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「ごんぎつね」を読んで

ごんぎつね」をよんで 3年1組 山口 浩

ぼくは、「ごんぎつね」をよんで、兵十はなんてひどいことをしたんだろうというきもちでいっぱいになりました。兵十は、ごんがいいことをしているのに、それを見ないで、むかしごんがやったわるいことばかりをみて、ごんをころしてしまったからです。

たしかにごんは、兵十がおっかあのためにとったうなぎをとってしまいました。それはわるいことです。兵十は、びょう気のおっかあが元気になるように、うなぎを食べさせようとしたのです。でも、ごんがうなぎをとってしまったので、うなぎを食べられなかったおっかあは、しんでしまいました。兵十がごんをおこりたくなるのは、ぼくにもわかります。

でも、ごんも、わるいことをしたことをあとから知りました。だからこそ、まい日、兵十の家へ、くりやまつたけをもっていったのです。それなのに、兵十は、そのことを知らないで、家にやってきたごんを、いたずらしにきたと思いこんで、じゅうでうちころしてしまいました。これは、とてもひどいことだと思います。たしかに、うなぎを食べられなかった兵十のおっかあはしんでしまいましたが、おっかあがもともとびょう気だったことは、ごんのせいではありません。ごんは、いたずらをしたとき、そのいたずらが、そんなたいへんなことになるとは、わからなかったのだろうと思います。

それに、兵十は、ごんにうなぎをとられてしまっても、ほかのうなぎをとっておっかあに食べさせることもできただろうし、ほかのいい食べものを食べさせることもできたかもしれません。兵十には、ほかにできることがあったのです。だから、おっかあがしんでしまったことは、ごんだけのせいではないと思います。でも、ごんがうちころされてしんでしまったのは、兵十だけのせいです。とてもふこうへいだと思います。

それに、もし兵十が、ごんがくりやまつたけをもってきてくれていたと知っていたら、ごんをころそうとはしなかったのではないかと思います。ごんは、じぶんがむかしやったことをはんせいして、兵十のためにくりやまつたけをもってきていたのですから、兵十がそのことを見ようともしないで、ごんがむかしやったことばかりをとりあげておこるのは、いけないと思います。

この話をよんだある友だちが、「ごんがさいしょに兵十にあやまらなかったのがわるい」といいました。でも、ぼくはそうは思いません。ごんがさいしょに兵十にあやまっていたら、そのときに兵十にころされてしまっていたでしょう。そのときはまだ、ごんは兵十のためにいいことをしていないからです。そのときにあやまっても、聞いてもらえなかったでしょうし、くりやまつたけも「いらない」といわれてしまったにちがいありません。ごんは、ことばでむかしのいいわけをするよりも、今くりやまつたけをもっていくことで、じぶんの気もちをあらわそうとしたのだと思います。

お父さんに聞いたら、「むかしわるいことをしたことがあっても、今はいいことをしている人がたくさんいる。それなのに、むかしのことしか見ない人がいるんだ」と言っていました。そういうことをしていると、わるいことをした人がたちなおることができなくなって、さいごにはみんながわるい目にあうことになってしまうのだそうです。ぼくが、「友だちは、『またわるいことをするかもしれない』と言ってたよ」と言ったら、お父さんは、「その人は、なにがいいことでなにがわるいことなのか、じぶんではわからないんだね」と言いました。今おきていることがどういうことなのかわからないから、もうわかっているむかしのことをもちだすのだそうです。

ごんをころしてしまった兵十は、気もちがすっきりしたでしょうか。おかあさんのかたきをとったとよろこんだでしょうか。そんなことはないはずです。兵十はきっと、とりかえしのつかないことをしてしまったとくやんだにちがいありません。ぼくたちは、兵十のしっぱいをくりかえさないよう、今なにがおきているのか、よく見て、よくかんがえていかないといけないと思います。

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Comments

やまぐちひろしさん、こんばんは、

深く同意します。

ご指摘の通り、これは共有地の悲劇の新しい形なのだと思います。

なぜ新天地を得たにも関わらず、互い信頼を深めることができず、憎しみと軽侮ばかりがあおられるのでしょうか?

私たちが刃を向けるべき存在は、この界隈にはほとんどいないというのに。

「人は残された土地を求めて争い、大海嘯そのものよりも多くの人が死んだ。」

Posted by: ひでき | March 14, 2006 at 09:50 PM

ひできさん、こんにちは。
ひできさんは、とてもむずかしいことばを知っていますね。大人の人なのでしょうか。
ぼくにはむずかしいことはわかりませんが、さいごのことばは、「風の谷のナウシカ」ですね。お父さんに貸してもらって読みました。
とても難しいお話でしたけど、あのマンガを書いた宮崎かんとくは、とっても人間がきらいで、とっても人間がすきな人なんだな、と思いました。

Posted by: 山口 浩 | March 15, 2006 at 10:20 AM

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