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August 16, 2006

「Second Life」内でプロミュージシャンのライブが行われている

8月15日付のWired News「Second Life Rocks (Literally)」に注目。いずれと予想はしていたけど。

8月3日に、スザンヌ・ヴェガがプロとして初のライブを行った。音声はラジオ放送され、同時に別の人がSL内のアバターを演奏しているかのように操作した、ということらしい。元記事にはYouTube動画がリンクされているのでぜひお試しを。今月末にはデュラン・デュランが自分たちの所有する「島」でライブを行うとのこと。他にもいろいろなアーティストが続きそう。ライブ以外にも、ファンイベントなんかをやるアーティストもいる。

ラジオとの連動ということでいえば、日本ではdotcityとラジオ大阪(東京ではラジオ日本で放送)が連携している「しょこたうん」で、中川翔子さんがdotcityにアクセスしてリスナーとチャットしながらラジオ放送するというスタイルをとっている。今度は金田美香さんも類似のラジオ番組をラジオ関西で放映するとのこと。似てるような似てないような話だが、ネットとリアルの連携という基本的な発想は共通、とみた。

Second Lifeには、仮想世界内でライブコンサートを行えるしくみがある(参考)。要するに、別のサイトにストリーミングのデータを送って、そのURLをSecond Life内の土地に貼り付ければ、その土地を訪れた人はその音楽を聴ける、というわけ。で、同時にSLにログインしてアバターとしてパフォーマンスをやると。「素人さん」とかセミプロみたいな人たちはこれまでもやっていたようだが(ここで演奏を聞かせてpodcastに誘導したりする。中にはSL内のほうがリアルよりCDが売れた、という人もいる由)、ビッグネームの皆さんもやるようになった、というわけだ。まあプロの皆さんの場合は、販売というよりもファンサービスとか話題づくりの要素のほうが強いだろうが。素人さんとか売り出し中の人にとっては、ファン獲得の貴重な機会となりうる。全体として、「メディア」としての価値が高まっていることは否定できまい。

今は無料会員制があるからだと思うが、アカウント数はすでに40万に近づいているということも書かれている。ということは、そろそろ純「消費者」層が現れた可能性が高いな。うーん。恐るべし。だんだん大きくなると、経済運営が加速度的に難しくなっていくかもという危惧があるが、果たしてどうか。

元記事のGoogleによる日本語訳はこちら

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