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October 08, 2005

世銀のブログもあるんだな

不覚にも、世界銀行が6月にブログを始めていたのを今まで知らなかった。「Private Sector Development Blog」という。

略して「The PSD Blog」という。趣旨はというと、こういうことらしい。

The Private Sector Development Blog (PSD Blog) gathers together news, resources and ideas about the role of private enterprise in fighting poverty. The blog is informal and represents the quirks and opinions of the bloggers, not the World Bank Group.

なるほど、貧困との戦いにおける企業の役割を考えようというわけだ。世銀は途上国におけるビジネス環境の改革や民営化政策についてアドバイスする「Rapid Response」というサービスを始めているが、ブログもそういう新しい動きの一環らしい。6月に就任したWolfowitz総裁の影響なのだろうか。

目的はこう。

To provide intelligent comment on private sector development issues in the news.

To highlight new Web sites, articles and books that development practitioners might find useful.

To provide a link between the detailed resources on the World Bank Group’s Rapid Response Web site, and the ever changing world of the blogosphere.

著者はIFCなど世銀の職員数名。皆経済その他の専門家で、もちろん実名だ。個人として書いているわけだが、実際、記事をみてみると、Financial Timesの記事とか、他の専門家の意見を引いてきたり批判してみたり、けっこう自由に書いている雰囲気がある。コメント欄はなくトラックバックを受け付ける設定になっているが、世銀サイト内の他のページ、オンラインディスカッションのページやら参考文献リストやらにリンクしていて、オンラインディスカッションのページではシンクタンクや大学院生など、さまざまな人が実名でけっこう活発に議論している。

公共機関のブログということでいうと、経済産業省が一時期やってたが、議論は必ずしも盛り上がったとはいえなかった。この差はなんだろう?文化の差か、テーマの差か、はたまた個人レベルの問題か。こういうのをみると、政府機関のブログも、今考えられているより可能性があるのかもしれないなどと思う。

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