« 高齢者が労働参加するとどうなるんだろう | Main | Dr. Lauraにぶった斬られよう »

June 27, 2005

雑誌目次をみる:「月刊コロコロコミック」

一部に好評の「雑誌目次をみる」シリーズ。今回は「月刊コロコロコミック」。

今どき、電車の中でマンガ雑誌を読みふける大人を見かけることはめずらしくもなんともない。今の大人たちはマンガとともに育った。子供のころに読んだ「少年サンデー」やら「少年マガジン」やらを大人になっても手放さないのは、やはり「刷り込み効果」なのだろうか。それとも人間、小学生あたりで脳の発達がほとんど終わるということなのだろうか。

何がいいたいかというと、「マガジン」やら「サンデー」やらを読んでる大人はめずらしくないが、この「コロコロコミック」を電車の中で読みふけっている大人を見かけることはまずない、ということだ。それは当然マーケティングのちがいではあるのだが、ではどこがちがうのか。まあ読んでみればすぐにわかる。そこにあるのは大人には理解しにくい「子供の世界」だ。2005年6月号で通算第326号。「マガジン」や「サンデー」やらに比べれば新参者だが、1977年の発刊以来すでに27年以上を経過している。初期の読者たちは「コロコロ」を卒業していったのだろう。今の子どもたちが大人になったとき、それでも「コロコロ」を読み続けるだろうか。

さて本題。

「月刊コロコロコミック」2005年6月号の目次は以下の通り。マンガ雑誌のセオリー通り、末尾にある。しっかし全736ページ。厚さだけじゃない。中身もかなり熱いぞ!

目次はマンガとそれ以外に分かれている(「連載中の新作マンガ」といったほうが正確かも)。まずマンガの目次から。

・デュエルマスターズFE
・デュエル・ジャック!!
・絶体絶命でんぢゃらすじーさん
・ケシカスくん
・ドラベース
・コロッケ!
・ポケットモンスター
・未確認ギャグ生命体たまごっち!
・ミラクルボール
・ロックマンエグゼ
・星のカービィ デデデでプププなものがたり
・金色のガッシュベル!!
・B-伝説!バトルビーダマン
・甲虫王者ムシキング~ザックの冒険編~
・スーパーマリオくん
・太陽少年ジャンゴ
・モリモリッ!ばんちょー!!キヨハラくん
・かっとびレーサー!ダンカン狼
・爆封スラッシュ!キズナ
・サルゲッチュ ウキウキ大作戦!
・バビブベボブボブ!!さっぷくん

オリジナルものというより、タイアップ系とキャラクター系が多い。「ドラベース」はドラえもんの仲間みたいなのが登場する野球もの。「キヨハラくん」「さっぷくん」あたりはすっかりネタ化しているが、本人は納得しているのか、けっこう気になる。個人的には「でんぢゃらすじーさん」あたりのこわれっぷりがいい。まあどれも、大人が電車の中で読みたい類ではないな。

「マガジン」やら「サンデー」やらともうひとつちがうのは、両誌の掲載マンガにはしばしば出てくる「サービスカット」の類がないことだ。編集方針なのか受けないからなのかはわからないが。で、男女で好きだの何だのとめんどくさいところもない。同じ児童向けでも少女向けだとそういうあたりがけっこう出てくるはずだが、男の子はテレ屋なのかね。

超注目情報大集合!ポケモン特集
・別冊ふろく 映画ポケモン「ミュウと波導の勇者ルカリオ」激闘コミックBOOK
・独占スクープ!ポケモンXD爆誕
・ポケモン ホビー&ポケパーク特報
・月刊ポケマガ

やはり強いぞポケモン。夏に公開予定の映画情報も満載。こういう記事、楽しいんだろうなぁ。

夢のギャグ競演! じーカス祭!
・オマエじー?カス?銀はがし
・炎の3大まつり
 ①じーカスくん大捜査線!!
 ②夢の対戦カード実現!!
 ③袋とじまんが じーカスくん

