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February 14, 2006

自衛隊が萌えに走っている件について

以下の話は、その筋の人たちにはもう周知の事実だと思うので、そういう方々にはお勧めしない。あくまで「その筋」でない人のための情報。

今回のきっかけは、ウォッチ!声優板「日本の防衛を考える情報誌「セキュリタリアン2月号」に能登麻美子のカラーインタビューが掲載されている件について」。能登麻美子さんというのは、その筋の人なら知らぬはずもない人気声優だ。Wikipwdiaの記述などをみれば、その人気ぶりは一目瞭然。

最近放映開始の、自衛隊が舞台になっているアニメ「よみがえる空―RESCUE WINGS」に出演していることから、インタビューとなったのだろう。しかしなぜ主人公の内田一宏役の宮崎一成さんではなく、その恋人長谷川めぐみ役の能登麻美子さんなのか、は問うまでもない。「セキュリタリアン」はかつて本サイトでも取り上げた防衛弘済会発行の雑誌だが、広報誌というより実際には自衛隊関係者のための雑誌といっても過言ではない。つまり、この雑誌が能登さんをとりあげたというのは、まずもってまちがいなく、「読者」たる自衛隊関係者の要望を汲んだからだ。(なぜ能登麻美子さんが「萌え」なのかについてはくどくど書かないが、ぐぐるとこんな感じ、ということだけ。)

これ以外にも、自衛隊が萌えに走っている件については、比較的最近、話題騒然となった「まんが防衛白書」の例がある。表紙をみればこれまた一目瞭然。前年度までのいかにも政府広報っぽいマンガから、なんだかメイド風の衣装に変わっている。話題騒然ぶりについては、たとえば「まんが防衛白書」でぐぐるとこんな感じ

自衛隊の広報に関しては、このサイトでも「パセリちゃんツアー」について取り上げたことがある。パセリちゃんはやはりマンガなわけだが、いわゆる萌え系ではなく、より幅広い層、というか「大人から見た子ども」向けのキャラクターになっている。パセリちゃんはかなり前からのキャラクターであり、最近のものではないことからすると、この方面に関する自衛隊の人々の「理解」がだんだん進んできているのかもしれない。

「理解」とは何かというと、たとえば「日本有数のオタク集団「自衛隊」 」で指摘されているような点だ。この記事は、はてなブックマークでも注目が高い。要するに、自衛隊に関心のある人々と「萌え」る人々とはかなりの程度重なっているということだ。「セキュリタリアン」編集部もそれを感知しているのだろう。

これはいったい、と思われる向きもあるかもしれないが、むしろ自衛隊が人員確保という面でやっと「まじめ」に自分たちのマーケティング戦略を考え始めた、といってもいいのかもしれない。誰に対して働きかければいいか、どのメディアを使うべきか、をだ。

ここから先はやや先走りすぎかもしれないが、この狙いは、ひょっとするとけっこう普遍的なものかもしれない。というのも、萌え趣味とミリタリー系との関係は、必ずしも日本特有というわけではないようなのだ。とかいいつつアメリカの例しか知らないのだが。Cartoon Networkの深夜枠といえば、日本アニメオンパレードになっていることで知られていて、そこに流れるCMは、もちろん若者向けのあれやこれやであるわけだが、それと併せて、陸軍だの海兵隊だのといったミリタリー系のリクルートCMががんがん流れてたりするのだ。真剣に数えたわけではないし全部見たわけでもないから確証はないが、他のチャンネル、いわゆる「その筋」でない若者向けと思われる深夜番組と比べて、Cartoon Networkの深夜枠におけるミリタリー系リクルートCMの放映回数は多かったような印象がある。

もしそうだとすると、アニメ好きは軍人を希望しやすいという傾向があったりするのだろうか。以前Wired Newsで、米軍がリクルート用のゲームを開発してるとかゲームの得意な人をリクルートしようとしているとかいうニュースを見たことがある。そういうこともあったりするのかもしれない。いやしかし、さらなる情報が必要だな。在日米軍の皆さんとかはどうなんだろう。他国の軍隊の皆さんは?中国人民解放軍の皆さんも「萌え」に走ったりしているのだろうか。台湾の軍人さんの中にはきっとアニメファンとかがいるのではないかと想像する。事情ご存知の方、ぜひご教示いただければ。

本題と関係ないが、パセリちゃんの婚約者であるピクルス王子については、その「活躍」がマンガとして描かれている。パセリちゃんとのなれそめなどのエピソードもなかなか興味深いのだが、仮にも一国の王子であられるピクルス王子に対する自衛隊員諸氏のぞんざいな口の利き方はいかがなものかと思う。本人気にしてないようだからいいんだけどさ。ともあれ、ひょっとしたらいるかもしれないパセリちゃん萌えの方向けに。
ピクルス王子 平和への旅
ピクルス王子の自衛隊日記
ピクルス王子の自衛隊日記・2

それから、戦隊萌えの方には、防衛庁初の小中学生向け広報ビデオ 「ディフェンス スリー3」などはいかが。

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Comments

申し訳ありません、記事を訂正したら2回もトラックバックしてしまいました。
一方は削除をおねがいします。

Posted by: revenant | February 25, 2006 01:17 AM

revenantさん、了解です。
対応しました。

Posted by: 山口 浩 | February 25, 2006 01:19 AM

ありがとうございますm(_ _)m

Posted by: revenant | February 25, 2006 01:24 AM

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