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October 22, 2005

FRB次期議長:コーン氏急浮上

FRB次期議長をめぐるInTradeの予測市場の状況については、10月11日に「FRB次期議長:ダークホース台頭か?」で取り上げたのだが、その直後から大きな変化が生じている。

11日時点で「異変」とみたのは、名の挙げられた候補ではなく「それ以外」が伸びてきているという件だった。「それ以外」は確かにその後もじりじりと値を上げていて、今では11~12%前後となっている。が、今回の焦点はそこではなく、11日時点ではほとんどゼロに近い価格だったドナルド・コーン氏だ。

まずは10月21日午前11時45分(JST)時点の価格を。

証券買い売り最終
バーナンキ    34.137.937.9
リンゼー     10.412.812.9
フェルドシュタイン10.412.812.9
マクティア    0.21.21.0
ハバード     12.216.315.0
ファーガソン   0.21.91.0
テイラー     0.20.90.9
コーン      15.117.015.2
ジョンソン    5.16.46.0
ルービン     0.41.21.0
その他      11.112.99.9
合計      99.4121.3
※リンク先サイトはリアルタイムで変わっていくので、表の数値とは異なる可能性がある。

で、最近のコーン氏の価格推移はこんな感じ(グラフはInTradeより)。

kohn051021b


10月13日に相場が大きく変わったことがわかる。原因はほぼはっきりしていて、10月12日付Wall Street Journalなどに「コーン氏最有力」との報道がなされたためだ(関連記事はこれとかこれとか)。米東部標準時とInTradeのサーバがおかれているアイルランドとは4時間の時差があることをみても、コーン氏の名は10月5日前後時点ではすでに挙がっていたことをみても、13日の価格上昇がこのWSJの記事を受けてのものであろうことはほぼまちがいないだろう。

13日、コーン氏の価格はいったん50%に達したが、最終的には比較的小さな価格上昇にとどまった。実際に終値ベースで大きく上げたのは17日だ。17日ごろに何かがあったのか、不勉強でよくわからなかった。ともあれ10月13日に発生したコーン氏の「バブル」は1日ともたなかったあたりは、きちんと市場メカニズムが働いていることの証拠だろう。現時点でいえるのは、(1)バーナンキ氏の価格はほとんど変わっておらず、依然として最有力であるということ、(2)しかしコーン氏が急速に対抗馬として浮上したということ、の2点だ。

だんだん佳境に入りつつある後継者レースだが。はてさて。

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他人の褌で相撲を取るべくいろいろなblogを見てみたのですが、面白い情報が満載でしたのでいろいろと紹介させていただきます。 対抗馬・コーンFRB理事 当たり障りのない福井総裁の歓迎コメントしかマスメディアでは見られませんが、BOJウォッチャーの本石町日記さんのところではもっと生々しい息吹が感じられます。 取り急ぎ簡単に。グリーンスパン後任にバーナンキCEA委員長(前FRB理事)を指名。日銀としては複雑な心情であ... [Read More]

Tracked on October 26, 2005 05:48 AM

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