「情報社会論―超効率主義社会の構図」
私が書いたのは第4章「Webコンテンツ産業の経済」というところ。基本的には学部向け教科書を意図したものと思うので、その道に詳しいであろうブロガーの皆さんには「なにをいまさら」みたいなところもあるかもしれないが、そもそもそういうものだということで。あ、あと、一部だがゲーム内経済学を取り上げていて、「貿易としてのRMT」みたいな話も出ているのだが、これは少なくともこの種の日本語テキストとしては初、ではないかと思う。
著者は、編者でもある山形大学学術情報基盤センター助教授の加納寛子さん、愛知工業大学工学部助教授の菱田隆彰さん、山口の3人。
構成はこんな感じ。
第1章 情報社会の進展に伴う社会構造の変化
バーチャル版ムラ社会の誕生
情報発信者の多様化
情報発信者の多様化に伴う情報の価格破壊
第2章 情報社会の進展に伴う社会構造の危機
景気回復は国民生活に反映しているか?
ネットワークの危機
情報社会の進展に伴う社会構造の危機への対応
第3章 Webコンテンツの変遷とゆくえ(ブログ・SNS・Web2.0)
Webコンテンツの変遷
コンテンツ管理の自動化が進む現在
広がりゆくWeb2.0の世界
第4章 Webコンテンツ産業の経済
日本のWebコンテンツ産業
各国のWebコンテンツ産業の概況
Webコンテンツ産業をめぐる諸課題
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Comments
セブンアンドワイの
本 > 法律、社会 > 社会学 > 現代社会
の 売れ筋順 で,662件中,現在売り上げ ナンバーワンのようですね.いつまで続くのでしょうか.
http://www.7andy.jp/books/law_and_society/sociology/301006/
ただし,アマゾンの方はあまり売れていないようですね.
H-Yamaguchiさんは,
もくじ
http://www.kitaohji.com/books/mokuji/m2539.html
の,Webコンテンツ産業の経済 を担当されていますね.
Posted by: k | March 05, 2007 02:23 PM
kさん、コメントありがとうございます。
セブンアンドワイではもう1位ではないようですね。まあ売れ筋を予定する類の本ではないと思います。本文に書いたとおり、私の担当は第4章です。
Posted by: 山口 浩 | March 05, 2007 10:52 PM