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こんな官庁ゲームが欲しい

ここ数日なんだか官庁サイトのゲームに凝っている。「霞ヶ関官僚日記」さんのところで、次はなんだ?というくだりがあったので、私も考えてみたくなった。

これまでみられた官庁ゲームの多くは子ども向けだった。意図はむろんわかる。子どもにアピールするためにゲームという形式を採用したのだろう。ただ私は、ゲームというものはすでに子ども向けに限られるものではない、と思う。大人にも充分アピールするのだ、ゲームというやつは。

だからここでは、基本的に、子供向けという発想をやめ、大人向けのシリアスゲームとしての官庁ゲームのアイデアをひねってみる。大人に官庁のメッセージを伝えるために、あるいは官庁の仕事を就職希望の学生や社会一般の人々にわかってもらうために、あるいは官僚たち自身のトレーニングやシミュレーションのために、ゲームという形式が使えないものか。

もうひとつ、これには日本が誇るゲーム産業のさらなる発展をはかるための「ゲーム公共事業」としての側面も考えたい。新しいゲーム技術を開発する助けになるような仕事をぜひ作り出してもらいたい。

さて。

(1)防衛庁
一番期待するのは防衛庁だ。なんといっても、現在の自衛隊の「花形」業務であるPKOや海外での復興支援活動なんかをゲームにするのがいいのではないか。プレーヤーは自衛隊の海外派遣部隊の指揮官となり、任地でテロリストの襲撃を避けつつ、橋や学校を建設する。自衛隊はむろん武装しているわけだが、やはり政治的に戦闘行為はまずい。人的被害もまずい。したがって、襲撃を受けてしまったらゲームオーバーとする。成否を分けるのは情報収集、それに地元からの理解だ。地元の有力者や協力的な市民との交流がカギとなる。人気度によって攻撃を受ける確率が変わるようにしたい。ひげを生やすと人気が5ポイントアップとか。ここで派遣先の土地の習慣やトラブルへの適切な対応方法を学ぶことができる。

(2)警察庁
戦わないなんてつまらない、という人のためには警察庁から「ガサ入れゲーム」を提供してはどうだろうか。警視庁の「どきどきまあちゃんゲーム」に対抗して、大人の警察ゲームを提供するのだ。ここはぜひオンラインのリアルタイムアクションゲームでいきたい。数人でチームを組んで、ホシのアジトに踏み込む。悪役をきどりたい向きは当然ながら犯人側のチームへ。目的はあくまで逮捕。発砲はぎりぎりまで避けなければならない。最初に令状を提示することも忘れずに。正義感と遵法意識、それに任務達成のカタルシスまで味わえるというわけだ。警察官の研修にも使える。犯人役を一般から公募し、警察官チームと対決するのもいい。簡単にやるなら、「Counter Strike」みたいに既存ゲームのMODで作ることができるだろうが、ここはやはり日本独自のゲームエンジン開発に取り組んでいただくのが「ゲーム公共事業」としてはいいのではないか。

(3)国土交通省
国土交通省には、ぜひ本格的な経営シミュレーションゲームを作ってもらいたい。それも民営化後の道路公団の経営シミュレーションをゲームにするのだ。経営計画、資金調達から始まって、道路建設、維持管理、収益向上策まで、可能な限り現実に即してシミュレートする。信用を失えば一気に資金が細り、あえなく倒産してしまう。そうしたゲームをぜひ職員の皆さんや国会議員の皆さんにもやってもらったらいい。

(4)外務省
外務省は、マナークイズ。タクシーの席順などの「初心者向け」から「正式の晩餐会において来賓のたっての希望で出されたいかめしをナイフとフォークで食べる方法」(!?)まで。これは職員研修に使える!

(5)財務省
ゴーゴー!ふぁいなんす☆タウン」が「評判」の財務省には、ぜひもうひとつ、バーチャル主計官ゲームを作っていただきたい。なんといっても財務官僚の華、主計官!陳情に訪れる政治家や他官庁の官僚の要求をはねつけ、いかに予算をシーリング以下に収めるか。ここではぜひ革新的な自然言語処理技術を開発して採用いただきたい。各官庁の職員研修にも使えるすぐれもの!

(6)厚生労働省
厚生労働省はなんといっても「ニート」対策ゲームだろう。やるだけで労働意欲が湧き出るようなゲーム。そんなのできるんかい!?残念ながらちょっと思いつかないが、ぜひ考えていただきたい。日本の未来はあなたがたの双肩にかかっている!

(7)文部科学省
文部科学省には気軽に楽しめる土器復元パズルなどはどうか。遺跡から発掘された土器の破片を組み上げて土器を復元するのだ。集めた土器で博物館を発展させれば勝ち。

(8)内閣府
内閣府はやはり「シム日本」だろう。プレーヤーは総理大臣となって、予算配分で政策をコントロールする。予算をどこにどうつけるかによって、その後の日本の行方が決まるというおそろしいゲームだ。膨大な数の登場人物はいずれもSimsばりのAIで動かす。EAに開発委託するとどのくらいの費用がかかるだろうか。…あ、そりゃいかん、あくまで日本で開発しなければ。

(9)経済産業省
経済産業省にはぜひ、官庁ゲームの開発者向けに全国大会を主催ないし協賛してもらいたい。既存の「ゲーム甲子園」に「官庁ゲーム部門」を作って後援するかたちでもいいし、企業を対象とした本格的なコンペを実施してもいい。ぜひ開発者育成支援に資金を使っていただきたい。

農林水産省法務省総務省環境省についてはとりあえず思いつかなかった。また機会があったら(あるのか?)考えてみたい。

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