ブログが「雑誌」になる、という話
2006年8月4日の東京MXテレビ「Blog TV」で取り上げられていた「Someone's Garden」が面白い。
アーティストの西村大助さんが作ったもの。ともあれ必見。裏側で動いているのはMovable Typeのようなブログと同じシステムだが、表にはオンラインマガジンのように見える。キモはこの「本体」が非常に軽いことで、これまでのように重いファイルをダウンロードして表示するのではなく、ページをめくるごとに新たにページをデータベースから読み込んでくる。さらに、ブログと同じように、ログインすればインターネットからこの「雑誌」に投稿とかもできてしまう。まさに雑誌型のブログ。
確か番組では映らなかったかと思うが、事前の打ち合わせの際のデモでは管理画面が一同の大きな反響を呼んでいた。レイアウトや構成の変更が画面上で非常に簡単にできる。あと必要なのはデザインのセンスだけ。
これまでのブログの「見た目」が気に入らなくてこれを作った由。「ブログってこんなもの」という固定観念を打ち破るもの、のように思った。個人クリエーターや編集者なんかに最適かもしれないが、学校なんかで使うのも悪くない。ブログ業界の皆さん、これは「買い」だと思うのだがどうだろうか。
この日の番組には私もちょっとだけ出演したので、記録と次回以降に出る人のためのちょっとした情報。このスタジオは麹町にあるが、最寄の半蔵門駅から歩いた場合、距離はさしてないが、看板等が一切見えないので、特に夜間は知らないで行くと絶対に迷う。スタジオは1階で、なんだかガラス張りっぽいのだが目隠しがしてあるようだし。外部から見えた唯一の社名表示は、立駐の横にある夜間出入口の横に貼ってあったこの紙だけ。なんか外から知られたくない事情でもあるのだろうか。
中に入ると矢印のある貼り紙に誘導されて6階の会議室へ。なんかロールプレイングゲームみたい。ここでいわゆる「ロケ弁」が出る。集合は放送開始2時間前の午後8時。その後事前打ち合わせを行う。司会の1人である金澤カオルさんはこの間お化粧タイムである由。西村さんのサイトをテレビ画面上で表示するためにどうするか、いろいろと議論。私は大学のサイトを映してもらうことだけを依頼。もともと番組の性格がそうだということもあるのだが、台本もけっこうラフ。自由度が高いというか、ゆるいというか、まあそんな感じ。
その後1階のスタジオに移動してリハーサル。この時点で午後9時。やや押しぎみであるらしい。スカイプでアメリカの山崎さんと話すテストをしたが、けっこう音声がとぎれたり、動画の音声レベルが低かったり、いろいろとばたばたと。真ん中あたりの奥で大きなスケッチブックを持っている人がいるが、これはいわゆる「カンペ」。スケッチブックをめくりながらやる漫才の人がいたと思うが、あんな感じで見ていておかしくてたまらない。自分の出るあたりのものを後でおみやげにゲット。
出演者席から見た風景。リハーサル中に撮ったもの。スタジオ内のスタッフはとにかく大声で笑う。よく放送中に入る笑い声はこの人たちのもの。当然、計算の上。昔のアメリカのテレビドラマなんかでは笑い声を効果音として入れていたが、あれを「人力」でやってる感じ。そういえば、どこかの国の葬式なんかで「泣き女」という職業の人たちを雇うと聞いたことがあるが、この場合は「笑い男」ということになるな。
最後にお願いして出演者で記念撮影。西村さんが欲しがっていたふうだったのでこれも載せておく。右から、テクノラティの門前さん、1人だけモデル立ちしている(さすが!)司会の金澤さん、ゲストの西村さん、山口、司会の神田さん。
以上、社会科見学、終了。
※2006/9/9追記
終了後に撮った映像がYouTubeに上がっている。本編のほうは出ないんだろうか。
The comments to this entry are closed.
Comments