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大人にいいたいこと:「人食いザメ」というサメはいません

大人にいいたいこと:「人食いザメ」というサメはいません 四年一組 山口 浩

今日、テレビを見ていたら、「バンキシャ」という番組で、「人食いザメが急せっ近」というのをやっていました。見たら、カメラマンの人がホオジロザメの写しんをとる話でした。でも、見ていて、とても腹が立ちました。ぼくはきょ年の自ゆう研きゅうでサメのことをしらべて、知っているからです。

「人食いザメ」というサメはいません。

番組に出てきたのは、ホオジロザメというサメでした。大きなサメで、えいが「ジョーズ」に出てきたのもこのサメです。番組では、マグロの肉でサメをよびよせて、しゃしんをとっていました。なんども「人食いザメ」という字が出てきました。でも、ホオジロザメが人を食べることはめったにありません。番組に出てきたサメも、べつに人を食べたサメではありません。人を食べたしょうこもないのに「人食い」とよぶのは、無じつのつみです。お父さんは「し上さい大のえんざいじけんだね」といいました。

これまで四百年間で、ホオジロザメにかぎらず、サメにおそわれた人は、せかい全体で二千人ぐらいしかいないのだそうです。でも、日本だけでも、まい年、交通じこで一万人ぐらいの人がなくなっています。戦そうとか、ほかの理由でもたくさんの人が死んでいます。人間にとっては、サメよりも人間のほうがよほどおそろしいと思います。

それに、サメにとっても、人間はおそろしいてきです。人間は、むかしから、フカひれのスープなどを作るために、たくさんのサメをころしてきました。サメに食べられた人間よりも、人間に食べられたサメのほうがずっと多いはずです。フカひれをとるとき、人間は、サメのヒレだけを切りとって、そのまま放してしまいます。ヒレを切りとられたサメは泳げなくなって、苦しみながらしんでいくのだそうです。それに、えいが「ジョーズ」が大ヒットしたあと、サメがわるものというイメージが広まって、人間たちは、理ゆうもなくサメをころすようになってしまいました。こうしてたくさんのサメがころされ、中には、ぜつめつするかもしれないといわれるサメもいるのだそうです。

おねえちゃんと、この番組のどこがわるいか、考えました。

まず、サメをわるものあつかいするのはよくないと思います。サメだけでなく、ライオンでもトラでも、人間が大きな肉食の動物に近づけば、食べられてしまうことはあると思います。でもそれは動物ならあたり前のことです。中には人間を食べたサメもいるかもしれませんが、ほとんどのサメは人間を食べません。それなのに、ホオジロザメだというだけで「人食いザメ」とよぶのは、人間の中にも人間を食べた人がいるからといって、すべての人間を「人食い人間」とよぶのと同じです。

「人食いザメ」というよび方は、本とうではないし、人がサメをきらいになってしまうので、よくないです。テレビの中でサメのことを「人食いザメ」とよんでいると、それを見た人が信じて、サメをきらいになってしまうかもしれません。じっさいに、「きらいだ」というだけでころされてしまったサメがたくさんいるのです。本とうは、サメは人間にいじめられているかわいそうな魚です。テレビでこれいじょうサメをきらいにさせるようなことをほうそうするのは、やめてほしいです。

それから、番組に出てきたカメラマンの人は、サメのことを「ジョーズ」とよんでいましたが、これもまちがいです。「ジョーズ」はえいごで「あご」のことですから、サメだけでなく、ぼくたち人間にもジョーズはあります。だから、「ジョーズ」が人をおそう、というのはおかしいです。「ていうか、『あご』が人をおそったらこわいよね」とおねえちゃんはいいました。

さいごに、この番組を作った人たちは、番組をたくさんの人に見てもらうためだけに、サメをわるものにして取りあげているように見えました。こういうのは、ずるいと思います。しかも、マグロの肉でサメをむりやりよびよせたりして、自ぜんのバランスをこわしています。よの中には、ぜつめつしそうなサメを守るためのかつ動をしている人もたくさんいます。「サメはこわい」というイメージを広めるだけの番組ではなく、もっとそういう人のことを取りあげたらいいと思います。

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Comments

思い込みを裏づけするように番組を作っているとしたら、あまり感心できることではありませんね。

ところで人間にとって本当に怖い海の生物はなにか、僕も小学校3年と4歳の息子と話し合ったことがあります。

図鑑を資料に検討したところ、アンボイナガイとガンガゼが一番怖いという結果になりました。
どちらも浅い海や磯などどこにでもいて、こちらに害意がなくてもやられてしまう。しかもやられた後、命に関わるか、非常に厄介な目に合う共通点があります。

この夏海に行くときには気をつけてくださいね。

Posted by: ミズタマのチチ | August 07, 2006 at 06:02 PM

ミズタマのチチさん、こんにちは。
アンボイナガイとガンガゼ、こわそうですね。それは、おふろとかプールとかにも出てきたりしますか?
サメについては、まちがったイメージをぼくたちに見せようとするのはすごくわるいことだと思います。
お父さんは、「あのていどのしゃしんならほかの人がもうたくさんとってるから、サメをそっとしておいてあげてほしいな」と言ってました。
サメはおふろやプールには出ないらしいので、あん心です。

Posted by: 山口 浩 | August 08, 2006 at 04:21 AM

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