日本リアルオプション学会が設立される
勝手に宣伝。来る7月28日、日本リアルオプション学会の設立総会が開催される(英文名称はThe Japan Association of Real Options and Strategy (JAROS))。現在、設立発起人会の開催中(いわゆる「内職」ってやつだ)。
会員募集中。ご希望の方は、来週ぐらいから同学会サイトにて受け付け開始予定。
どんな学会かという店については、やや長いが、ただいま審議中の会則第2条をコピペしておく。
日本リアルオプション学会(JAROS)は、価値の評価と創造、リスクへの対応と挑戦、意思決定と戦略の問題を研究対象とする。産官学にわたり、これらに取り組む多くの研究者、実務家が、不確実な将来の可能性を前に新しい価値認識をもたらすリアルオプションの視点と手法を試みながら、今日までに築かれてきた理工学、経済学、経営・ファイナンスなどの知識と知恵を持ちあい、また、研究者と実務家が、ともに啓発していく場であることを目的とする。また、そのような知識・知恵が、広く、一般市民の間で、共有されるよう、努める。 特に、その設立の基本的なねらいは、コーポレート・ファイナンスと投資戦略、応用デリバティブ市場と産業戦略、会計と監査における資産価値の新しい評価、知的財産およびMOT(Management of Technology)、コンテンツ事業戦略、スポーツ・ファイナンス、エージェンシー問題と契約の価値、組織・産業・市場のガバナンスと制度設計、などに関係する産学官の研究者・実務家が、個人ベースでリベラルな相互交流をできる場を形成し、この領域を国際的な学術領域として、ともに、開拓し、発展させていくことにある。
※追記
出席者コメントにより、コーポレート・ファイナンスだけでなく「プロジェクト・ファイナンス」を追加することとなったみたい。その他会則についてけっこう活発な議論。根回し不足という批判は天唾。
見方にもよるだろうが、けっこう幅広い領域を含んでいると思う。もともとリアルオプションという考え方はさまざまな領域を「つなぐ」性格のものだから、当然といえば当然だ。研究者だけでなく、実務家も対象なのは、実務に使われてなんぼというこの理論からすれば自然なこと。一応私も運営サイドに入れていただいている。
ご興味のある方はぜひ。ちなみに正会員の年会費は7000円。学生会員は3000円だが、社会人学生は社会人扱いなので注意。
設立総会の開催概要は次の通り。
2006年7月28日(金) 14:45-18:00
早稲田大学西早稲田キャンパス22号館201号室
A. 公開研究会 14:45-16:50
「Sports Finance - A New Frontier」国際基督教大学国際関係学科準教授 竹澤伸哉氏
「リアルオプション研究の今日的意義」早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授 高森寛氏
B 設立総会 17:00-18:00
C 懇親会 18:15-20:00
大隈会館N棟201号室
懇親会の大隈会館は、以前本サイトで取り上げた「おおくま氏」の住処だ。おおくま氏に会いたい方もぜひ。
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