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July 29, 2005

私の「失敗」論

試験監督なんてものをすることがあるが、あれはどうにもいたたまれない。他の人が頭を振り絞っている間に自分だけのほほんとしていることの後ろめたさもさることながら、受けている人たちのあせりとかいらだちとか不安とかいったものがあたりに充満しているから、というのが大きい。中には試験中からもうだめだと落ち込んだり投げやりになってしまったりしているような感じの人もいたりして、なんとも申し訳ないような気分になる。

気にするなって、といいたいのだが、なかなかいう機会はないので、一応書いてみる。次にそういう機会があったときのために。

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July 28, 2005

ポイントプログラムってマイクロペイメントになるかも

「マイクロペイメント」というものがある。文字通り少額決済手段のことだ。「Millicent」や「CyberCoin」のようなネットワーク型、「BitCash」や「WebMoney」などプリペイド型のものなどがある。今はどちらかというと、プリペイメント型のほうが普及しているようだ。

けっこう便利だろうと思うのだが、なかなか本格普及とはいかないようだ。なぜだろう、とちょっと考えてみた。


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July 27, 2005

営利と非営利の協力

最近、いろいろなところで、「営利」と「非営利」の「摩擦」が起こっているように思う。たとえば介護の分野では営利企業と非営利団体(つまりNPOだ)が同様のサービスを行っていたりするし、ソフトウェア開発でも営利企業によるものとオープンソースでいろいろな人が寄り集まって作られるフリーのものとがあったりする。で、両者の間がなんだかぎくしゃくしているように感じられる。しかしこうした営利と非営利は必ずしも対立しているとは限らない。むしろ協力できる、ないし協力すべき関係にあるのではないか。

以下は、別に目新しいことをいおうとしているのではなく、自分の理解のために書いてみるものだ。

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July 26, 2005

MMORPGは計画経済へ進むのか?

MMORPGの課金モデルといえば、少し前までは月額制が当たり前だった。しかし最近、アイテム課金を導入するゲームがふえてきている。いくつか拾っただけでも「フリフオンライン」「トリックスター」「アルテイル」「巨商伝」「スカッとゴルフ パンヤ」といろいろ。ポータルサイトからダウンロードできる類のものだと、むしろアイテム課金のほうが主流になりつつあるのかもしれない。

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July 24, 2005

雑誌目次をみる:「塾」

一部に好評の「雑誌目次をみる」シリーズ。今回は「塾」。

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July 23, 2005

「ゲーム内広告」フォーラムが開かれる

広告媒体としてのゲームの位置づけが高まりつつあることについては、以前何度か書いたことがある。

メディア」としてのゲーム
ゲームにおけるプロダクトプレースメント
ゲーム内プロダクトプレースメント続報

7月28日にサンフランシスコで「ゲーム内広告」に関するフォーラムが開かれるらしい。「Advertising In Games West Forum」という。

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July 22, 2005

Blogで大もうけ、という話

この手合いはまだ日本には出ていないのだろうか。私は見かけないが、もういるかもしれない。New York Timesのメルマガについていた広告だが、ちょっと見かけてあまりに面白かったので、ぜひこの楽しみを分かち合いたいと思い、ここに紹介する。

タイトルだけ見て鼻息を荒くした向きもあるかもしれないが、そういうネタではないので、あらかじめ念のため。

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July 21, 2005

人民元切り上げ!と予測投票

中国人民銀行は7月21日、人民元の為替制度の変更について声明を発表した。 水準として2%切り上げるとともに、米ドルとの為替レートに一定幅以内の変動を許容する(関連ニュース)。

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エキサイト、MMORPGのプロジェクトファイナンスに出資

2005年7月19日、エキサイト㈱は、韓国のゲーム開発会社 GEOMIND INCが制作する次期オンラインゲーム「ROHAN(ローハン)」の開発につき、プロジェクトファイナンスのスキームで2億円を投資する、と発表した。

