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老年よ大志を抱け

小ネタ。数日前に、NHKの「日本のこれから」で団塊世代の話を取り上げていた。一般の人たちの意見がいろいろ聞けて面白い番組だが、まあおおまかは予想通りの展開、といったところか。

何をいまさらな話だが、「世代」をひとくくりにしてこの人たちが何をすべきかみたいな話をするのは乱暴だ。「死ぬまで現役」も、「早く隠居しろ」も、総論として言われたら必ず反発する人が出る。実際はそんなクリアカットなものではないというのは当然。

活躍してほしい人、今いなくなってもらっては困る人というのは少なからずいる。そういう人は、誰がなんといおうと、ぜひがんばっていただきたい。そうでなくても、社会で一定の役割を果たしてほしい人はたくさんいる。そういう人は、それにふさわしい場において、ぜひ活躍していただきたい。それは必ずしもそれまでと同じ職場、同じポスト、同じ業種ではないかもしれないが。さらに、申し訳ないが世の中のためにぜひ引退していただきたい人というのもいる。そういう人はさっさと引退して、どこか他のところにいくなり、隠居するなりどうとでもしていただきたい。

もちろんご本人の意志というのもあるわけだから、その人に適した場というのはその人ごとに決められるべきなのであって、それはより若い世代の場合と同じだ。

それでも、やはり「おおまかな方向性」みたいな話はあるんだろう。社会として資源配分を決めなきゃいけないわけだし。で、いろいろ細かい議論はあるんだろうが、おおまかにいえば、シニア層に皆さんにも社会を支える一定の役割を期待する声が大きいわけだ。ご当人たちも、まだまだ働ける、とお考えの人は多かろう。

とはいえ、役割を果たしてほしい分野とそうでない分野とがあるだろう。下の世代の立場からは、基本的に一歩引いて、現役世代をサポートするかたちでお願いしたい、という考えが強いのではないか。このあたりはNHKの番組でも意見が出ていたと思う。少し具体的に考えてみると、「机にすわってはんこを押す仕事」とか、「会議で部下をどなりつける仕事」とかはもういいと。代わりにもう一度現場に戻って、「現場を円滑に回す仕事」をしてくれと。要するに年下の部下に仕えてくれ、ということだな。

それから、ジャンルということでいえば、必要とされながらなかなか労働力の確保が難しい分野というのもあろう。いろいろありうるだろうが、私がまっさきに思いついたのは高齢者介護の分野だ。介護の必要な高齢者の介護の少なくとも一部を元気な高齢者が担う、ということはできないか。「自分たちの面倒を可能な限り自分たちでみる」というわけだ。介護労働に対して地域通貨を発行して介護サービスの自己負担分に充てられるようなしくみもありうる。これは一般の市場経済から切り離した「高齢者経済圏」を作り出す試み、といってもいい。

また、誰もができるというものでもないだろうが、防衛なんかの分野でも、高齢者の役割を考え直してみてはどうか。近年の政策は、この面において日本がこれまでより大きな役割を志向しているものであろう。これに反対する人はよく、「若者を戦場に送るな」という。まあいきなり戦場ということもないだろうが、PKOみたいな機会が増えていくのかもしれない。ならば、この分野での日本の役割の増大を期待しておられるシニアの皆様に、ぜひ自ら先頭に立っていただければと思う。これなら「若者を」論の人も反対しにくいだろうと思うのだがどうだろうか。

介護も防衛も一種の体力仕事ではあろうが、だからできないという類の話でもないだろうし、逆にこういう仕事をしていれば体力もついて健康を保てるし、その点でもいいのではないか。

キャッチフレーズを考えてみた。

「老年よ、大志を抱け」

なんてのはどうだろう。下の世代を支援する仕事、自分たちの面倒を可能な限り自分たちでみる仕事は、日本という国の将来のために、とても誇るべき仕事だ。まさに「大志」と呼ぶにふさわしいと思うのだが。有名なことばのパクリでみっともないとも思うが、まあ「立て万国の高齢者!」よりましかなと。

これで雰囲気が盛り上がるかどうかわからないが、ちょっと前のとある会議中にひまつぶしで描いた絵があったので、色をつけてみた。これまた有名な絵のパクリだし、そもそも絵が下手という点はいうまでもないが、それにWindows標準のペイントを使ってマウスで色づけをしたというものなので、およそ人前に出せる代物ではないという点は承知の上、ということで。

Seniorsforsdf

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Comments

DON'T WAIT for The Draft
VOLUNTEER :)

http://archives.iii.u-tokyo.ac.jp/search/standardresult/id/105

Posted by: ひろん | February 15, 2007 at 08:04 PM

ひろんさん、情報ありがとうございます。
いろいろなのがありますよね。一番有名なやつを使ってみました、というところで。

Posted by: 山口 浩 | February 16, 2007 at 12:56 PM

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