子どものインターネット利用の監視は親の責任、という話
CNNの「Anderson Cooper 360」という番組を見ていたら、アメリカの子どもたちのブログに関する話題が出ていた。
要はよくある「親の知らない子どもの世界」みたいな話だ。聞き流していたので定かではないが、アメリカでは400万人の未成年者がブログを書いており、300万人が他人のブログを読むとか(ROMってことか)いっていたように思う。で、子どものブログの内容どころか、子どもがブログを書いていることすら知らない親が多い、という。
一方子どもはというと、親が知らないのをいいことに、酒を飲んだり○○○○を吸ったりその他もろもろのイケナイことをしている様子を書いてみたり、公開の場所にふさわしくない内容のことを書いてみたりという無法地帯になっている、というお決まりの問題ということだ。
で、サイコロジストのなんとかいう人が出てきて、タイトルのような発言をしたわけだ。曰く、親は、日記だから子どものプライバシーだと思うかもしれないが、インターネットは公の場所であって決して「秘密の場所」ではない。まず子どもが何をしているかをきちんと把握し、そのうえで実社会やネットでのマナーやルールをきちんと親が教えなければならない、と。
いや、しごくもっともな話で、別に文句をつけるつもりはまったくないのだが。
まあ自分が子どものころを思い出すと、実際に何をやってるかとはまったく別のレベルの問題として、自分が何を考えているか、何をしているかを親に話したくない時分、というのはあるものだ。だからあまり「把握せねば」と迫ってこられたら、かなりうっとうしかったろうとは思う。アメリカ人はどう思うのか知らないが。ただ、親の立場に立てば結論はおのずからちがってくるわけで、「把握すべき」には原則的に賛成となる。どこまでやるかは別として。
しかし、アメリカもたいして事情は変わらないのだな、と改めて思う。ネットのマナーだとかネット・リテラシーだとか、「アメリカは進んでいる。翻って日本は」という論調をけっこうよく見かけるように思うので、そういう向きにはぜひ認識を改めていただきたく。ブログに書かれた内容にしたって、ひょっとしたら2ちゃんねるのある我らが日本のほうがよほど過激かもしれない。
番組でインタビューされていた15歳のなんとかちゃんという女の子にしたって、リビングルームの隅に置かれたPCを使って、父親が新聞を読んでいるすぐ横で「イケナイ」ブログを書いたりしているらしい。アメリカの子どもは皆個室を持ってるような印象があるので、当然自分の部屋でPCに向かっていると決め付けてしまいがち(そんなことない?少なくとも私はそんな印象を漠然と持っていたので)だが、考えてみればPCってけっこう高いしな。
とはいえ、アメリカも日本も、同じアドバイスが大人にもあてはまるじゃん、とひとこと言っておきたい気もする。インターネットは「秘密の日記」ではない。世界に公開された場で、中にはコワい人もいる場所だ。そのことをふまえておかないと大変よ、大人の皆さん。かくいう私も脇が甘いタイプ。気をつけなくちゃ。
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