「本命」を選ぶ時が来た
今、選択の機会を与えられた人々がいる。
「失われた時代」であった数年前、彼らは心ならずも「本命」とはいいがたい選択をせざるを得なかった。時代が劇的な「変化」を要求したからだ。それまでのやり方を続けることはできなくなった。「代役」は「ダークホース」。それは過去を否定する道。自分たちがそれまで長く続けてきたやり方、営々と築き上げてきた基盤を根本から「ぶっこわす」道だった。選んだ人たちもさぞやつらかったろう。だがそれ以外に選択肢はなかった。
しかし「失われた時代」は終わった。そして今、「選択の時」が来たのだ。
選択肢はいくつかある。結局どれもあまり代わり映えしないではないかという声はよく聞くが、よく見れば、必ずしもそうとはいえないと思う。最近は、ネットでも注目を集めているし、よく調べればいろいろな情報があるはずだ。もちろん、その立場にある人なら、それぞれどうちがうのかはよくご存知のはず。どの選択肢を選ぶかも、もう決めていることだろう。
私ならどう選ぶだろうか。ちょっと考えてみる。見た目のよさに惑わされることなく、「本質」を見極めたい。人気狙いで口当たりのよい「メニュー」を入れても薄っぺらいだけだし、重要な課題について簡単に妥協してしまうのもどうかと思う。むしろ、それがたとえ厳しい道でも逃げずに正面から取り組む姿勢が何よりも重要だろう。もちろん、すべて問題なしというわけではなく、むしろ問題が山積みといってもいいのだが、堂々と自らのポリシーを貫く態度にこそ、信頼がおけるのだ。
そういう目で見ると、選択肢はおのずと絞られる。今こそ「本命」を選ぶべき時、なのだと思う。もちろん、私が決められるものではなく、多数の人々の選択によって決まるのだが。
どんな選択がなされるにせよ、これで「ダークホース」とはお別れになる。苦しかった時代を支えた貢献は素直に評価すべきだし、実際ファンも多かったはずだ。名残惜しいと思う人も多いだろうが、まあ「歴史的使命」は終わったのだ、と考えることにしよう。それなりの「味」もあったし、またどこかでお目にかかれたらいいな、とは思うが。とりあえず「お疲れさま」と言っておきたい。
※2006/9/19追記
昨日あちこちチェックしてみたのだが、巷ではやはり「本命」が人気のようだ。分け前にありつこうと人々が群がっている。しばらくはそういう状態なんだろう。しかしこうした過熱人気は一時的なものだ。しばらくすれば、また不満がどんどん出てくるだろう。今の人気に安心することなく、さらなる改善へ向けて進んでいってもらいたいと願う。
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Comments
「うまい」ですね。
Posted by: たっくん | September 19, 2006 08:58 AM
山口浩さん、こんにちは、
「代役」は「ブタ」であったと、そうおっしゃりたいわけですね。
まぁ、私のように「ブタ」でもいいじゃないか、おいしいじゃないか、という少数派もいると信じます。
Posted by: ひでき | September 19, 2006 12:01 PM
コメントありがとうございます。
たっくんさん
ありがとうございます。「早い」もモットーのひとつです。
ひできさん
どうお読みになるかは自由ですが、私は少なくとも、「ブタ」に対してなんらの差別的感情ももってはいませんので念のため。某サイトに去りゆく「代役」への感謝を表現したFlashが出ています。ひできさんは少数派ではないと思いますよ。
Posted by: 山口 浩 | September 19, 2006 01:02 PM
すいません、凱旋門賞のディープインパクトの話かと思い込んでました。(謎
Posted by: McDMaster(マナル店長) | September 19, 2006 05:23 PM
McDMasterさん、コメントありがとうございます。
ディープインパクトって競走馬ですよね。よく知らないんですが、「ダークホース」にあたる馬がいたんですか?
Posted by: 山口 浩 | September 19, 2006 11:17 PM