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February 22, 2006

「金融・契約技術・エージェンシーと経営戦略」

高森寛・井手正介編「金融・契約技術・エージェンシーと経営戦略」東洋経済新報社、2006年。

宣伝モード。第7章「EVA,MVAの企業価値からリアル・オプション価値へ」を担当。

目次はこんな感じ。

第I部 産業の新生とガバナンスの再構築に向けて
第1章 新しい産業社会の価値創造パラダイム(高森寛)
第2章 企業のガバナンス構造と価値創造パフォーマンス(井出正介)

第II部 契約・エージェンシー理論,ゲームと経営戦略
第3章 契約理論とコーポレート・ガバナンス(新井富雄)
第4章 フリーキャッシュフロー問題と企業の多角化(蟻川靖浩)
第5章 アングロ・サクソンのコーポレート・ガバナンス論:株式市場と受託者責任(渡部亮)

第III部 リアル・オプションと投資戦略
第6章 リアル・オプションとはなにか:現代の経営戦略への意義(高森寛)
第7章 EVA,MVAの企業価値からリアル・オプション価値へ(山口浩)
第8章 ベンチャー企業の価値評価(高橋文郎)

第IV部 事例研究とフロンティア
第9章 生産設備サービス事業におけるリスク評価手法:日立のサービスにおけるリアル・オプションの活用(藪谷隆・安信千津子・谷繁幸)
第10章 リアル・オプション提携戦略:西友とウォルマートの提携に見る新株予約権の発行と企業価値(高森寛・伊藤晴祥)
第11章 サプライチェーンのオプション戦略(加藤敦)
第12章 電力:市場型産業への移行に向けての提言(高森寛・長坂研・呉瑛禄)
第13章 リスクに対応する企業の戦略と管理:確率制御理論からのアプローチ(辻村元男)

見て分かるとおり、やや「ごった煮」だが、企業の価値創造をどうしたらいいか、みたいなおおまかなテーマの下に集められた論文集みたいなものとご理解いただければ。ターゲット読者はビジネスマン層だそうで、わかりやすくしろとかなりしつこくいわれた記憶がある。成功したかどうかはご判断に委ねたい。もし不安なら、書店で中身を確かめてからのほうが。個人的には、日立のケースが特に面白かった。電力設備に関する「ハード」の技術と契約に関する「ソフトの技術」が一体となっている。本当に「リアル」な「オプション」だなぁ、と思う。

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