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「ひきょうなこうもり」を読んで

「ひきょうなこうもり」を読んで 4年1組 山口 浩

ぼくは、イソップものがたりの「ひきょうなこうもり」を読んで、「このこうもりはかわいそうだな」と思いました。

けものたちと鳥たちのせんそうが続いているとき、こうもりは、けものたちには「ぼくはけもののなかまです」といい、鳥たちには「ぼくは鳥のなかまです」と言いました。どちらにも自分がなかまだと思わせようとしたのです。でも、せんそうが終わった後、そのことがばれてしまい、どちらからもあいてにされなくなってしまいました。

じゅ業でこのお話を習ったとき、先生が「こうもりのどこが悪かったのかな」と聞きました。そしたら、米田くんが、「こうもりはほんとうはけもののなかまなんだから、けもののなかまになっていればよかったんだ」と言いました。みんなは、「そうだそうだ」と言いました。英田くんは、「こうもりが鳥たちに会わなければ、『自分は鳥のなかまだ』とうそをつかなくてすんだのだから、さいしょからけものたちに守ってもらえばよかったんだ」と言いました。

先生は、「そうかもしれないね」と言いました。それで、「でも、このお話には、ほかのかんがえ方もあるんだよ」と教えてくれました。いつも同じやり方をしていると、うまくいかないこともあるから、そのときによってやり方を変えたほうがいいんだよ、というかんがえ方もあるのだそうです。北田くんは、「こうもりはみんなからいじめられているんだから、うそをついても自分を守らなくちゃいけなかったんだ」と言いました。

ぼくは、話を聞いていて、なぜかよくわからないけど、ちょっとちがうような気がしていました。それで、家に帰って、お父さんに、「こうもりはどうしたらよかったの?」と聞きました。お父さんは、「なぜけものたちと鳥たちはせんそうしていたんだろう」と聞きました。ぼくが「わからないよ」というと、お父さんは「そのせんそうはどうしてもしなきゃならなかったのかな。だってけっきょくその後せんそうは終わったんだろう?」と言いました。

ぼくはしばらくかんがえて、やっとわかりました。「そうか。こうもりはどちらかのなかまになるんじゃなくて、けものたちと鳥たちをなか直りさせるようにすればよかったんだ」と言ったら、お父さんは「それはいいかんがえだね。こうもりはけものだからけものの気もちもわかるし、空を飛べるから鳥の気もちもわかる。なか直りできれば、どちらのなかまになるかかんがえなくていいんだからね」と言いました。

「でもそんなことできるのかな」とぼくが言うと、お父さんは「たしかにむずかしいね。でもこのしごとは、こうもりにしかできないかもしれない。こうもりがひきょうだったのは、どちらにもいい顔をしようとしたからではなくて、自分のやるべきことをやらなかったからなんだろうね」と言いました。

ぼくは、こうもりがひきょうだったとは思いません。きっと自分に自しんがなかったのだと思います。ぼくがもしこうもりの立ちばだったら、けものたちと鳥たちをなか直りさせることができるかどうか、わかりません。そんなことをしたら、りょうほうとけんかになってしまうかもしれないからです。だから、けものたちと鳥たちのあいだに立つのは、とても強くないとできないと思います。でもぼくは、一生けんめいがんばって、大きくなったら、けものたちと鳥たちをなか直りさせることができるりっぱなこうもりになりたい、と思いました。

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Comments

山口くんこんにちは!
3年1組のちはやです。

わたしはけんかが大きらいです。
仲良しのれいこちゃんやかずみちゃんと
大きくなって子どもを産んだら、
けんかはダメだって
子どもたちには教えようと話しています。
ゆっくり話せばわかるのにね。

たぶん、みんな自分のことしか考えないのが
いけないと思います。
やさしいおとなになりたいです!

Posted by: ちはや | May 02, 2006 at 08:33 PM

ちはやさん、こんにちは。
ちはやさんは、とてもやさしいんですね。みんながそういう気もちでいられたら、ぼくたちの社会ももっと住みよくなるのではないかと思います。

Posted by: 山口 浩 | May 03, 2006 at 02:21 AM

山口さんはじめまして

私はあるITベンチャーの社員ですが、今そんな状況になっています。
社長と取締役間の派閥?争いなのですが、
偶然、私は両人に気に入られ、会社の内情までお話しする機会が多いのですが、
社長の言い分もわかり、共感できるし、
取締役の言い分もわかり、共感もできます。

私は、会社の中のいち社員に過ぎませんので、どちらにもいい顔をします。

私は、人生の先輩である、
社長や取締役の意見は素直に聞きますが、
どちらにもついては行きません。
それとこれとは別の話だと思いました。

というわけで、
私の場合は、せんそうがおわりそうもないので、
けもの(社長チーム)にも鳥(取締役チーム)にも所属せずに、新たな「こうもりのなかまチーム」(新しい会社)を作る。
という結論に至りました。

争いは勝手にやってろと。
私を巻き込まんでくれと。
そういうことです。

他には、ちょっとシチュエーションが違いますが、

男女のけんかの仲裁役キャラの人っていますよね。
それぞれの言い分を聞いてあげて「うんうん。わかるよ!」って。
それだけで癒されることもありますよね。
(そのまま仲裁役の男が女を寝取っちゃうパターンもありますね・・・)

いろんなパターンがありますね。
何が正解かはわかりませんが。。。

Posted by: 山本ひろし | May 08, 2006 at 01:29 AM

山本ひろしさん、こんにちは。
山本ひろしさんは、ぼくと名前がにていますね。大人の人たちのことは、ぼくにはよくわかりません。お父さんに聞いたら、「こうもりも、こうもりのなかまがいれば、鳥やけもののあいだでくろうしなくていいってことだよ。大人はいそがしいからね」と言っていました。それでもよくわかりませんが、とにかくたいへんそう、というのはわかりました。がんばってください。

Posted by: 山口 浩 | May 08, 2006 at 10:24 AM

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