「でんぢゃらすじーさん」と「ケシカスくん」のコラボ企画。どっちもこわれまくってる2作品だが、足してもこわれ方が2倍にはならないところがゆるい。

つどえ!決闘者よ!! デュエル・マスターズ特集
・袋とじ D・M転生編 急速完成!
・カードふろく デモニック・プロテクター
・D・M最新スターターセット1000名プレゼント!!
・D・M超獣神話クロニクルポスター
・D・M WHF&DC2&ゲーム大特報
・激闘!デュエルコロシアム
・デュエルスレイヤー

デュエル・マスターズ系は一転して熱い。これもなかなかついていきにくいが、こういうのが熱くなるんだろうなぁ。

最新情報充実!最速ゲーム情報満載
・マリオ野球大好きクラブ!!
・どこより!!ゲーム天国
ダンスダンスレボリューションウィズマリオ、NBAストリートV3マリオでダンク、とことんランキング、どこ早情報局、サルゲッチュ3、実況パワフルプロ野球12、パワポケ甲子園、ロックマンゼロ4、ぶらぶらドンキー、エッグモンスターHERO、ボンバーマン

・どこ天プラス1
桃太郎電鉄G、プロ野球スピリッツ2

・サルゲッチュ3ゲットアミを取りもどせ!銀はがし
・サルゲッチュうっきっきチャンネル

コロコロ特製ふろく!
・ミラクルボール野球人生ミラクルボード
・ピポサル新聞~サルゲッチュ3発売目前号外~

コロコロいちおしホビー&連載記事
・甲虫王者ムシキングGBAソフト捕獲作戦銀はがし
・ド爆スクープ!ロックマンエグゼ5DS見参!!
・甲虫王者ムシキング2005ファースト主役甲虫復活!!
・甲虫王者ムシキング ホビー&GBA特報
・バトルビーダマン深海の衝撃スクープ!!
・ダンガン特報ジェットバルカン スタンバイ完了!!
・ZOIDS超激突!!ムラサメライガーVSバイオメガラプトル
・次世代WHF開催決定特報
・新ボクらの太陽特報 究極ジャンゴ光臨!!
・金色のガッシュベル!!カード&ゲーム&映画特報
・爆封スラッシュ!キズナ特報 攻略の極意を見た!!
・たまごっち特報「ごっち大王」降臨!!
・ドラゴンホビー王国
人造昆虫カブトボーグ、ドラクエバトエンG、ハイパーヨーヨー、ぐるりんワールド、ブングサーガ、クロスアームズ、森羅万象チョコ

このあたりまで、怒涛のゲーム&トイ関係。なんというか、「マーケティング」という文字が透けてくるようだが、子供たちには「宝箱」なのだろう。新入りのムシキングもさることながら、ロックマン、ビーダマン、マリオ、カービィ、ZOIDSなんていうあたりもまだまだがんばっている。

・じーさんの挑戦!! 第1回コロコロオールスターぶっつぶす
・でんぢゃらすぞ~ん
・ケシカスくん新ライバルキャラ勝ち抜きバトル
・どこでもドラえもん大増特報
・おはスタ特報局
・コロッケ!裏BS黒幕衝撃大解明!!
・コロッケ!あげたて(秘)情報
・コロコロスポーツ少年団
・ロックマンエグゼネットワーク通信
・星のカービィ★プププ通信
・天才推理 ブタジル
・ハガキ伝説バカベンチャー
・イチコロ特報部
・バトルビーダマンB-伝説!情報局
・ムシ研究所
・ケロケロ共和国
・ボクタイ太陽塾
・ダンガンマッハステーション
・キズナ スラッシュ!爆封堂
・名作劇場ドラえもん
・ピポサルうっきっき道場
・野獣共和国
・トムさんのトライ!サッカー

