学生のエッセイ その1
新米教員である私も、来年度からゼミを持つことになる。先日そのための申し込みと選考を行ったわけだが、その際、応募者全員にブログ向けのエッセイを書いてもらった。テーマは「食」で、食に関することで「読んで楽しい」または「読んでためになる」ものなら何でもよい、と。ゼミでブログを運営する予定なので、そのためのテストを兼ねている。公開することについてはあらかじめ同意をもらっているので、ここで少しずつ公開していくことにする。人の文章をそのまま載せてすましているわけにもいかないので、私も適宜つっこみを入れてみた。よろしければコメントなどしていただければ。
本日は2つほど。まずはその1。
肉じゃがについて…
by ちゃっぴい
肉じゃがを生み出したのはなんとあの”東郷 平八郎”です。 東郷平八郎は明治・大正時代に活躍した海軍兵です。しかしながら、肉じゃがはいつ、どこで初めて作られたのかは定かではありません。かつて旧海軍港であった広島県呉市と京都府舞鶴市が発祥地ではないかとされています。
そもそも何故肉じゃがが作られたのかというと… 当時は脚気という病気が流行っており、脚気はビタミンB1不足によって発病します。海軍は海がメインなので、なかなか野菜を摂取できないために流行ったそうです。そこで東郷平八郎は野菜を効率的に摂取するために、保存のきく根菜料理を開発しました。それが肉じゃがだそうです。青年時代、東郷はイギリスのポーツマスに留学した際に、ビーフシチューを食べ、これを日本風にアレンジしたのが肉じゃがだということです。若干無理があるような気もしますが…
また一部では、ビーフシチューを作ろうとしたが、作り方がわからず、結局出来上がったのが肉じゃがという話もあります。こっちの方が本当のような気もします。
以上、肉じゃがに関するエッセイでした。
ううむ。「海軍兵」とは。元帥を「兵」というのかどうか知らんが、まあ普通は「旧日本海軍の連合艦隊司令長官」とか「東郷元帥」とか書くんだろうな。ネット的には「ぐぐれ」と言いたいところ(こんなあたり)。しかし肉じゃがの考案者とは知らなんだ。脚気の話は、カレーの話かと思っていたが、肉じゃがもそうだったのか。へぇぇ。
続いてもう1つ。
手作りフルーツジュース
by くろちゃん
先日、我が家にミキサーが届きました。 うれしくて毎朝作って飲んでいたけど・・・毎日同じのしか作らないから飽きてしまった・・・!そこで!毎日新しいフルーツジュース作りに挑戦しました。これは私の1週間の朝食の記録です。
10月25日(水) やっぱジュースといえばオレンジジュース!家にあったみかんを皮ごと1個入れました。ビタミンたっぷりで風邪予防。あとショウガを入れたのがポイント。ショウガは体を温めてくれますからね。オレンジのすっぱい匂いで朝からスカッとリフレッシュ!
10月26日(木) 今日はテニスの朝練で朝早いのでカンタンにできるやつ。冷凍庫に入っていた冷凍マンゴー(冷凍だけどかなりおいしい!)と牛乳&ヨーグルト。う~ん!やっぱり冷凍マンゴー最高です!甘くておいしい。きいろく輝くマンゴージュースで輝く美肌をゲット!
10月27日(金) 今日も体育で早起きなので、昨日に引続き冷凍シリーズです。なんかもっと淡い紫色を想像していたのに・・・なんかグロテスクな色。だけど味は意外と普通でした!見た目のわりにはブルーベリーの味があんまりしないです。さっぱりした味が好きな人にはおすすめ☆ブルーベリーが疲れ目をじんわりケアしてくれます。パソコンとかで目が疲れた時に飲みたい一杯ですね。
10月28日(土) 今日はプチトマトジュースです。普通のトマトがなかったからプチトマトにしてみました。普通のよりもドロドロ感がなくて、私はこっちの方が飲みやすくて好きです。これは最近寝不足で肌荒れ気味・・・っていう人におすすめ。トマトに入っているリコピンは肌を白くてピチピチ肌にしてくれるそうです!ピンクグレープフルーツも入れたから真っ赤なジュースになりました。今日はバーベーキューの日☆これを飲んで元気よく出発しまーす!!
