「アメリカのソウルフード」をめぐる熱くてどうでもいい戦いの話
「おにぎりは日本のソウルフード」だそうだが、それでいうならアメリカのソウルフードはやはり「アレ」だろう。
というわけで、そのアメリカのソウルフードである「アレ」をめぐる熱い戦いの話。
「アレ」といえばまず思い出すのはやはりアノ会社。アメリカでsupersizeが売られなくなってけっこうたつ(かといってマックまで行ってサラダ食うかよとか思うのだが)。日本ではMegaMac発売で盛り上がる図式になんだかなと思わなくもないが、ポテトじゃなくてバーガーのほうだからまだましなのかな。まあ彼らだって毎日毎食マックに通ってるわけじゃないだろうから、マックだけのせいにするのも気の毒とは思う。あの国で出されるものをそのまま食べてたら、何を食べてても太るよ。だから「Supersize Me」だって逆恨みみたいなものといえなくもないわけで。
本題はアノ会社に限る話ではない。Wikipediaによれば、ハンバーガーとは「A hamburger is a sandwich that consists of a cooked patty of ground meat that is usually beef.」と定義されるらしい。現在のスタイルの「近代ハンバーガー」発祥の地については、Wisconsin州のSeymour、Ohio州Akron、Connecticut州New Haven、Texas州Athensなどいろいろな場所が挙げられているが、このうちWisconsin州 とTexas州がもめてるという話が2007年1月18日付USA Todayに出ていた。両州の下院議員が競って「わが州が発祥」という決議を準備しているとか。Wikipediaをみる限り、マクドナルドのhistorian(そんな人がいるのか)の見解はTexas州の方らしいが、Wisconsin州のNelson議員はTexas州に対して「『ハンバーガーヘルパー発祥の地』なら譲ってもいいがハンバーガーは譲れない」と語った由。
書いといてなんだが激しくどうでもいい話ではある。とはいえ、当事者の熱き思いはわからなくもない。ハンバーガーという「アメリカのソウルフード」発祥の地というのは確かに名誉ではあるんだろうが、Texas州Athensは人口11,297人、Wisconsin州Seymourは人口3,335人。いかにも他に自慢するネタとかなさそうだよなぁ。ここで名を挙げずしてどうする、というわけだ。地域振興策にはならなそうだが、1億円の金塊を買うよりはるかにましではある。こういう話は日本でもよくあるし、きっと万国共通なんだろう。しかし「ハンバーガーヘルパーなら譲ってもいい」とは、ハンバーガーヘルパーもバカにされたものだな。アメリカで売られているハンバーガーヘルパーは日本でのものとちがうという話もあるのだが、そこまでいくと話がずれてしまうので、オチがないのは気になるが本日ここまで。
私と同様、「何を食べるか」より「どれだけ食べるか」の問題ではないか、と思った方はこちらで確認のこと。
※追記
これも本題からずれるが、Wikipediaのハンバーガーの項目で、日本における状況の記載はなかなかよくできているように思う。発音のちがいもきちんと説明されてるし、ライスバーガーまで出てるし。バーガーキング再進出の情報はまだ出ていないから、気が向いた方は修正しておいていただければ。
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Comments
お笑いネタで申し訳ありませんが...
こんなものを教えてもらいました。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/fukuda/diary/yotta.html
Posted by: ひろん | January 22, 2007 09:46 AM
ひろんさん、コメントありがとうございます。
「ペタ」のあとは知りませんでした。実際にやってみるとはなかなかやりますね。次の機会にはポテトとコーラもぜひ。
Posted by: 山口 浩 | January 23, 2007 12:49 AM