予測市場で地図を色分け
これらのページは、アメリカの上院議員と州知事の選挙戦における各政党の勢力を、予測市場での予測証券の価格に応じて色分けしたものだ。赤が共和党、青が民主党、緑がそれ以外。色の濃淡は勢力の拮抗度合い。拮抗すればするほど色は薄くなる。グレーのところは選挙が行われない。色分けの元となっている予測市場はTradeSports。ここでは各州の上院議員と知事の選挙に関する予測市場がすべて開設されている。各州の上にマウスポインタをおくと、その州の状況が表示される。この地図の色の塗り分けは自動的に行われているので、TradeSportsの価格が動けば次第に色も変わっていくというわけだ。これを作ったのはシカゴ大学のコンピュータサイエンス教授であるLance Fortnow氏。
こういった地図をどこかで見たことがあるぞ、という人もいるだろう。マスメディアなんかでも似たようなものがあったのではないかと思う。ウェブではElectoral-Vote.comなんかがある。こっちのほうはオランダ在住のコンピュータサイエンス教授であるAndrew S. Tanenbaum氏が作ったものだ。これらは、地図を世論調査結果をもとに色分けしている。冒頭で紹介した予測市場による地図は、同じことを予測市場でやったもの。こちらのほうがいい予測ができるはず、というわけだ。実際、2004年の大統領選挙では、Electoral-Vote.comよりもTradeSportsのほうがはるかにいいパフォーマンスだった由。今回はTanenbaum氏もアルゴリズムを少し変えて改善を目指しているそうだが、果たして。
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