不動産価格の「小さな泡」
米FRBのグリーンスパン議長が、米国の住宅市場の状況を「froth」と表現して話題になっている(関連記事)。
同議長の発言が大きな影響力を持つことは知られている。何をどう発言しても話題になるのだが、今回は住宅市場のバブル懸念との関連で特に大きな関心を集めた。「froth」は、「カプチーノの泡」を意味する。「バブルではないが、『フロス』だ」というわけだ。
「フロス」がどういうインプリケーションなのかよくわからないが、おそらく「小さな泡」ぐらいの意味なのだろう。まだ「バブル」なんてものじゃないよ、ということか。それに、カプチーノの泡は膨張せず、けっこう長く残る。ファンダメンタルズに基づいているとは必ずしもいえないが、どんどん膨張していくわけでもないし、すぐにパチンとはじけてしまうこともないだろう。そんなインプリケーションなのだろうか。
ただ、聞けば米国の不動産価格はだいぶ上がってきているとのこと。最近はリゾート地の価格が上がってきていて、日本のバブル末期を思い起こさせる、と言っている人もいた。特段なんらかの予想を持つものではないが、ちょっと古傷の痛みを思い出す、といった感じではある。
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