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June 19, 2006

「マダム・カルカソンヌ」にシビレたぜ!という話

数日前に「これから出る本:近刊図書情報6月下期号」という記事を書いたとき、「セレブをおとす英会話」という本を取り上げた。著者は「マダム・ロハス」とあって、ちょっとつっこみを入れたのだが、「ご本人」からコメントをいただいた。「ロハス」ではなく「カルカソンヌ」らしい。

で、ブログを見てわかったのだが、この方、「ただ者」じゃない。ひさびさにシビレたね。
なんたって、「BFがFB」なんだぜ(!?)。

上記のリンク先のブログは「国際恋愛で勝者になる方法」という。シンプルでストレート、かつ強烈な印象を与えるネーミング。ALCのやっているブログサービスを使っている。こういうサイトらしい。

国際恋愛で勝者になる方法、教えます。国際結婚を果たして13年、10人近くの外国人の恋人を持った日本人女性が、一生にいちどだけ教えます。知らないことは書けないので、基本的に欧米人を念頭に入れて書いてありますが、三大陸に住んで100組近くの国際恋愛・結婚組を見てきました。

管理人さんのニックネームは「マダム・カルカソンヌ 」。もちろん日本人。本名はちがうようで、「セレブをおとす英会話」は本名で書かれたらしい。「マダム・ロハス」はそれが誤植されたもの、とのこと。そうだよなぁロハスってイメージじゃないし。著書の広告が18日の東京新聞に載っていると教えていただいたので探したのだが、見つからなかった。

ともあれ、まずはサイトのプロフィール欄にある百問百答をみていただきたい。逐一挙げたいところだが、涙を呑んで3つだけ。残りもすごいのでぜひご覧いただきたい。

第14問)好きな食べ物は?
 フォアグラに内臓を1コ捧げました・・・
第22問)自分の性格を簡単に言うと?
 破綻しない杉田かおる!
第49問)部屋は綺麗ですか?
 メイドさんが掃除してくれるからフツーにキレイ

国際結婚系ということでいえば、ずっと以前とりあげた井形慶子さんを思い出す。井形さんが編集長を務める「Mr. Partner」が「ごくふつうの日本人女性の私がリッチな外国人男性と結婚して海外で優雅に暮らす」みたいなコンセプトをもっているのではないか、と書いたわけだが、このブログも「その系統」に属する。いっしょくたにされることについて、マダム・カルカソンヌさんはご不満かもしれない。わずかな情報から受ける印象だけでいえば、井形さんよりもはるかにブッ飛んでいて、しかもアグレッシブだ。ブログの記事のタイトルを並べるだけでもそれはわかる。

「Actually, my BF was my FB.」
「国際結婚の罠について」
「身上調査の仕方」
「さて、アメリカにおけるクラスの話の続きです」
「学歴と収入の関係について」

最初の記事の「BF」はいいとして「FB」とは。ちょっとここでは紹介しづらいので、ぜひ記事をお読みいただきたい。これが「ハンター」でなくして何だろう、というぐらいの迫力。「FB」かぁ。それから、学歴と年収の関係については別サイトのがリンクされている。これも必見。この表を引いて、マダムはこうおっしゃる。

つまり、この表を見る限りでは、博士号を取っている男性と、‘専門職’に就いている男性しか、1人で年間8万ドル稼ぐことはできない、ということになりますね(もちろん平均値ですが)。まあ、世の中には博士号を取得していなくても就ける、報酬が高額の仕事というのはありますが・・・。インベストメント・バンカー・株屋の類、国にもよりますが北米なら弁護士、医者、優良企業経営、優良企業役員などでしょうか。腕のいいセールスパーソンなどもかなりの高給だったりしますよね。

「median」は平均値ではなく中央値、なんていう無粋なつっこみはなしにしよう。「株屋の類」という表現にそこはかとなく好き嫌いが現れていらっしゃるのもそっとしておこう。マダムの大胆なぶった斬り方、なんだか見ていて気持ちがいいではないか。「BFはFB」なんていう暴言すれすれのきわどい球も自信たっぷり。ブログにときたま現れるバッシングへの堂々とした切り返しも含め、ただ者じゃないね。久々にシビレたぜ。

