇室」をとりあげる。

「『皇室 Our Imperial Family』は、日本で唯一の皇室関連のビジュアル誌で、天皇・皇后両陛下はじめ皇族方のご動静を詳しく紹介し、"和"の象徴とも言うべき皇室にまつわる文化ページも幅広く展開しています。豊富なカラー写真で綴るこの季刊誌は、「ビジュアル的に美しく、読み物として分かりやすい」と好評をいただいております。すくすくと成長されている「愛子さま ご成長の記録」も毎号掲載され、保存版としても魅力的な一冊です。」だそうだ。

さっそく第24号、つまり平成16年(ここはやはり元号でなければ)秋号の目次を。ちなみに、表紙の写真はヨーロッパで結婚式に参列した皇太子殿下だ。

◎天皇・皇后両陛下 いつも人々に心を寄せられて
  
◎皇太子殿下 デンマーク、ポルトガル、スペインご訪問:各国の王族とともに結婚式に参列され

このあたりまではよい。まあ「さもありなん」という内容だ。「寄せられて」とか「参列され」とか、何やら余韻の残る題のつけ方は、なぜか知らないが女性的な感じがする。女性読者を意識したものだろうか。

◎特集 皇室Q&Aスペシャル「皇室とは何か?」

ここでひっかかった。はて、これはどういう内容なのだろうか。この雑誌の読者は皇室を敬愛する者、ないし皇室ファンのような人だろう。「皇室とは何か?」という記事が必要なのだろうか。対象としている読者がどういう人々なのか、少々気になる。

◎皇室のご動静:平成16年5月~7月
  天皇・皇后両陛下
  皇太子・同妃両殿下
  秋篠宮家
  紀宮殿下
  常陸宮家
  高松宮家
  三笠宮家
  寬仁親王家
  桂宮家
  高円宮家

詳しく知らないが、この順番にはきっと重大な意味がある。こういう序列でなければならないのだろう。なぜ「寬仁親王家」だけ「宮」ではないのだろうか。

◎皇室の系図

◎連載 神話の里を訪ねる 第七回「出雲III」生と死と、寄せ来る永遠の波
◎連載 皇室ゆかりの日本美術探訪 第九回〔似絵〕殿上人のブロマイド
◎連載 皇室文化百科
 雅楽「国風歌舞―神への捧げ物としての真摯な祈り」
 勅撰和歌集「御撰和歌集と拾遺和歌集―恋歌と、晴の舞台の歌」
◎連載 日本の祭り〔犬飼の人形浄瑠璃祭〕人形が醸す阿波の国の心意気

まあ、このへんも納得の内容だ。

◎「皇太子殿下ご発言」経緯と全記録

2ちゃんねるなら「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」とくるところだろう。ここは目次も大活字になっている。何しろ「経緯と全記録」だ。多くの皇室ファンには見逃せないのではないか。私は特に興味ないが。

◎追悼

この号でとりあげたのは、昭和天皇の調髪係であった大場栄一氏。6月6日に亡くなられた由。父親の秀吉氏とともに親子2代で昭和天皇の調髪係を務めたのだそうだ。親子2代。世襲なのだろうか。雇用形態が気になる。公務員だったら世襲はまずいのではないかと思ったりもするのだが、宮内庁は特別なのか?それとも公務員ではないのだろうか。

ちなみに、宮内庁人事も載っている。カッコ内が前職だ。
・侍従(総務省大臣官房秘書課課長補佐)
・侍医(東京大学大学院医学系研究科外科学専攻博士課程)
・東宮侍従(国民年金基金連合会確定拠出年金部長)
・式部副長(ホンジュラス大使)
・式部官(内閣官房遺棄化学兵器処理対策室参事官)

