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「地球へ…」が無料ネット配信されている件について

この4月から、「地球へ…」がTBS系で放映されている。いわずと知れた、竹宮恵子作のあの名作マンガを原作としたものだ。1980年に一度長編アニメ映画化されたこともあるから、リメイクものでもある。
当時のファンの方などの間での期待も高かったろうと思うのだが、評判はどうなんだろうか。

原作マンガも前の映画もほぼリアルタイムで見た身としては、時代は変わるんだな、というのが第一印象。映画版と比較すると、技術的な意味でも表現方法の点でも今ふうになっているのは素人目にもなんとなくわかる。もちろん合計2時間の映画と連続もののテレビアニメとではいろいろなところでちがってくるのは当然だし、オリジナルのエピソードが加えられるのもしかたなかろう。原作や映画版であまり感じられなかった、そこはかとないやおいっぽさも、「竹宮色」というよりは、今なりのマーケティング的考慮なのかもしれない。個人的にはフィシスのキャラクターデザインに強烈な違和感を感じたりするわけだが、それもまた好みの問題なわけだし。

本来の目的ではないので作品評もどきはこのへんにして、この「地球へ…」、放送直後からバンダイチャンネルやGyaoで無料配信が行われている。4月21日で第3回の放映が終わったばかりだが、すでに第2回までは配信されていて、23日からは第3話の配信も始まる。バンダイチャンネルでは、しばらくしたら有料配信になるらしい。

そういえば、似たようなやり方をしていた例が前にもあった。「交響詩篇エウレカセブン」だ。あれも、放映中から積極的にネット配信を行っていた。これもTBS系。アニメに限らず、長編のストーリーもののドラマには、ネット配信の利用価値はいろいろとある。たとえば、見逃した回をネットで見られれば、話についていけなくなって脱落する視聴者が減るだろうし、途中から見始めた人のためにダイジェスト版を配信すれば新たなファンも獲得できる。正規にネット配信をしていれば、勝手にYouTubeにアップロードされるようなことも、多少は減るかもしれないし。

「エウレカ」のときは、そもそも作品製作自体にバンダイが関与していたから、ネット配信もバンダイの意向が強いのかと思っていた。もともとバンダイはネット配信に積極的だったし。今回の「地球へ…」もバンダイチャンネルで配信されてるわけだが、どうもバンダイは製作には関与していないらしい。となると、ひょっとしてTBSの意向があったりするのだろうか。「エウレカ」の経験から、TBSもネット配信の価値を認識している、ということなんだろうか。

うがった見方をすれば、ネット戦略は楽天に頼らずともできる、という意思表明なのかもしれないが。

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Comments

私は偶然から「エウレカ」の途中の回をテレビで見て、それからネット配信でアニメを見るようになりました。

実質的な料金は、ビデオレンタルとそう変わりません。(1話105円とか) 

配信側としては、中間業者をほぼ全部すっとばせるところとか、物販と違って在庫を抱えなくて済むところとかも魅力なのかも知れません。

正直、少年漫画誌とかでも、読みたいものだが毎週1話10円とかで配信してくれると私は喜んで購読するのですが・・・。

Posted by: 名無之直人 | April 23, 2007 at 09:40 AM

名無之直人さん、コメントありがとうございます。
バンダイが積極的なのは、きっとメディア企業に依存しない収益モデルを作りたいからなのだと思います。今のところまだそれほど一般的になってはいないのかもしれませんが、利用者側の啓蒙をやってる段階なのかなと。
メディアの人たちは、切り売りは基本的にあまり好まないでしょうね。旧作はともかく、新作の場合はパッケージにすることでリスク管理をしてますので。マンガのほうも、書き手側が強くなってくると、バラ売りみたいなのが出てくるかもしれません。

Posted by: 山口 浩 | April 23, 2007 at 03:22 PM

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