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June 29, 2005

予測投票:経過報告

本サイトのサイドバーにおかれた「予測投票」への参加をお願いしてから数日たつ。現段階で何か具体的な結果が出ているわけではないのだが、とりあえず今の状況はこんなところである、というご報告を。

「予測投票」って何だ?という方は一応主旨をここに書いておいた。参加者の気持ちや主観的な選択ではなく、「予測」を回答してもらうタイプの投票だ。世論調査の業界では「連続トレンド調査」と呼ばれるものがあるようだが、形式的にはそれを連続的に行っていくイメージだろうか。

世論調査の専門家の方々には、さぞかしいいかげんに見えることと思う。たとえば世論調査ではサンプル構成の違いが問題となるが、予測投票では、そのあたりはあまり問題としない。主観ではなく予測を聞くもの(分離できるのか、という疑問はもちろんある)であること、連続的に行うことでバイアスは長期的なトレンドとしては相殺されるのではないかということだ。少なくとも予測市場においては、偏った層の参加者がかなり客観的な予測を示している事例が多く報告されている。投票だとどうなるか、ということだ。

現在までのところ、参加者数はさほど多くない。1日の投票数は初日でも20強、現在で10弱といったところ。その割に、日々の投票行動は比較的安定している。投票者がある程度固定化している可能性がある。この数も専門家の皆さんからいわせればお笑い種なのだろうが、まあ、このサイトのアクセス(ここ数日はけっこう増えているが)からみて、現状この人数の方が投票してくださっていること自体は悪くない状況だと思う。もちろんこれが充分な数だというつもりはないが。いわゆるまっとうな世論調査と同等の投票が毎日あれば問題はないのだろうが、このサイトに限らずどこに設置したとしても、ほとんどの場合ちょっと現実的にそれは望みがたいだろう。予測市場の場合も同様の問題があって、「thin market problem」と呼ばれるが、参加者がそれほど多くないにもかかわらずそこそこの予測パフォーマンスをみせる市場も少なくない。世論調査業界の常識からははずれるかもしれないが、簡単に「望み」を捨ててしまう段階ではないのではないか、と考える。

「北朝鮮の核実験」のほうの予測においては、核実験を行うと予測している人の比率は次第に低下しつつおり、現在では30%を切って推移、移動平均では20%半ばぐらいまで下落している。ここのところ、6カ国協議の再開に向けた動きが多く報道されていることもあるから、改善方向へと期待が傾いているのだろうか。

人民元改革のほうの予測は一進一退だ。年内に人民元レートの「柔軟化」が起こるとの予測する人の比率は、低下しつつある。アメリカからの圧力がだんだん高まりつつあるが、それを黙って受け入れる国でもないわけで、専門家の間でも見解は分かれているようだ。昔の人のことばを引いて、「知る者は語らず、語る者は知らず」という人もいる。

予測投票への参加者が必ずしもこれらのテーマに対する専門家とは限らない(むしろちがう可能性のほうが高いだろう)が、ほんの数日の推移だけでみると、それほど極端におかしな結果が出ているということでもなさそうだ。初期の予測内容が「相場」感を刷り込んでしまっている可能性もあるし、これが客観的に適正な予測なのかどうかは私にはわからないので、「集団知」といっていいのか、まだ判断できる状況ではないが、期待を持つ余地はあるかもしれない。

システム上の工夫としては、まずは参加者の関心をひきつける工夫がもっと必要だろう。当該テーマに関するニュースや掲示板、資料などを集めて一種のポータル化する方向性だろうか。しかしそうすると、別ページが必要になって、アクセスを増やすこと自体が難しくなるという問題もある。さて。

予測内容も、このテーマに対して二択ではラフすぎるだろう。もう少し多い選択肢の中から選ぶ方式のほうがいいと思う。もちろん二択投票にもそれに適したテーマがあるはずだ。

グラフについては、新たな情報がない期間が続くと投票行動が不活発になる可能性がある。投票ゼロの日が続いた場合の移動平均処理をどうするか考えておきたい。可能性としては、投票がなかった日は新しい情報の到着がなかったものとみなし、直近で投票があった日の数字をそのまま引っ張ることが考えられる。

予測テーマによっては、マーケティング的に使いたい場合もあろう。そうした場合は、予測投票の存在がマーケティング情報の抽出とともに、継続的なアクセス数向上の策としても機能してほしい。ここはやはりなんらかのポイントプログラムとの連動を考えたいところだ。ただそうなるとIDの登録などが必要になって、「敷居」が高くなるという問題もある。これまたはてさて。

いずれの場合にせよ、プログラムの変更にはそれなりの知恵と時間がいるわけで。嗚呼。

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