ファンド悪者論を排す
「ファンド」ということばのイメージは、「ハゲタカファンド」が話題になったバブル崩壊以降すっかり悪くなった。特に昨年はライブドア事件、村上ファンド事件と、ファンドを用いた金融関連の事件が続いたこともあって、ファンドはあたかも犯罪の一手口のようにいわれ、すっかり悪者扱いだ。
しかしちょっと待って欲しい。…というような文章を「Media Sabor」というところに書いた。
「ファンド悪者論を排す」
このサイト、最近開設されたのだが、こういうものであるらしい。
MediaSaborは、急速に変化する世の中において、時代を読み解くアジェンダ(議題)と独自の考察、分析を提供します。 TV、新聞、雑誌、ネットなどのあらゆるメディアを俯瞰してテーマを厳選、さらにオリジナルテーマを加えることで、他のメディアにない世界を紡ぎ出します。 執筆陣として経営者、大学教授、ジャーナリスト、ライター、出版社スタッフ、業界紙スタッフ、NPOスタッフ、ブロガー、会社員の方々が、組織を超えて多様な視点を提供します。 欧米諸国を中心とした海外在住ジャーナリストも多数参加しますので、国内ではなかなか知りえないインターナショナルな話題にも触れることができます。
書いてくれと頼まれたので、今後ときどき書くことになると思う。割とリアルメディアっぽい文章で書いているので、ネットの文章を読み慣れた方にはあっさりめに見えるかもしれないが、そこはまあそういうもんだと思っていただければ。
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Comments
そもそも所謂ハゲタカファンドとアニメや映画制作のためのファンドとを一緒くたに論じている人いるんですか? 寡聞にして聞かないので、物凄く違和感ありました。
Posted by: 佐藤秀 | February 28, 2007 06:31 PM
佐藤秀さん、コメントありがとうございます。
誰が何をどう論じるかという話ではなく、実際に会計ルールがそうなってしまったという話です。上記はコンテンツ産業について書いていますが、連結ルールの変更によって、コンテンツに限らずその他の産業でも、中小企業がアセットファイナンスを行うことは以前より難しくなりました。
「論じる」という観点では、実際の対策の効果までふまえた論議が充分なされたとは思えません。なんとかしなくちゃ、と思っている人は他にもいるはずです。とりあえず声を上げてみました、という次第で。
Posted by: 山口 浩 | March 01, 2007 01:39 AM