時間がないので、とりあえずメモ。

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July 20, 2005

財務大臣になれるゲーム

新しくできたのか、見逃していたのかわからないが、財務省サイトに「財務大臣になれるゲーム」があることに今日、気づいた。

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July 19, 2005

MIE (Movie In Education)という考え方

NIEということばがある。「Newspaper In Education」の略だ。財団法人日本新聞教育文化財団という団体があって、そのサイトをみると、NIEを実践している学校に対しては、購読料の補助なんかを行っている。

それにならい、教育現場において、映画をリテラシー教材として活用することを考えてみる。いってみれば「MIE(Movies In Education)」だ。

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July 18, 2005

雑誌目次をみる:「医療マネジメント学会雑誌」

一部に好評の「雑誌目次をみる」シリーズ。今回は「医療マネジメント学会雑誌」。

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July 17, 2005

コンテンツビジネスを扱う大学

コンテンツ産業振興が叫ばれるようになって、大学でもコンテンツビジネスに正面から取り組むところが出てきている。新設、既存入り乱れて、コンテンツを対象とした大学や大学の学部・学科なんかも出てきている。

というわけで、どんなところがあるのか、ちょっと拾ってみた。

以下は一部に若干の宣伝モードあり。念のため。

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July 16, 2005

大人にいいたいこと(4):たばこはきけんです

大人にいいたいこと  3年1組 山口 浩

ぼくは、大人の人に言いたいことがあります。ぼくのうちではだれもたばこをすわないのですが、大人の人の中には、たばこをすう人がいます。男の人がおおいですが、女の人もおおいです。

ぼくは、たばこはとてもあぶないと思います。たばこは火じのげんいんにもなるし、体にもわるいそうですが、子どもにとっては、それいじょうにきけんなものだと思います。

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July 15, 2005

「Planned happenstance」とリアルオプション

「Planned happenstance」という理論がある。」「ぷらんど・はぷんすたんす」と読み、「計画された偶発性」という堅い訳語がついているらしい。知ってる人は知ってるだろうが、キャリアカウンセリングの分野で最近注目されている考え方だ。素人の定義など書いてもしかたないが、私自身は、偶然を「味方」にするキャリアデザインのアプローチ、といったとらえ方をしている。

最初にこのことばを聞いたのは数年前だったが、ああこれはリアルオプションだな、と思っていた。いいかえれば、リアルオプションという考え方は、ある意味で、「企業経営におけるplanned happenstanceアプローチ」とでもいえるのではないか、と。

といった話を人前でする機会があったので、そのときに話した内容を思い出しがてら、メモ的にちょっと記録しておく。

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July 14, 2005

援助交際に関するちょっとしたデータ

別に特段の興味を持っているわけではないのだが、たまたま見かけたデータで興味深いものがあったので、メモとして書いておく。いわゆる援助交際(未成年者の)について、その補導人数とそのうち「自ら進んで」行った者の割合の推移だ。

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July 13, 2005

Aは偽なれどもBは

この分野の話は議論が成り立ちにくいのであまり気が進まないが、ミスリーディングだったり、誤っていたりするような議論が出回っていてどうにも気持ち悪いので、書いておく。特定の政治的主張を目的とするものではないことを、あらかじめおことわりしておく。

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July 12, 2005

「バーチャルPOPCON」は音楽シーンを変えるか?

ヤマハが運営している音楽コミュニティサイト「プレイヤーズ王国」がポッドキャスティングを開始したことが、あちこちで話題になっている(ニュースリリース)。もともとこのサイトはアマチュアやインディーズのアーティストが作ったオリジナル楽曲を専用ソフトで聞くことができるというものだが、今度はポッドキャスティングで利用できるようになった。

ちょっとおおげさに、こうした動きを「バーチャルPOPCON」と呼んでみる。期待をこめて。

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July 11, 2005

雑誌目次をみる:「月刊ナース専科」

一部に好評の「雑誌目次をみる」シリーズ。今回は「月刊ナース専科」。

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July 10, 2005

「ごとうさん」に訊け

最近ガ島氏のところでも話題になった、「霞が関官僚日記」にいるBlogPet「ごとうさん」。ガ島氏も絶賛していたが、私もいっぺんでファンになった。これまで何回クリックしたことか。