公務員の人事異動の範囲がどのくらいのものなのかよくわからないが、この異動はなかなか興味深い。宮内庁の中で異動するのかと思っていたら、どうもそうではないらしい。それらしい前職の人がいない。別に文句をいうつもりはまったくないのだが、国民年金基金連合会から宮内庁というのは、いかにも不思議だ。本人は本意なのだろうか。そもそも宮内庁職員というのは、それなりの家柄の人でないとなれないのかもしれない。そういう人をピックアップしているのだろうか。

◎翻訳英文[目次]

「読者の方から、『皇室』誌を海外の友人に紹介したいので、ぜひ、翻訳英文を付けてほしいとのご要望をいただいております。そこで、目次の翻訳英文をお届けします。」ということらしい。目次だけで用は足りるのだろうか。内容部分は要望した人が説明するからいいのか?それが説明できるくらいなら目次も自分で説明できそうだが?

各皇族の英訳名がなかなか面白い。秋篠宮殿下ご夫妻は「Prince and Princess Akishino」となる。他の宮家も「Prince and Princess ○○」と表記する。ところが紀宮殿下は「Princess Sayako」なのだ。「紀宮」は宮家ではないから英訳しない、ということなのか?


さて。実はこの雑誌、なぜか神社本庁のサイトでも紹介されている。それだけでも面白いのだが、ここでは微妙に紹介のしかたがちがうのがまた興味深い。

こちらでは、キャッチフレーズは「皇室と私たちをむすぶ季刊誌」となっている。「つねに国民と歩みをともにされ、国家の平安と諸外国との友好を願ってこられた皇室。昭和から平成へと時代が移っても、そのお姿に変わりはありません。季刊誌『皇室』は、唯一の皇室専門誌として、宮中祭祀をはじめさまざまなご公務をおつとめになる天皇・皇后両陛下、そして皇族方のお姿を、豊富な写真とともにご紹介しております。必読の書として幅広い世代の方々にご愛読されたく、ここにご紹介します。」とある。やはり神社本庁だけに、ご公務の中でも「宮中祭祀」に力点がおかれている。

このサイトをみると、単に扶桑社が発行している雑誌、ということでもないらしい。

企画:皇室報道協力委員会〔東京都渋谷区千駄ヶ谷4-5-9(財)国民精神研修財団内〕
発行:扶桑社
お申込・問い合わせは(株)日本メディア・ミックス

皇室報道協力委員会、(財)国民精神研修財団、㈱日本メディア・ミックスといろいろ出てきたが、これらはどういう組織で、この雑誌の発行にそれぞれどういう役割を果たしているのか。よくわからない。

ちなみに、神社本庁のサイトのほうには創刊以来のバックナンバーも紹介されている。扶桑社のほうでは第14号以降しか出ていないのにだ。創刊当時は、「わたしたちの皇室」という誌名であったようだ。確かにそれは、英文誌名「Our Imperial Family」にも名残が残っている。なぜ日本語の誌名だけ現在の「皇室」に変えたのだろう。「わたしたちの」をとったことにどんな意味があるのだろうか。畏れ多いとか?

どうも、皇室にからむものはいずれも、事情やら背景やらがよくわからないものが多い。下々の者には縁のないことではあるのだが。

野次馬的には、次号のテーマはやはり「女性天皇」ではないかと予測するが、どうだろうか。

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Comments

>なぜ「寬仁親王家」だけ「宮」ではないのだろうか。
 
寬仁親王は宮号(三笠宮)を継いでいない。

>なぜか神社本庁のサイトでも紹介されている。

「皇室報道協力委員会」が入っている「(財)国民精神研修財団」が神社関係の団体。

>神社本庁のサイトのほうには創刊以来のバックナンバーも紹介されている。扶桑社のほうでは第14号以降しか出ていないのにだ。

13号までは主婦と生活社から出ていた。

Posted by: とおりすがり | February 03, 2006 11:33 AM

とおりすがりさん、ありがとうございました。

Posted by: 山口 浩 | February 03, 2006 12:07 PM

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