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August 08, 2005

前田建設とセコム、えらいっ!

えらいのだ、前田建設とセコムは。

ぜひほめたたえたいのだ。

月曜の深夜というか火曜の早朝というか、そういう時間に文化放送でやってる「ガールズガード:女の子の保健室」という番組がある。この番組を提供しているのが、前田建設セコムだ。

番組のパーソナリティは「ドクター赤枝」こと産婦人科医の赤枝恒雄氏と、永田杏子さん。赤枝氏は赤枝六本木診療所の院長さんらしい。「ガールズ」だから、対象は10~20代の比較的若い女性と思われる。性に関する悩みを相談できるリスナー参加型番組、なのだそうだ。ドクター赤枝がやけに猫なで声なのが気になるが、相談する女の子にとっては親近感がわくのかもしれない。相談内容は必ずしも「過激」なものばかりではないが、いずれも他では聞きにくい真剣な悩みなのだろう。

とにかく相談できる場を作ることが大事、ということなのだ。このドクター赤枝、ラジオ番組以外にも「エイズ街角無料検査」だの「街角女性相談室」だの郵送自己検診だの「性教育ピアエデュケーター養成講座」だの、いろいろやっている。「男性化した女性」のための「トランスジェンダー外来」なんていうのもある(「女性化した男性」は対象外らしいが)。番組でも、女性が自ら自分の体を守るための知識とアドバイスを繰り返し伝えている。とにかく女の子が自分の体を守るための支援という色彩が活動の全面に押し出されているのだ。いたずらに道徳をふりかざすのではなく、自分の体のために「よく考えて」というアプローチは、問題への現実的な対処をめざしたものといえる。

で、前田建設とセコムだが、何がえらいってこの2社、誰がどう考えても、この番組を提供してトクをするとは思えないのにやっているのだ。女の子たちがこれらの会社の製品を買うわけでもないし、女の子の父親たちがこのラジオ番組を聴くこともまず考えられない。10~20代の女の子に社名を知られても商売上のメリットはおそらく何もない。両社とも、「見返り」は期待していないだろうことは明らかだ。前田建設のサイトでは、エイズ撲滅運動の一環として応援するとのメッセージが出ている。セコムに至っては、同社のサイトに一切情報を出していない(隠す必要があるとはちょっと思えないし)。

要するに、社会貢献なのだ。両社の規模からみればさほどの金額ではないだろうが、社業にまったく関係のないことに予算を割くことは、やはりそれなりに「決断」が必要だろう。裏に事情があったりするのかもしれないが、当面それはどうでもよい。この種の番組は、あったほうがいい。

というわけで、前田建設とセコムの2社を、勝手に「今月のえらいで賞」に認定する。

あんたら、えらいっ!

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