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July 09, 2005

「競馬は資産運用」なのだそうだ

世の中いろいろなことがあって、なかなか退屈しないものだ。「第12回東京国際ブックフェア2005」を見に行ったら、隣で「デジタルパブリッシングフェア2005」をやっていて、携帯電話向けの小説・マンガ配信がやたらに目立った。普及「元年」になるのだろうか。そのまた隣の「学習書・教育ソフトフェア2005」で携帯電話でeラーニング、というソリューションを見たときはさすがに唖然としたが(企業向け、なのだそうだ)。

そんなことはどうでもいい。今回取り上げたいのは、競馬予想投資ソフト「リーディングジョッキー ネオ」だ。これには驚いた。

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July 08, 2005

「エンターテナー」たち

日本に来る外国人の3人に1人は「エンターテナー」だという。OECDの「Trends in International Migration(2004年版)」による数字だ。そのあたりに詳しい一部の方(どんな人だよ)はさておき、以下は、私同様、え?と思われた方向けの話。というか、自分用の勉強ノートみたいなもの。


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July 06, 2005

人もすなる予測といふものを

めったにないことだが、我ながらいい読みをしている、と思うことがある。
今回はそのケースになるのだろうか。マスコミのように「たった5票差だから危ない」とみるか、それとも「5票差があったことには意味がある」とみるか。

はてさて。

改革は『独裁者』に、というやり方

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そろそろ「負の所得税」をまじめに考えてもいいのではないか

政府の税制調査会が6月21日に「個人所得課税改革の論点整理」を公表したことで、税制への関心が高まっているのではないかと思う。財政状況を考えれば、本気で取り組むなら(頼むから取り組んでくれ)どんなかたちにせよ大規模な見直しは免れまい。

本格的な税制の議論を始めるなら、ぜひ本気で検討してもらいたいものがある。これまで繰り返し出された議論だが、この機会にまた持ち出してみる。今度はまじめに考えてもらえないだろうか。

「負の所得税」を、だ。

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July 05, 2005

暴論:投票しない人には増税したらどうだろう

7月2日に行われた東京都議会議員選挙の投票率は43.99%だった。2001年の前回選挙では50.08%だったから、6.09ポイントも下がっている。97年の40.80%に続く過去2番目の低さだった(記事はこちら)。選挙管理委員会は選挙キャンペーンをいろいろやったようだ(パパイヤ鈴木のCMも見た)が、結果としてはやはり大成功とはいいがたいだろう。

これまでのやり方では選挙離れを防ぐことはなかなか難しいようだ。というわけで久々の「暴論」シリーズ。少し考え方を変えたらどうだろう。

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July 04, 2005

続編の作り方:各論(2)Star Warsシリーズ

「続編の作り方」シリーズ。今回は各論で、「エピソード3 シスの復讐」が公開間近の「スター・ウォーズ」シリーズ。

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July 03, 2005

「ケチャップゲート」っていうんだけど

英国で「ケチャップゲート」と呼ばれる事件が話題になっている件は、すでにいくつかのblogにもあらわれているが、6月27日のFinancial Times紙でLucy Kellawayのコラムが情報管理の観点から取り上げていた。

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July 02, 2005

「自由利用マーク」と「Creative Commons」はどうちがうのか

文化庁のサイトに「自由利用マーク」というのがある。「著作物を創った人(著作者)が,自分の著作物を他人に自由に使ってもらってよいと考える場合に,その意思を表示するためのマーク」だそうだ。なんだかクリエイティブ・コモンズに似ているな、と思ったが、どのあたりがちがうのだろうか。

前から関心があったので、自分のメモとして。

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July 01, 2005

偽善でも悪よりまし

Live 8」というイベントがあるらしい。昔「Band Aid」をやったBob Geldofが仕掛け人らしい。貧困国の債務削減について、まもなく開催されるG8サミットの首脳たちにアピールすることが目的のようだ。「Band Aid」のように資金集めが目的ではない。

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