« 予測市場はアカデミー賞をこう予測する | Main | ジャイアンを擁護してみる »

January 31, 2005

エンドロールをみる:「となりのトトロ」

「エンドロールをみる」シリーズ。今回は「となりのトトロ」。1988年製作の、いわずと知れた宮崎アニメの代表作の1つだ。

この映画のオープニングロールは、テレビ番組のように歌が流れる。ここで主な制作スタッフが紹介され、そのほかがエンドロールとなる。したがって今回は正確にいえば「エンドロール」だけではないのだが、まあ大目にみていただきたい。

まずはオープニングロールから。例によって固有名詞は省き、各役割の人数だけを示す。

製作 1
企画 2
作画 1
美術 1
音楽 1
原画 11
背景 6
仕上 1
撮影 1
編集 1
動画チェック 2
色指定 1
仕上検査 1
録音演出 1
調整 1
効果 1
制作担当 1
制作デスク 2
演出助手 1
プロデューサー 1
原作・脚本・監督 1

製作者は、いわばジブリ生みの親といってもいいかもしれない徳間書店の徳間康快氏だ。音楽は当然のごとく久石譲氏。保田道世さんは色指定ではなく仕上を担当している。原作・脚本・監督はいわずとしれた「あの人」だ。

続いてエンドロール。

声 21

ちなみにだが、声優の中には「ピカチュウ」の大谷育江さんや「ちびまる子」のTARAKOさんも入っている。おそらくいずれも子供の役だったのだろうが、どの役だったのか未だによくわからない。

歌 4
原画協力 1社 + 3
仕上検査 3
特殊効果 1
動画 24 + 2社9人 + 1社
仕上 2社18人+13 + 7社
背景 2社7人+3
撮影 1社13人
制作進行 2
編集助手 1
タイトル 1社
仕上技術協力 1社+1

動画と仕上はほとんど女性だ。原画のほうには男性もかなりいるのとはかなり明確に異なっている。性別の役割分担のようなものが働いていたようだ。現在はどうなのか、いずれまたチェックしてみたい。

協力 1社

「協力」とあるのは徳間書店アニメージュ編集部だ。ひょっとすると鈴木敏夫氏のことを指しているのだろうか。

効果助手 1
台詞編集 1
録音演出助手 1
録音スタッフ 3
録音制作 1社
音楽制作 2+1社
録音スタジオ 1社
現像 1社
協力 1社

こちらの「協力」は博報堂だ。

ドルビー技術協力 1社1人
徳間書店「となりのトトロ」製作委員会 15
制作 スタジオジブリ

注目したいのは製作委員会だ。現在、「製作委員会」といえば、製作にあたって資金と人材を提供し協力していく企業の集まりであり、法的には民法上の任意組合方式での契約を締結するものを指すのがふつうだ。しかしこの作品では、製作委員会は徳間書店の中での担当者の集まりとして位置づけられているように見える。共同プロジェクトの方式としての製作委員会は、日本の映画製作における標準的な手法としてとらえられているが、この映画が製作された1988年ごろにはどうもそういうことでは必ずしもなかったらしい。いわゆる「製作委員会方式」の発達過程については、別途調べてみたい。

|

« 予測市場はアカデミー賞をこう予測する | Main | ジャイアンを擁護してみる »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference エンドロールをみる:「となりのトトロ」:

« 予測市場はアカデミー賞をこう予測する | Main | ジャイアンを擁護してみる »