私がこうした「ハンター」たちについて必ずしも悪い感情を抱いていないことは、以前にも書いた。自分の書いたものを引用するのもどうかと思うが、ちょっとだけ抜いてみる。

本気なのだ。真剣勝負なのだ。決して他力本願などではない。現代の「シンデレラ」は、ただため息をついて床を掃除していたりはしない。情報を仕入れ、訓練を重ねて、戦略を練りつつ「その日」に備えており、いざチャンスとあらば果敢に飛び込んでいく「戦士」なのだ。

当然、マダムの信奉者たちもしっかりこの姿勢を受け継いでいる。入念な調査分析をもとに、「ハンター」たちはターゲットを見極めるべく虎視眈々と爪を研いでいるのだ。コメント欄を見ていただければすぐわかるその「熱さ」たるや。いくつか引いてみる。

ご出版おめでとうございます。
ぜひ、購入してセレブをガンガン落としてゆきたいです。
欧米のいわゆるエリートはスッ〇―などと有り難がって結婚したりする人は皆無でしょうか?
クラス社会であることと、年収が最低でも1000万近くないと普通の生活はおくれないという話は、漠然とですが、納得です。

いや、そんなにガンガン落とさんでも。「スッ○ー」へのあからさまな嫌悪にもたじたじ。「1000万」に引いてしまう人もいるだろう。典型的な日本人男性には、こうした女性はおそらくあまり好まれない。しかし、マダムや信奉者たちは意に介さないにちがいない。そういう人々は彼女たちが狙う「ターゲット」ではないし。そもそも住む世界がちがうのだ。ゆめゆめ「祭り」の対象になどしないでいただきたい。個人的には「大きな惑星」より「小さな恒星」でありたいと思うタイプだが、私自身もまちがいなく「ターゲット外」であろうし、せめて世界に羽ばたこうとする同胞を暖かく見送ろうではないかと思う。

とりあえずセレブをガンガンおとしたい方向けにアマゾンのリンクでも、と思ったのだが、まだ出ていない。発売は7月15日とか。ご要望の方はぜひ書店でお探しいただきたい。

※2006/6/20追記
マダムご本人から、ご親切にも新聞に掲載された広告の写真を送っていただいた。おお出とる出とる。「セレブをおとす英会話」の著者名は、正しくは「マダム・ロセス」。これが本名だそうで、つまり「ロセス夫人」というわけだ。確かに「ロハス」は1字ちがいだが、著者名をまちがえんなよ!とマダムの代わりに怒っておこう。広告には「国際舞台で活躍する女性通訳家による実践会話。恋に生きる女性へのメッセージ&会話を満載!」とのコピーがある。CD付、240ページで1,890円。ひょっとしてマダムの美声が聞けるのだろうか(訂正。ご本人の声ではないとのこと)。これは買うしかないね、恋に生きる女性の皆さん!

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Comments

またまた本人です(笑)。

取り上げてくださって光栄です。

では、事実関係だけ書かせてください・・・。

>「median」は平均値ではなく中央値

はい。こういうの、苦手なんです。いまからググって調べますから許してください~。

客室乗務員については、すでに

>ただ、日本の客室乗務員は外国のそれとは、「種」(=specie)が違うと思うので、比べようがないと思いますよ。日本の彼女たちはぜんぜん別種の存在なのでしょうね。

とエントリー済みです。あからさまな嫌悪もsubtleな嫌悪も私は持っておりません。

あと、日本人の男性には・・・。意外とモテますよ。気弱なカンジの方に(爆)。

いずれにしてもありがとうございました。山口先生のごくごく少量の’毒’を含めて、自分のことならが非常に楽しませていただきました。

Posted by: マダムC | June 19, 2006 05:49 AM

マダムCさん

すいません細かいところにつっこんで。本文にも書いたとおりですが、その点はマダムがお書きになられた趣旨とは関係のない瑣末なことがらです。

客室乗務員の方々に関するくだりは、マダムではなく、寄せられたコメントを引用したものです。マダムが彼女たちに特段の感情を抱いているわけではないことは重々承知しております。ただ、確かに文脈がまぎらわしかったですね。失礼いたしました。

日本人の気弱な男性にもモテるんですか。そうかもしれませんね。「気弱」をもって自認する私もすっかりファンですから。すっかり見抜かれてしまって、まな板の鯉の心境です。

Posted by: 山口 浩 | June 19, 2006 09:22 AM

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