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March 19, 2006

「政策評価ミクロモデル」

金本良嗣・蓮池勝人・藤原徹著「政策評価ミクロモデル」、東洋経済新報社、2006年。

政策評価のための簡便な経済モデルの活用。政策評価って何だ?という人もいるかもしれないが、2001年1月に導入された制度だ。「各府省が所掌する政策について、その効果を把握し、必要性、効率性、有効性等の観点から評価を行うことにより、政策の企画立案や政策に基づく活動を的確に行うために重要な情報を提供するもの」だそうな。総務省のサイトに政策評価のポータルみたいなページがある。とはいえ、こうしたものが多くの場合そうであるように、単に「書類の山を積み上げるだけ」みたいなケースが少なくないらしい。政策評価をきちんと機能させるために、簡単な経済学モデル(いわゆる「バッテン経済学」だ)を使って政策の効果を分析してみよう、というのが本書の提案。

おととしぐらいにRIETIのサイトにディスカッションペーパー(これとかこれとか)が出ていたので注目はしていたのだが、晴れて本のかたちにまとまったということか。簡単なモデルを使って、実務家が自分で扱えるモデルを提示して計画の質を上げてもらおうという発想には深く共感。実用性を重視したつくりもいい。

基本的には、公共政策大学院向け。公務員で政策立案をやる方は必読では。私としては、本書の手法が、ゲーム内経済学の分析に使えるのではないかという点で注目。勉強しなくちゃ。

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