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December 03, 2006

ナンバーポータビリティの予測市場、現況

先日、「MNP、各社の契約数は?」を作ってみた旨書いた(参考記事)わけだが、今のところ、あまりinformativeな状況とはなっていないようだ。

現状では、auがもっと高くていい状況であるものの、必ずしもそうなっていない。

原因は、考えるにいくつかある。

(1)市場の設定に若干問題があった
(2)Inklingのマーケットメカニズムがいまいち使いづらい
(3)盛り上げる努力が足りない

(1)市場の設定
証券の初期価格を100としている。これはわかりやすくしようとしてそう設定したものではあるわけだが、1プレイヤーあたりの初期所持金が5000であることを考えると、少し高すぎたようだ。買える証券の数があまり多くないため、価格が動きにくいのかもしれない。を買えないようになってしまっている。
これは②と併せると、価格が動きづらくなる要因になっている。

(2)マーケットメカニズム
この市場は自動マーケットメーカー方式で、売買によって売買価格を上げ下げするアルゴリズムだが、思ったほど大きく反応しない。ダブルオークションのように指値によって価格を大きく動かせるわけでもないので、特にauの価格が実態をあまり反映していない状態になっている。あるいはもっと参加者が多ければ解消するのかもしれないが。このしくみは売値、買値が同じになっていることで、わかりやすいというメリットはあるわけだが、一方でビッド・アスク・スプレッドが見られないため、市場環境についての情報が市場から幾分見えにくくなっている、ともいえる。

(3)盛り上げる努力
私がちゃんとやってないのが主因なんだろうが、取引が活発に(そのタイムスパンに比べて)行われないと、情報が価格に反映するプロセスが働かない。特に、Inklingのように、売買を実際にやらないと価格が動かないしくみとなっている場合は、多くの参加者が次々に取引をしていかないと、価格の動きを目にすることはできない。というわけでここでまた書いたりしているわけだ。

というわけなので、皆様よろしければぜひ参加して遊んでみていただきたく。サイト自体は英語なので、使い方に関する簡単な解説も書いてみた。ご参考になれば。

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