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October 15, 2006

雑誌目次をみる:「frontier」

一部に好評の「雑誌目次をみる」シリーズ。今回は「frontier」。台湾ネタ。

誌名をみても何の雑誌かはわからないと思う。キャッチフレーズは「開拓動漫畫情(本当はりっしんべんに「靑」)報誌」。これで想像がつく方もいるだろうが、日本のアニメとかマンガとかを中心とした、台湾のヲタ系の皆さんのための雑誌だ。表紙は猫耳のセーラー服。このジャンルの雑誌にはうといのだが、日本だと「コンプティーク」みたいな感じ、なんだろうか。

2006年10月号(第63号にあたるらしい。月刊のようだから、5年は発行されている計算になろうか)の目次は次のとおり。ブラウザに中国語フォントが入っていないと表示されない字があるかもしれない。あらかじめ、念のため。

FRONTIER TOPIC
・「機動戰士鋼彈 MS IGLOO 一年戰爭秘録(注:本当はかねへんに「彔」」
・「交響詩篇エウレカセブン」

ガンダムは「鋼彈」と書く。いつも思うが、中国語の当て字というのは、音と意味をなんとなく似せてしまっていて、感心する。「エウレカセブン」は日本語訳、ではない。実際の目次に「エウレカセブン」とカタカナで書いてあるのだ。これも数日前に書いた「『外来語』としての日本語」のひとつのあらわれだろう。ただし下に中国語表記が付記されている。フォントがなかったので、汚い字で申し訳ないが手書きするとこんな感じ。
Chinese_002

いちいちこれをやるとたいへんなので、以下、フォントが存在するものはできるだけ元の字でやってみるが、それ以外は対応すると思われる日本語の字に置き換えることにする。

ANIME HOT LINE
・BLACK BLOOD BROTHERS
・くじびきアンバランス 不平衡抽籖
・スカイガールズ SKY GIRLS

ちなみに、「BLACK BLOOD BROTHERS」は、中国語では「吸血兄弟」となる。うむぅ。

声優も含め、制作スタッフの名は日本語のまま。テレビで放映されている日本アニメは中国語で吹きかえられていたということからすると、台湾ヲタの皆さんは日本語のまま(字幕とかつけて?)見る、ということなんだろう。

院線情報站
・死亡筆記本;決勝時刻
・航海王劇場版 採点男爵與神祕島
・小紅帽
・生死格鬥
・頂尖對決

映画紹介のコーナー。「死亡筆記本」はわかるだろう。アレだ。「航海王」もなんとなくわかるのでは。手足がびよーんと伸びる「アノ人」が主人公のやつ。「小紅帽」は台湾製の3Dアニメ。あとの2つはハリウッド映画の「The Prestige」と「DOA: Dead or Alive」。ちなみに、台湾に行ったことのある方はわかると思うが、「站」は「駅」の意味。「情報ステーション」ってわけ。

國内發片網
・涼宮春日的憂鬱
・BLOOD THE LAST VAMPIRE
・機獸超世紀
・魔法美少女
・玻璃假面
・鋼彈W
・烽火後的曙光

次にテレビアニメのコーナー。最初のやつはいわずと知れたアレ。「我對一般的人類沒興趣,這裡面如果有宇宙人、未來人、異世界人、超能力者的話,就來我這裡報到!以上!」とのたまう「あの人」が主人公。3番目のやつは「ゾイドフューザーズ」。以後「マジカノ」「ガラスの仮面」「新機動戦記ガンダムW」「あした元気にな~れ!~半分のさつまいも」。

PF4日本來賓介紹
・國府田マリ子

声優の国府田マリ子さんの紹介。台湾を訪問されるらしい。

動漫展望台
・動漫研修講座
・漫畫博覧会―松本梨香記者會

「動漫研修講座」というのがある。学術的なもの、らしい。演題をみると
・「日本漫画之神手塚治虫与社会学的素養」
・「日本動画産業舞台的前与後」「鑑賞家与芸道達人―従OTAKU至創作者」
・「故事創作在文化中的価値」
・「同人文化之源流以及台湾同人活動発展」
・「台湾cosplay的源起与発展」
と、なんかすごいアツい感じが伝わってくる(漢字はめんどくさいので直した)。

「漫畫博覧会」のほうは、8月に台北で開催されたイベントに声優の松本梨香さんが呼ばれたときのインタビューのようだ。相棒の「皮卡丘」といっしょに。

好孩子的繒畫教室

CGテクニックの教室、らしい。

青山二丁目通信
・第五回 野島健兒

声優の野島健児さんのインタビュー、らしい。

桃井はるこ的 OTAKU萌CHANNEL

同じく声優の桃井はるこさんの連載コラムみたい。東京に行ったらアメ横へ行くといい、という話。おすすめは二木の菓子、中田商店、がらくた貿易、とのこと。

東京制服系行脚 女侍喫茶與COSPLAY喫茶
・第5回 Wonder Paular

カラーグラビアページは池袋のメイド喫茶「Wonder Parlour」の紹介。つづりが「Paular」とまちがってるのはご愛嬌。「女侍喫茶」とあるが、メイド喫茶は「女僕喫茶」と書くらしい。「僕女喫茶」だとちがう意味になりそうだが(それはそれで固定ファンがいそうだが)、それは本題ではないのでおいといて。

中文配音員大
・第二回 黄天祐

亞砂執筆連載
・同人的主張

AIR的純愛祕密花園
・《薔薇之名》系列

これはボーイズラブ系のコラム。「薔薇の名前」シリーズをとりあげている。

その他小項目はこんなのがある。

・ACG速報
・PF4活動預報
・動畫報告書
・Comiket70活動實況
・家族的肖像
・ACG SHOP動漫商品街
・讀者叩應站
・編輯戰記
・新生代畫廊
・幻想廻廊

「PF4」というのがあるが、10月21~22日に開催される「亞洲動漫創作展」、つまり同人イベントのことらしい。上記の国府田マリ子さんはこのイベントのゲストのようだ。

「Comiket70」と出ているのは第70回コミケのレポート。いろいろ作品が紹介されているのだがよくわからん。広告ページには、次回のコミケに行こう!というツアーの募集広告も載っている。曰く:

2006冬之Comic Market71要來囉!!
由我的旅行社主辧的I-ke Comike不只帶領您前往
Comike71,還有獨一無二的代代木動畫學院體驗入學呢!
讓您成為動漫達人,別再等了,快來報名吧!

だそうだ。すごいね(わかるのかよ)。代アニ学院にて体験入学、というのが他にないウリらしい。しかもマンガ班とアニメ班に分かれて講習を受けられるというきめの細かさ。ツボを心得ていらっしゃる、のだろう。日程はこう。

12月26日 台北→東京
12月27日 代アニ学院にて一日体験入学
12月28日 秋葉原自由行動
12月29日 コミケ1日目
12月30日 コミケ2日目
12月31日 東京→台北

…見事なくらいに「一色」。至福の6日間、なわけだ。これで29,900元。だいたい12万円ぐらいだろうか。すごいね。まったくすごい。最近は台湾への観光客も大陸の人が増えてきて、日本のプレゼンスは低下ぎみだそうだが、台湾ヲタの皆様にはぜひ今後ともがんばっていただいて、この分野での日本の牙城を守り抜いていただきたいものである。

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