「名作劇場ドラえもん」は藤子・F・不二雄の旧作。「Dr. スランプ」のパロディが出てくるので、1980年代前半だろうか。古さはまったく感じない。

懸賞&PR
・外へGO!GO!グッズ大懸賞!!
・アンケートハガキ
・コロコロイチバン!2号のお知らせ
・月刊コロコロ7月号のお知らせ
・てんとう虫コミックスのお知らせ
・別冊コロコロ6月号のお知らせ
・コロコロ漫画大学校
・新人コミック大賞募集
・4月号募集懸賞当選者発表
・アンケート

アンケートハガキはこの種の雑誌の「生命線」といっていい。面白かったマンガ、つまらなかったマンガ、ほしいゲームソフトなど、生の意見を吸収することができる。これで漫画家諸氏の浮沈が決まる。厳しいプロの世界だ。

しかし振り落とすだけではない。「大人が読んでいない」と書いたが、それは「電車の中で」ということだ。実際、「コロコロ」を読んでいるのは、小学生だけではない。「小学館新人コミック大賞」だ。年2回やっていてもう第57回になっているが、賞金はかなりマジだ。特別大賞500万円!大賞200万円!実際、ここから出てきた漫画家も複数いる。「コロコロ」は児童部門で、このほかにも少年部門(少年サンデー)、青年部門(ビッグコミック系とか)、少女・女性部門(「ちゃお」とか)がある。このほかにも「漫画大学校」では漫画の描き方講座が連載されているし、ここでも添削サービスとか賞金30万円とかがあったりする。全体として、読者の中から漫画家を育てよう(あるいは「見つけ出そう」か)という雰囲気が満ちている。5月号に「漫画大学校」の入賞作品が出ているが、銀メダルは23歳、銅メダルは14歳と25歳だ。

発行部数は100万部を超えるらしい「月刊コロコロコミック」。男子小学生の数人に1人は買っている。回し読みもあるだろうから実際にはもっと深く浸透しているだろう。「コロコロ」は彼らの「世界」をかたちづくる大きな要素となっている。その中から今後の日本のコンテンツ産業を担う人材、それを支えるカスタマー層が生み出される。あなどれないよまったく。

|

« 高齢者が労働参加するとどうなるんだろう | Main | Dr. Lauraにぶった斬られよう »

Comments

何かで調べたことがあるのですが、コロコロの売り上げが120万部に対して、
ライバルとのイメージが強いボンボンの発行部数は20万部だったと記憶しています。
機会があって一度最近のボンボンを手に取ってみたのですが、
いまだにガンダムや鬼太郎で子供が喜ぶと思っているのがちょっと痛々しかったです…
まあ、私の読んでいた10ウン年前から変わっていないといえば変わっていないのですが(笑)
ロックマンシリーズもコロコロに乗り換えたようですね…

Posted by: カズヤ | June 28, 2005 12:12 AM

カズヤさん、コメントありがとうございます。
「ボンボン」は20万部なんですか。ずいぶん差がありますね。ここにリンクしているサイトに、「ボンボン」はエロいという話が出ていましたが、まあ「棲み分け」なのかもしれません。
http://www.golgo31.net/#050627
とはいえ「コロコロ」も最盛期には200万部ぐらいあったはずで、なかなかつらいところだろうと思います。やがて「コロコロ」もより上の年代をとりこもうとしていくのでしょうか。

Posted by: 山口 浩 | June 28, 2005 09:09 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 雑誌目次をみる:「月刊コロコロコミック」:

» MusicalBatonをやってみます [Hiroetteのブログ]
巷で色々話題になっていたミュージカルバトン。やれチェーンレターと同じではないか、やれネズミ講だと言われながらも色々なところに広がっていきましたね。私は余り音楽に熱心な人生を送っているわけではないので、無縁だろうと思っていたのですが私のところにも回ってき...... [Read More]

Tracked on June 28, 2005 01:43 AM

« 高齢者が労働参加するとどうなるんだろう | Main | Dr. Lauraにぶった斬られよう »