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February 24, 2006

君は「ドレミ・ポップコーン」を知っているか

「君はドレミ・ポップコーン」を知っているか、と聞かれて、知ってる、と答えられる人がどのくらいいるか知らない。

私は知らなかった。知って、驚愕した。
だって、名前だけ見たらつい食べ物かって思っちゃうじゃん!

食べ物ではない。「ドレミ・ポップコーン」は、琴だ。サイトに謳われたキャッチフレーズは、

ドレミ・ポップコーンはドレミで奏でるポップ感覚のオシャレなお琴
音楽を心から楽しみたいあなたドレミ・ポップコーンを始めましょう!

だ。なぜ琴の名が「ポップコーン」なのか?そんなこと私が知るわけないではないか。しいて言えば、このpop-Japan的な外観からつけられたのかもしれない。「ドレミで奏でるオシャレなドレミ・ポップコーンは、17弦装着です。サイズは、長さ 120cm×巾 26cm×厚さ 7cm。重さ約4kg。小型・軽量で持ち運びも簡単。」なのだそうだ。そうか気軽に持ち歩けて弾ける琴だから「ポップコーン」なのかなるほどねよぉくわかっ…やっぱりわからんが、まあ雰囲気は伝わってくる。価格は安いもので71,400円、最も高いのは350,000円する。まあこんなものなんだろう。「ポップ」な値段なのかどうか私にはわからないが。

開発したのは、内藤方于(ないとうまさこ、と読む)さん。幼少より筝(こと)・三弦(正派生田流)を始め、正派音楽院を卒業、正派生田流家元 中島靖子さんに師事した、とある。純邦楽からクラシック、ジャズ、民族音楽などジャンルにとらわれず、筝の可能性を追求しながら、演奏する人、聴く人、みんなが「楽しい」音楽をめざしているそうで、若者への琴の普及のため、ドレミで調弦し立って弾くスタイルの「ドレミ・ポップコーン」を開発した、とのこと。…というか、そもそも琴の調弦がどうなっているか、知らなかったのだが、こちらのサイトを見ると、どうも高いのと低いのと2種類あるらしい。要するにいままではドレミじゃなかったわけね。ともあれ、独創的なものなのだそうで、特許出願中、とある。

不勉強のためか東京ではあまり聞いたことがなかったわけだが、西日本のほうではけっこう活発に活動もしておられるらしい。で、東京を飛び越して、アメリカ進出を果たした。サンフランシスコ等に店舗をもつLark in the Morningで販売されるようになったのだ。この店は、日本に限らず世界中のさまざまな楽器を取り扱っている。われらがドレミ・ポップコーンはこんなふうに紹介されている。

Doremi Popcorn Koto, Miyabi Vermillion
The hottest new instrument coming from Japan, Doremi Popcorn Koto bridges old world Japanese tradition with modern pop culture! A Best Buy!

「Best Buy」だぜやったね。しかし楽器だけ買って、教室とかなくて大丈夫なんだろうか。国内なら関西を中心にいくつか教室があるようなんだが。我こそと思わん方、講師も募集中らしい。

行政も注目。2001年度に経済産業省の創造的事業活動に認定され助成金が交付されただけでなく、2005年度には「滋賀県新商品パイオニア認定制度」に認定され、「新商品の生産により新たな事業分野の開拓を図る者」として知事の認定を受けたベンチャー・中小企業8社に選ばれた由。いやがんばっているではないかうれしいではないか。陰ながら応援したい。

ちょっとこの値段では手が出ないという方は、「琴」つながりでこちらでも。これなら2,800円。お子様にもOK。

カラフル木琴

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