AOGC2007講演「仮想世界の政策論」資料
AOGC2007でやった講演「仮想世界の政策論」の資料。当日配布できなかったので、取り急ぎここで公開。
AOGC07講演資料をダウンロード
ついでにここで、あちこちのメディアで話題になってる新さんの講演について補足。
①「State of Play IV」は延期になった。今年の春に開催される予定だそうだが、日程の発表は今のところまだない。サイトにはこうある。
State of Play IV: Building the Global Metaverse, the fourth annual State of Play conference on the future of cyberspace, originally scheduled to be held in Singapore on January 7-9, 2007, is being rescheduled to a new date in the summer of 2007, soon to be announced.
②日本でネットにおける財産権のあり方について考えている人は当然他にもたくさんいる。1人挙げるとすれば、法政大学社会学部助教授の白田秀彰氏。こちらは著作権法の専門家。近著「インターネットの法と慣習:かなり奇妙な法学入門」 については以前書評らしきものを書いた。ただしRMTそのものについての言及はなかった記憶が。関係ないがこの本、「著者近影」も必見。
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Comments
白田秀彰氏は、同書籍で、レッシグの「CODE」のなかでMUDのなかでのアイテムの問題の権利処理の難しさのエピソードを紹介しておられます。実は、山口さんの紹介と、実際に読んでみて、そっからレッシグについて調べ始めるきっかけになりました。なので、私の講演はかなり山口さんのこのBlogで書かれていることをキッカケにして、調査を始める材料にさせていただいてます。
この場を借りてお礼を。
Posted by: shin | February 25, 2007 01:50 AM
新さん
あれ、そうでしたっけ。まじめに読んでないのがばれましたね。ご指摘ありがとうございます。でもこの問題、やはりきちんとした専門家の関与が必要ではないかと思います。面識はないんですが、ご相談してみるのもいいかもしれません。
Posted by: 山口 浩 | February 25, 2007 02:09 AM
私もその通りだと思います。早く日本でも専門家の方による議論を望みたいと思います。
一介のライターが、専門でもないのに法律論を調べる明かな限界に今回は苦しみました。普段追っている技術論を追うよりも、法律論を追う方がはるかに大変な気がします。技術は、勝ち負けが比較的明快に出やすいですが、法律は人のまさに政治の激突によって生まれた産物であり生き物なのですね…というのが、今回の私の感想です。調べている最中にも、どんどん現実の状況が急速に変化していくので、ほとほと困りました。
Posted by: shin | February 26, 2007 01:23 AM
shinさん
このテーマの議論には、「現行法ではどう位置づけられるか」と「このテーマに関してはどんな法令が必要か」の2つのレベルがあると思います。実際の議論ではこれらが入り乱れるのでわかりにくいですね。
確かに法の専門家でないと語れない部分も多いとは思いますが、一方ではゲームやら経済やら政治やらといった他の分野の専門家の人たちの議論も必要なはずですから、皆で声をあげていくことが重要だろうと。変な方向にいくのだけはなんとか阻止したいものですね。
Posted by: 山口 浩 | February 26, 2007 02:25 AM