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プロダクションIGとCartoon Network がテレビアニメを共同製作する

プロダクションIGCartoon Networkがテレビアニメーションを共同製作する(ニュースリリースはこちら)。4月1日記者発表が行なわれ、初めてプロモーション映像が公開された。製作されるのは、オリジナル作品の「IGPX」。Cartoon Networkがスタート段階から脚本、制作まで参加する共同製作で、IGはこれで「世界を狙う」とのこと。

作品は基本的にレースものだが、車ではなく、人型ロボットのような乗り物に乗ってサーキットを高速で走る、という設定だ。走行中に格闘なんかもしたりして、ロボットものファンを逃すまじ、といったところだろう。映像を見ていたらどうもロボットが車型にも変形するようで、玩具市場への色気もありあり。

IGの「世界を狙う」は、名実ともに、と加えたほうがいいかもしれない。名は売れたが売上はそこそこにとどまった「攻殻機動隊」とは一線を画し、商業面でも成功を狙っている。テレビシリーズなので当然ながら「攻殻」のような過激なシーンは控え、代わりに迫力あるレース映像で幅広い層をひきつけたい、ということのようだ。

共同製作となると、米側の「口出し」でIGのよさが失われるのでは、という懸念もあるわけだが、内部ではどうもそういうふうではないらしい。先方もIGの実力を認めており、あまりジレンマにはなっていないようだ。Cartoon Networkは「Toonami」枠で日本のアニメをよく放映してる(今だと「デュエルマスターズ」とか「金色のガッシュベル」とか「ドラゴンボールGT」とか)から、日本のアニメには理解がある。例の「Hi Hi Puffy AmiYumi」もここだし。

アメリカ及び海外はCartoon Networkが担当する。日本国内でもテレビ放映を狙っているようだが、まだ座組みの途中らしい。「製作委員会」とあるが、メンバーは未定とのこと。見つからないということはないだろうから、日本でも遠からず楽しめることだろう。

ともあれ、日本のアニメ制作会社がアメリカ企業と組んで世界向け作品を作る時代が来た、ということだ。制作の下請ではなく、既存作品の買い付けでもない。制作と配給の分担といえば、かつてのピクサーとディズニーの関係を彷彿とさせる。海外向けの配慮はあるにせよ、日本のよさを生かした作品がそのまま海外で受け入れられるのは、これまでの蓄積あってのものだ。海外でも、アニメの作り手や親の世代は子供のころから日本のアニメに親しんできた。それがこうしたところに生きてくるわけだ。

ともあれ、IGがこれをきっかけにさらなるステップアップを遂げることを期待したい。

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Comments

こんにちは。
いつも楽しく拝見させて頂いております。

タランティーノがキルビルIのアニメーション部分の制作を直談判した世界のIG、イノセンスでマニアをガッチリつかむものの一般層には日本同様北米でもいまいちのようでしが、IGPXはどうでしょうか。

制作委員会方式と聞くと、「う~ん、どうなんだろう」と首を傾げてしまいます。

先月行われた東京アニメフェアインハリウッドでのIGのCEO石川氏とゴンゾのCEO石川氏のパネルディスカッションにて、IGの石川氏が「日本の制作委員会方式のよさを生かしながら、現地の企業と現地のやり方でやる事が大切」と仰っていたのを聞いて、結局、技術を提供する制作会社となってしまうのでは、、、、と思いきや、IGPXは企画がIGで監督も日本人!! 
本当に「日本のアニメ制作会社がアメリカ企業と組んで世界向け作品を作る時代が来た、ということだ。」ですね。

ちなみに、そのパネルディスカッションにてゴンゾの石川氏はフジと一緒にディズニー・ピクサー連合を倒すと仰ってました。

両石川氏、日本のアニメ会社のこれからが楽しみですね。

Posted by: ドリー | April 05, 2005 at 12:45 AM

ドリーさん、コメントありがとうございます。
「ディズニー・ピクサー連合を倒す」はともかく、期待したいところです。
トヨタはいい製品を作って、認められて、ちゃんと儲けています。同じことがアニメでできてもおかしくないと思います。
なんせ世界で放映されるテレビアニメの6割は日本製です。世界中の子供たちが、日本のアニメ文法を自らの血肉としているのですから、日本アニメこそがグローバルスタンダードではないか、と主張したいところです。
世界で受け入れられることが、産業構造の問題とか人材枯渇の問題とかにとっても「究極の解決策」ではないかと。

Posted by: 山口 浩 | April 05, 2005 at 01:47 AM

山口 浩さん、お返事ありがとうございます。

>トヨタはいい製品を作って、認められて、ちゃんと
>儲けています。同じことがアニメでできてもおかし
>くないと思います。

世の中をまだ良く知らない、一学生の意見ですが・・・
車はハードウエアでアニメはソフトウエア、アニメがトヨタと同じように儲けるのは難しいのではなでしょうか。トヨタが海外で試行錯誤して作り上げたブランド力が今のトヨタが成功している理由だと思います。

日本のアニメだから見たいと海外の視聴者が思うようなブランド力を日本アニメ(ソフト)に築けるかが難しいと思います。

よく海外の映像コンテンツバイヤーが集まる場所に潜り込んで(笑)バイヤーのお話を聞かせて頂いていますが、よく耳にするのが「日本のアニメは難しすぎる」と言う意見です。もちろん、低年齢を対象としたアニメも有るのですが、プロモーションの性だと思いますが、どうやら海外のバイヤーには、アップルシードや攻殻機動隊のような内容よりも凄い技術をここぞとばかりに押し出しているだけの作品としか見えないようです。萌系といわれるアニメは理解不可能といっていました・・・・。

私も日本のアニメがグローバルスタンダードと思っていましたが、、、、日本のアニメが世界一と言っているのも日本人と一部のマニアとアジア圏の人だけだと思う今日この頃です。ナイフで言うなら、ディズニーが刃を削り、切れの良いナイフを作っている時に、日本は機能ギッシリ詰まった10得ナイフ、20得ナイフを作って、凄いだろーといっているように見えもします。

そう言えば、ゴンゾの石川氏は、同パネルディスカッションで、アメリカのマーケットでアニメを先ずヒットさせ、その後、日本のマーケットにアメリカで売れたコンテンツを流すホンダアコード戦法で行くとも言っておりました。

どうなる事やら、楽しみです。

Posted by: ドリー | April 06, 2005 at 12:07 AM

ドリーさん、コメントありがとうございます。

いや、あの、まっすぐ反論されるとあまりにその通りなんで、言い訳ができません。日本アニメが1社で年1兆円稼ぐとかいってるわけじゃないです。いい作品を作って、認められて、ちゃんと儲けるというサイクルを作りだせてもおかしくない、ということです。
そのうえで、世界の多くの子供たちが多少なりと日本アニメにふれながら育っていることは、長い目でみれば、もっと力強く思ってもいい要素ではないかと思います。
私たちはハリウッド映画をみて、そこにあるお約束事(最後に必ず主人公がキスする、とか)を自然に受け入れています。それと同じように、アニメにおいて、日本で当たり前のアニメ文法が海外でも自然に受け入れられるようになるといいではないですか。海外向けに日本アニメのいいところを犠牲にせずとも受け入れられるようにならないと、日本か海外かを選ぶような状況のままではまだまだつらいですからね。ホンダアコードですか。意気込みのほどはよくわかります。でもどの特定の作品というより、長い目でみる必要があるんでしょうね。

Posted by: 山口 浩 | April 06, 2005 at 01:29 AM

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