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February 12, 2007

「STORY」世代と受験産業についてつらつらと

世の中は広い。知ってる人には当たり前のことが、知らない人には驚天動地、なんてことは珍しくない。特に私は世間知らずなので、この種の経験をよくする。

今回もそういう話。知ってる人には何の新味もないつまらない話だと思うので、あらかじめ。

黒田知永子さんという人がいる。この分野には特段詳しくないのだが、もともと女子大生あたりをターゲットにした光文社の雑誌「JJ」のモデルだったのは当時から知っていた。その後(一時期引退してたのは知らなかったけど)当時のJJ世代が歳をとるにつれ、「VERY」「STORY」と場を移しながら、光文社発行の雑誌のモデルとして活躍し続けているのも。最近は「カリスマ主婦」みたいな肩書きがつくことも多い。

とはいえ別に追っかけをやっているわけではないので、この人が早稲田塾イメージキャラクターになっているのを今回初めて知ってちょっと驚いてしまったわけだ。だってさー、リンク先のサイトで見てもらえればわかるけど、この人が早稲田塾の教室で生徒用のいすに座ってにっこり笑ってるんだよ!?一瞬、いったいどうしちゃったのと思ったね。

もちろん、意図はわかる。受験生を抱える世帯の主婦層が、ちょうど「STORY」世代と重なっているわけだ。実際、ご本人が受験生の母親なのだそうな。で、リンク先サイトにはこんな文章が載ることになる。

チコさん世代としては、かなり気になる「大学受験」
「首都圏最新予備校ランキング」にて
第一位(5つ星)を獲得した早稲田塾を
雑誌「STORY」(光文社刊)の超人気モデル
黒田知永子さんが保護者の視点で紹介します

ふむ。この早稲田塾、大学との連携プログラムをやったり生徒にiPodを配ったりと、なかなか意欲的な取り組みが目立つのだが、このカリスマ主婦モデル起用もそうした一環なんだろうか。最近は、「仮面ライダー」シリーズみたいに、子ども向けのテレビ番組でも明確に親を意識したものがよくあったりするし、これも「将を射んと欲すれば」の類か(いや「馬」にたとえたのは別に他意はないからね馬だとか全然思ってないからねことわざを引いただけだからね。時節柄こわいのであらかじめ念のため)。「ひと味ちがう学習塾」という作戦なわけだ。

こういう発想ってあるんだな。とすれば、この黒田さん、もう少し時がたてば、またちがった業界のイメージキャラクターへの道が開けるはず。ええと今が受験生なら、あと1年ちょっとで和服のメーカー、3年後には就活スーツ、5年後ぐらいからは結婚式場(このあたりになると時期はあやふやだろうな)、7~8年後ぐらいからはベビー用品、なんてところか。関係業界の方、今から営業かけておいては?

本題とは関係ないが、この光文社の女性向け雑誌について、「JJ」「CLASSY」「VERY」「STORY」と、だんだん上の世代向けの雑誌が出てきているところもけっこう気になる。どこまで行くんだろう?と。「STORY」が40代ターゲットとして、あと数年たつと50代向けとか出てくるんだろうか。もっといくと60代向けで「セレブの介護ファッション」とか「リハビリ着は『品』が命」とか出てくるのかもしれない。もう10年たったら70代向け雑誌で「『大人』の可愛いエンバーミング」なんてのも。下の世代のほうは、たしかティーン向けの「bis」が休刊しちゃったわけだが、また出てくるかもしれない。まさに「ゆりかごから墓場まで」だな。

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