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March 30, 2006

がんばれ朝日新聞

「ジャーナリスト宣言。」で注目を集めた朝日新聞だが、いきなりそれが「試される」事態が起きている。同社社長の長男が大麻所持で逮捕された、という一件だ。

各報道機関がいっせいにこの件を報じている。ちょっとぐぐるとニュースが全部で84件ヒットして、こんな感じ。そのぐらいの「ニュースバリュー」はあるということのようだ。

で、この中で朝日新聞社のは?と思ったら、これ。

長男の起訴で本社社長がコメント発表

あれ?逮捕の事実を報じたニュースがない。今朝の朝日新聞にもこの記事は出ていなかったような気がする。他の報道機関にとっては「新しい情報」だったが、朝日新聞社にとってはもう「新しい情報」ではなかった、ということなんだろうか。同社のサイトをみると、「ジャーナリスト宣言。」のページに、同社社長のメッセージが載っている。ちょっと引用する。

心新たに、いっそう丹念な取材と正確・公正な報道に努めます。とくに、隠れたニュースを掘り起こす調査報道を充実させます。

「公正な報道」。「隠れたニュースを掘り起こす」。これらを掲げた「ジャーナリスト宣言。」を今こそ現実のものとする絶好のチャンス、ではないか。「幸いにも」社内に関係者がいるわけだから、「地の利」があるはずだ。他社よりいっそう突っ込んだ取材ができるはず。週刊誌なんかの吊り広告では、事件をしばらく「隠蔽」していた、との指摘があるらしい。事件自体は役職員本人のものではないが、もし「隠蔽」なんてことがあるならそちらのほうが問題だろう。

案件の「重み」はずいぶんちがうとは思うが、ライブドアニュースは堀江社長(当時)の逮捕をニュースとして報じ、その後もフォローし続けている。フジテレビとの一件の当時、朝日新聞社はライブドアに対して、報道機関としての心構えがどうとかさかんに書いていたように思う。今回の件で現時点までの流れをみる限り、当時のライブドアの対応のほうが「報道機関」としてよほど「信頼できる」ものではないだろうか。

せっかく「ジャーナリスト宣言。」をぶち上げたんだから、朝日新聞にはぜひがんばってほしい。繰り返すが、これは同社にとって、むしろ「チャンス」だと思う。

※2006/3/30追記
はてなブックマークを見ていたら、「正確にはチャンスだった」みたいなコメントがあった。もう遅い、という趣旨だろうが、まだ遅くないと思う。過ちを改むるに憚ることなかれ、なんてじじむさいことばを持ち出すまでもない。過去は変えられないが、将来は変えられる。これからやるべきことをやっていけばいいのだ。

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