小学館の久保さんは東京MXテレビに注目しているらしい
「ライセンシングアジア2006」のセミナーで、小学館キャラクター事業センターのセンター長である久保雅一さんが語っておられたことが面白かった。
久保さんがどういう方であるかについてはここで書くまでもないので省略。ひとこと、「ぐぐれ」(あ、この表現まずいんだっけ)だ。この日のお題は「多メディア時代のアニメビジネス」。地デジでアニメがHD化すると制作費が30%アップするとかいう話もさることながら、新鮮だったのが「東京MXテレビのアニメシフトがすごい」という話。
久保さんによると、2005年4月時点で、アニメ番組は週に72本放映されていた。それが06年4月には100本超になったとのこと。なかでも東京MXテレビは、4月時点で週18本だったのが、10月の再編で週40本に(注:自分で確かめてはいないので念のため)。アニメを多く放映しているというと、今まではテレビ東京だったわけだが、いまや日本で最も多くアニメを放映しているのは東京MXテレビ、ということらしい。
もちろんこの中には、再放送のものがかなり含まれている。当然その分だけ放映権料も安くて、テレビ東京を100とすると、東京MXテレビは10~12程度なんだとか。その分だけ安く放映できるというわけ。地デジ時代になると、東京MXテレビは10チャンネルを割り当てられるらしい。今はUHF局ということで顧客層もあまり多くないわけだが、今後は注目度も高まるはず。もちろん、そうなれば放映権料だって上がるだろうし、そんなにうまい話ばかりでもないんだろうが、それにしても、今後のアニメビジネスにおいて、東京MXテレビの動きには要注目、ということらしい。
東京MXテレビといえば、「Blog TV」をYouTubeに流しているところ。スポンサーの意向があるにせよ、ネットの活用については、他の局よりも積極的な対応ぶりだ。なんか面白くなるかも、という期待感を持たせてくれる。私としても、要注目。
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