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雑誌目次をみる:「インフルエンザ」

一部に好評の「雑誌目次をみる」シリーズ。今回とりあげるのは、時節柄ということもあり、季刊誌「インフルエンザ」。

当然、医学関係だ。インフルエンザの専門誌というものがあるとは、と思ったりもしたが、どうもメジャーな病気にはそれぞれ専門誌があるらしい。発行はメディカルレビュー社だが、姉妹誌には「鼻アレルギーフロンティア」などもある。これからの花粉症の季節、この雑誌も気になる。また春にでもとりあげてみたい。

「インフルエンザ」に戻って、2005年1月号(Vol.6 No.1)の目次は次のとおり。

[巻頭言]
 インフルエンザと国際保健
[鼎 談] 
 抗インフルエンザウイルス薬と耐性化
[基礎]
 薬剤耐性インフルエンザウイルス
[疫学]
 新型インフルエンザ対策について夫
[診断]
 インフルエンザの迅速診断

耐性ウィルスの問題はとても重要なテーマだ。一般に薬剤耐性ウィルスというと、私たちが処方された薬の服用をウィルスが完全に死滅しないうちに勝手にやめてしまうために変異を起こして発生する、という印象があったのだが、インフルエンザの場合は予防接種が主な対策だろうから、ちがう問題があるのかもしれない。インフルエンザで薬剤耐性のものが出てきたらと思うと、ぞっとする。

[治療]
 小児におけるインフルエンザの治療
[政策]
 インフルエンザの流行状況把握システム
[政 策]
 パンデミックプランニングの最先端
  一数学的モデルの政策への応用

「流行状況把握システム」とは、どんなシステムだろう?空気中の飛散ウィルスを検知する超高性能感知機の世界的ネットワーク、といったハイテクなものではないような気がする。学校などからの流行情報を迅速に集約する連絡情報網、みたいな感じなのだろうか。「パンデミック」(pandemic)は「大流行」を意味する英語だ。流行の予測において数理モデルを用いようというものらしい。どんなモデルか興味がある。ヘドニック・アプローチみたいに諸条件を入れると予測患者数が出る予測式みたいなものがあるのだろうか。それともマルチエージェント・シミュレーションなんかを使うのだろうか。

■連載 ● [インフルエンザ講座(15)]
 新型インフルエンザウイルスが大流行を起こすために必要な条件
● [スペインかぜ大流行?歴史に学ぶ]第9回
● [地域のパンデミックプランニング(2)]
 地方が大規模感染症災害に立ち向かうための仮想条例

だんだんこわそうなテーマになってきた。インフルエンザが「大流行」を起こすときは、世界規模でかなりの数の死者が出ることも考えられる。過去の大流行では、スペイン風邪(1918~1919年)では2千万人が命を奪われた。コレラなどよりもある意味「こわい」病気らしい。ここでも出てきた「パンデミックプランニング」は、地域での大流行を防ぐにはとか、大流行してしまったらどう対処するか、とかいったことだろう。「仮想条例」の内容は気になる。患者の強制隔離とか外出禁止例とか、家財の使用禁止だとか、法的にいろいろありそうな内容が含まれているのだろうか。

● [INFLUENZA REPORT]
● Q & A /今井正樹
●海外文献紹介
●INFORMATION

…目次全体を通してみると、なんというか、「最前線」的な臨場感がある。目次だけでじゅうぶんこわい内容だ。ちなみに次の2005年4月号は鳥インフルエンザの特集号らしい。予定される目次を以下に紹介しておく。切迫感があってさらにこわい。

[巻頭言]伊藤壽啓
[座談会] 
  Avian influenza
[基礎]
 鳥インフルエンザの基礎について
[疫学]
 鳥ワクチン
[診断]
 鳥類のインフルエンザ診断
[治療]
 ヒトの鳥型インフルエンザの治療
[公衆衛生]
 鳥類のインフルエンザの流行状況
[政 策]
 鳥インフルエンザの政策
連載
● インフルエンザ講座
● 地域のパンデミックプランニング
● INFLUENZA REPORT
● Q & A
● 海外文献紹介

「鳥ワクチン」というのは、鳥用のワクチンなのだろうか、それとも人間向けの鳥インフルエンザワクチンなのだろうか。前者だとすると、「元から絶たなきゃだめ」ということなのだろう。しかしまさか、そこらにいる野生の鳥たちにワクチンを打って回るわけではあるまい。白衣の人々が注射器を持って公園のハトを追い回している図などというのは見たことがないし。やはり、人と接触する可能性の高い養鶏場の鶏などに限るのだろう。

しかし、みていると、それだけで感染してしまいそうな気がしてこわくなる。こういうテーマを冷静に議論できるのは、まさしく「プロ」といった人々なのだろう。ぜひがんばっていただきたい。

ちなみにインフルエンザ情報はこちらもご参照。

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日本では報道されていないけど、今、世界中の関係者が注目しているであろうニュースがあります。中国の鳥インフルエンザで既に121名が死亡、1300人が隔離されている、というWebニュースです。しかし真偽のほどはわかりません。非公式情報、情報求む、として、ProMEDでは配信されたようです。 http://www.forth.go.jp/hpro/bin/hb214.cgi 詳細はこちらを。 「ヒト感染の鳥インフルエンザは�... [Read More]

Tracked on May 27, 2005 at 08:34 AM

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