10月29日(日) 今日は日曜日なので、シェイクを作っちゃいました。ちょっといつもより甘めだけど、グレープフルーツをたっぷりいれたから、ほのかにすっぱくていい感じに完成。ダイエット中の人も朝にアイスなら昼、夜で消費しちゃうから大丈夫☆色がピンクで気持ちもふんわりやすらぎジュースができました。今度は3時のおやつに飲みたいな。
10月30日(月) 今日はキウイフルーツジュース☆なんかまたすごい色になっちゃいました☆もっとさわやかなグリーンのジュースにしたかったのにぃ・・・!でも味は普通のキウイの味でした。すっぱいのちょっと苦手な人はハチミツたくさん入れてくださいね。最初すっぱすぎてびっくりするから。
10月31日(火) ラストはやっぱり定番!バナナジュース!私が毎日飽きるまで飲んでるのがこれです。バナナとヨーグルトと牛乳を入れただけのシンプルなジュース。だけどやめられない。これを飲むと心が落ち着きますね。バナナのおかげで元気もでます。
実は、今まで作ったジュースは全部「色」を意識して作りました。赤を見るとやる気が出たり、青を見ると気持ちが落ち着いたり・・・。人間は目や皮膚で感じた色は、体や精神、感情に深く作用するそうです。そこで、その色のチカラをうまく体に取り込めないかな・・・と考えて思いついたのがフルーツジュース。体と心に働きかける色のチカラを調べたので、これを見て今の自分に合ったジュースをぜひ作って飲んでみてくださいね!
オレンジ 心に元気、深い喜び、ゆるぎない意志をもたらす色。社交的かつ華やかなイメージ。食欲をもっとも刺激する。 イエロー 心に輝きやワクワク感、自信をもたらす色。気持ちを軽くして、外に出かけたくなるようにさせる色。 パープル 心に優雅をもたらす色。直観力が備わり、芸術的センスが身につく。心を癒すリラクゼーション効果もある。 レッド 心に情熱、原動力、パワー、やる気、力強さ、闘争心をもたらす色。興奮モードに導いていく。 ピンク 心に愛情や優しさをもたらす色。温かな気配りで、人に安心感を与える。女性ホルモン分泌で肌を若返らせる効果も。 グリーン 心にバランス、調和、なごやかさ、リラックスをもたらす色。心身をリフレッシュ、ストレスを和らげる。 ホワイト 心に純粋さ、リセット、浄化、素直さをもたらす色。有益な光を体に通し、自律神経を活性化させ、疲労回復を促す。
なんかいかにも女の子文章で、このブログとしては「異色」なわけだが、まあこういうこともあると。元の写真はけっこうおいしそうなんだが、どうも色がうまく出ていないかも。みかんを入れたオレンジジュースとはこれいかに、なんていうのも無粋なつっこみ。みかんとショウガの組み合わせというのはどうも想像を絶するが、合うんだろうか。個人的にはジュースならブルーベリーヨーグルトだな、うん。しかし果物というのは糖分が多いから、この歳になるとけっこう気をつけないと。…なんか切なくなるね。
バナナはジュースにするよりそのまま食べたいね、という向きにはこちら。これならバナナ以外にいろいろなフルーツも置ける。私の研究室に置いているのはもっとシンプルなやつだが。
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Comments
日露戦争と脚気というと、肉じゃがよりも、麦飯の
方が効果があったようですね。
当時、脚気の原因は明らかになっておらず、海軍は、
その経験上、麦飯が有効であるとして、それを採用
したそうです。
で、陸軍は、森鴎外が、脚気は感染症であると主張
して、麦飯を採用しなかったため、被害甚大だった
ということもあったようですね。
脚気の原因は、ビタミンB1の不足ですが、そのビタ
ミンB1は、実は日本人(鈴木梅太郎)が最初に発見
していたのだが、世界的には認められていない、と
いうところまで、エッセイに書かれていたら、スゴ
かった。 :)
Wikipedia で、高木兼寛、森鴎外、鈴木梅太郎、
ビタミンなどを調べてみるとよくわかります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%9C%A8%E5%85%BC%E5%AF%9B
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E9%B4%8E%E5%A4%96
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E6%A2%85%E5%A4%AA%E9%83%8E
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3
Posted by: ひろん | December 18, 2006 11:48 AM
ひろんさん、コメントありがとうございます。
脚気にはビタミンB1。そうでしたねぇ。ジャガイモに含まれているんでしたよね。まあ、当時はいろいろやったんでしょうな。ともあれ、勉強になります。
Posted by: 山口 浩 | December 18, 2006 04:53 PM