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March 10, 2005

「リアップ」CMに何が起こったか?

どうでもいいことなのだが。

あまりにも、どうでもいいことなのだが。

なぜかとても気になるのだ。

リアップ」のテレビCMがだ。

「リアップ」は大正製薬が発売している発毛剤だ。アメリカではPfizer社から「Rogaine」という名で売られている(もともとはPharmacia社だったが同社は2003年にPfizer社に買収された)。成分は同じミノキシジルというものだが、確かRogaineのほうが濃度が高かったと思う。こんなことを知っているのは、かつて仕事を一緒にしたある人がRogaineの愛用者だったからだ。日本のリアップでは濃度が低いといって、個人輸入でRogaineを買っていた。濃度のちがいをビール片手にとくとくと説明されて、頭に焼き付いてしまったのだ。実際、しばらくたってから会ったとき、その生え具合に驚愕したことを覚えている。濃度がちがうせいなのかどうかは、比較していないので、わからない。

ちなみに。ミノキシジルはもともと血管拡張作用を有する医薬品として開発されたのだが、その副作用で体毛が濃くなるという効果があったため、発毛剤として使われるようになったらしい。

ともあれ。

リアップのCMが気になるのは、別に使いたいからではない。念のため。気になるのは、CMで使われていることばだ。以前やっていたテレビCMでは、ミノキシジルの効果を「ダウングロース効果」と呼んでいた。実際、今でも大正製薬のサイトをみると、「ダウングロース効果」とちゃんと書いてある。なんでも「「浅くなった毛包、つまり髪の根っこを深くする」というものらしいが、なんだか力強い響きだ。その筋の人々には、さぞかし頼もしく聞こえるだろう。

ところが、私の聞きまちがいでなければ、最近やっているテレビCMでは、同じことを「ディープグロース効果」と呼んでいるようなのだ。まあこちらもそれなりに力強いことばではある。どんどんダウンしていけばディープなわけだし。

いやしかし。問題はそういうことではなくて、なぜ変えたのだろうか、ということだ。別に「裏に何かあるにちがいない」的なスキャンダルを期待しているわけではなくて、単に理由が知りたいだけだ。さすがに何の理由もなく変えたりしないだろうから。「ダウングロース」では何か別のものと誤認されるおそれがある?何と?競合する他社に「ダウングロース」を商標登録された?そんなことできるのか?マーケティング調査の結果「ディープグロース」の方が売れると判明した?うーんそうかなぁ。○○○子が「改名しろ」と言った?まさか。

一応調べてみたが、英語では「down growth」も「deep growth」も使わない。「hair regrowth effect」というらしい。時間がないのでこれ以上調べるのはやめる。

こんなにどうでもいいことが気になるのは、いかに「言語執着系」とはいえ、少々ストレスがたまっているのだろうか。

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Comments

この調子でいくといつかRogaineのお世話になりそうですね

Posted by: 播磨 | March 10, 2005 11:38 AM

誰が、ですか?

Posted by: 山口 浩 | March 10, 2005 08:36 PM

りゲインを過去に使用していたのですが、夜寝る前につけて夜中に心臓が破裂しそうなくらい鼓動し出して以来、使ってません。 よって、今はスキンヘッドでさっぱりさわやか。

Posted by: 開き直った禿親父 | March 11, 2005 09:30 AM

開き直った禿親父さん(どうも書くのがはばかられますねこのハンドルは)、コメントありがとうございます。
それなりの副作用があるらしいですね。サイトをみたら、もともと血圧降下剤のために開発されていたそうで、血圧が下がるためにそれを補おうとドキドキするのでしょうか。
悟りを開かれたご境地のようで何よりです。毛髪の多少など個性のうちですからね。

Posted by: 山口 浩 | March 11, 2005 10:08 AM

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