国会議員さんというのは
国会議員で逮捕されたり検挙されたりする人が後を絶たないので、ちょっと嫌味なことを書いてみたくなった。厳密な話ではなく、ちょっとしたネタということで。
犯罪白書の平成16年版を見てみる。2003年、交通関係なんかを除いた一般刑法犯の検挙人員は37万9,910人だった。総人口は1億3,000万人ぐらいだから、だいたい0.3%という計算だ。
で、われら国民の代表である国会議員のほうだが。ネットでざっと拾ったらこのぐらいあった。一般刑法犯だけではないし、逮捕前に議員辞職した分も含まれているし、単純な比較はできない(というか、かなり牽強付会だ)のだが、事柄の性質からいって、このぐらいの恣意は許容範囲だろう。
1986年 稲村左近四郎 収賄容疑
1988年 藤波孝生 受託収賄罪(在宅起訴)
1990年 稲村利幸 所得税法違反(脱税)(在宅起訴)
1992年1月13日 阿部文男 受託収賄容疑
1992年 金丸信 政治資金規正法違反(略式起訴)
1993年 金丸信 所得税法違反(脱税)容疑
1994年 中村喜四郎 あっせん収賄容疑
1995年 山口 敏夫 背任容疑
1997年 友部 達夫 詐欺容疑
1998年10月29日 中島洋次郎 政党助成法違反容疑 上告中自殺
1998年 新井将敬 証券取引法違反 本人の自殺で請求を取り下げ
2000年6月30日 中尾栄一 受託収賄容疑
2000年 小野寺五典 公職選挙法違反事件(寄付行為の禁止)(在宅起訴)
2000年9月4日 山本譲司 詐欺容疑
2000年 飯島忠義 公職選挙法違反事件(事後買収)容疑
2001年1月16日 小山孝雄 受託収賄容疑
2001年3月1日 村上正邦 受託収賄容疑
2002年8月1日 鈴木宗男 あっせん収賄・受託収賄容疑
2003年3月7日 坂井隆憲 政治資金規正法違反容疑
2003年7月18日 辻元清美 詐欺容疑
2003年11月29日 新井正則 公選法違反(買収)容疑
2003年12月6日 近藤浩 公職選挙法違反(買収・供与など)容疑
2004年 吉田幸弘 業務上横領容疑と公職選挙法違反(買収)容疑
2004年 村岡兼造 政治資金規正法違反(在宅起訴)
2005年03月10日 中西一善 強制わいせつ(現行犯)
2005年9月18日 小林憲司 覚せい剤取締法違反(所持)
2005年11月28日 西村真悟 弁護士法違反容疑
なんでこんなにいるの?というか、まったくもう、というか。2000年以降の6年間でみると計16件、年平均2.7人。現在の定数計722人に対する比は0.37%。いってみると、日本国民全体よりも「被検挙率」は高い、ということになる。こういう面でも国民を「リード」しているわけだ。ありがたや。うろ覚えだが、確か弁護士の数は万の単位だったと思う。そのうちの逮捕者というと、年に1人もいるかどうかといったところではないだろうか。政治家はそれより文字通りケタちがいに多い計算になる。
こういうのを「選良」というのか。辞書を書き換えなきゃ。ふぅ。
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