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June 22, 2006

みんなで行こう「ピーポくんTOWN」

「ピーポくん」といえば、警視庁のマスコットキャラクターとして知らぬ者もないだろうと思うくらい有名な存在だ。もともと官庁キャラ愛好家をもって自認していたつもりの私だが、あまりの不勉強に恥じ入っている。警視庁サイトのピーポくんコーナーがこんなにすごいということに、今日初めて気づいたのだ。

私のお気に入りは財務省の「税務署員ラオ」と防衛庁の「ピクルス王子&パセリちゃん」なのだが、ピーポくんはもともとあまりに有名だったため、ついスルーしてしまっていた。教えていただいて初めて知ったわけで、なんたる不覚。しかし今からでも遅くはない。しっかりチェックしよう。

ピーポくんのコーナーは「ピーポくんTOWN」という。このコーナーのページの多くはいきなり音が出るので注意。

ピーポくんに家族がいることはもう広く知られているようだ。おとうさん、おかあさん、いもうと、おとうと、おじいさん、おばあさん。全部で7人家族。少子化時代にあらまほしき子だくさんだな。けっこうけっこう。みんな同じ顔というのは一族である以上しかたがないが、なんでみんな上目使いなんだろう。やはり警察だけに、「上を向いた仕事」をしなければ生き残れないという組織サバイバル術を暗示しているのだろうか。いやそれより気になるのは、ピーポくん以外は皆服を着ているということだ。ということは何か?ピーポくんは裸、なのか!?軽犯罪法第1条に違反しないのか?警察官のベルトを身に着けているピーポくんだが、あの「オレンジ色」が素肌なのだとしたら、全裸にベルトだけ…ひぇぇ。

気を取り直して。昭和30年代オーラが怒涛のように押し寄せる「ピーポくんのうた」についても、ずいぶん前に小鳥さん他さまざまな皆さんが取り上げていたのを今日知ったわけだが、これにFLASH版が登場したというのは比較的最近の話らしい。なんといっしょに歌える歌詞表示機能がついたのだ。これで歌詞をダウンロードしなくても、みんなでいっしょに歌えるではないか。いやすごいすごい。1回聞けば耳にこびりついて離れないあのメロディー。あの掛け声。ポッドキャストとかしてないんだろうか。

警視庁騎馬隊のページもあなどれない。騎馬隊の馬は、引退した競走馬なのだそうだ。なるほど血統証付のお家柄なわけね。厳しい訓練を経て晴れて騎馬隊の一員となり、日夜各所で活躍しているわけだが、これとかこれあたりはさすがにちょっと邪魔だろうよ。馬に乗ってなくてもできるじゃん。…それはともかく、馬の紹介ページには、各馬の「前職」当時の名前が出ている。「昔の名前も出ています」というわけだ(源氏名かよ)。かつてのファンにはうれしい配慮なのではないだろうか。競走馬の名前といえばカタカナで英語ふうが多いが、こちらでは純和風。しかし新入りの「ワカサアモーレ」君にはまだ新しい名がついていない。下積み期間なんだろうか。先輩たちにいびられていないだろうか。店の掃除とか雑用をやらされていないだろうか。今は苦しくても、がんばって指名ナンバー1をめざしてほ…あれ?なんか話がちがってきたような。…いや待て。そもそもこの馬たちとピーポくんにはいったい何の関係が。ピーポくんは実は騎馬隊員だった(飛べるのに)?ピーポくんは実は馬だった?実はピーポくんは騎馬隊の馬小屋前に捨てられていた捨て子だった?うーん。

ピーポくんとの関係がよくわからない人としては、もう1人、「K太くん」がいる。こちらは人間だ。おまわりさんが描いたマンガらしい。「K」という字が日本で人名に使えるという話は聞いたことがないが、仮名、なのだろうか。そのばかでかい黒目といい、能天気な薄ら笑いといい、あまりにベタな「どじっ子」ぶりといい、どこか只者ではない雰囲気を漂わせる。これはきっと世を忍ぶ仮の姿だ。もしかすると、実はMI6から派遣された、コードネーム「K」なのかもしれない(「M」とか「Q」とかいるんだから、「K」だってきっといるね)。その役目はおそらく007ことジェームズ・ボンドが来日した際の接待役(たいこもち系だな)。となると、女性接待役「K子」もいるにちがいない。ぜひご尊顔を拝したいものだ。

というわけでさらに進化を続けるピーポくんサイト。今後も目が離せない。他の官庁にも、まだ知らない面白いキャラがいろいろ隠れていそうだな。

※2006/6/23追記
時効警察」に登場する「そーぶくん」とピーポくんに関係があるのではないかというご指摘をいただいた。確かに似ている。似すぎというべきか。ここまで似てると、ちょっとしゃれじゃすまない感じもするが、どうなんだろうか。いやそれより、そーぶくんの家族はなぜおじさんとおばさんといとこだけなんだろう?そういえば、「踊る大捜査線」シリーズにも「湾岸くん」なんてのがいたな。あっちのほうはあんまり似てないんだが。

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Comments

はやとくんは,ひとりっこみたいだよ。
http://www.soumu.go.jp/kanku/shikoku/kids/index.htm

Posted by: IT | June 22, 2006 07:12 PM

こんにちは。

月に一回新聞の折込で入ってくる「けいしちょう」(だったような気がしますが、記憶があいまいです)に「K太くん」は連載されていて、そちらで見たことがありますが、まさかWeb版まであるとは知りませんでした。

それより何より、今の今まで私は警視庁のマスコットキャラは「ピー『ボ』くん」だと思い込んでました。パトカーの音の擬音語を考えればわかりそうなものですが。思い込みってこわいですね。

Posted by: くりおね | June 22, 2006 11:07 PM

ITさん、コメントありがとうございます。
総務省には他にもキャラがいくつかあったと思います。こういうあたりも縦割りなわけですね。

Posted by: 山口 浩 | June 22, 2006 11:08 PM

くりおねさん、コメントありがとうございます。
K太くんは連載なんですか。あのキャラもなかなか味わい深いのですが、さらに興味があるのは作者の方ですね。あの、なんともいえないギャグのセンス、どんな方か知りたいなぁ。

Posted by: 山口 浩 | June 22, 2006 11:13 PM

こんにちは。連続のコメント失礼します。
別のサイトで「警察マスコット大全」というページを知りました。各都道府県の警察キャラを集めているものです。
http://www.geocities.jp/nov_bay_981008/mascot.html

ピーポくんはまだましな方だとこれを見て思いました。ゆるキャラ揃いすぎです。

Posted by: くりおね | August 14, 2006 11:13 AM

くりおねさん
お知らせありがとうございます。
ご紹介のサイト、見たのですが、サイバーポリスの「キッズパトロール」の面々が登場していませんね。
http://www.cyberpolice.go.jp/kids/index.html

ともあれ、いろいろなキャラクターがいるものです。客観的にみて愛着のわきにくいものもありそうですが、地元的にはどうなんでしょうね。

Posted by: 山口 浩 | August 14, 2006 11:53 PM

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