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国会の品位とエコを両立させる簡単な方法

以前にも何度かニュースで見かけたことがあるが、国会内で衆議院本会議場だけはネクタイ着用が義務づけられている、という記事が2007年6月9日の朝日新聞朝刊に出ている。「『品位を重んじる河野洋平議長の意向』(与党国対幹部)により、衆院議院運営委理事会でネクタイ着用を申し合わせているから」だそうだ。そのために本会議場だけ空調温度が28度ではなく25度に設定されているそうで、記事は「『クールビズ』が認められていない現状に不満の声が上がっている」と伝えている。

品位とエコのジレンマってわけね。なんだかお悩みのようだが、よくわからんね。そんなこと簡単に解決できるじゃん。

一方で国会の品位は保ちたい。なんたって国権の最高機関だし、その中でも神聖なる本会議場だ。しかしもう一方で、環境には配慮したい。なんたって京都議定書での約束だって風前の灯だし、現在の流れを変えようと思ったら相当思い切ったことをやらないとだめだし。品位とエコを両立させるためにはどうしたらいいのか。

といっても、別に「案」というほどのものでもない。話は単純だ。たったのひとこと。

がまんしろ。

これだけだ。

そもそも、国会の品位と、本会議場の空調の温度にはなんら関係がない。身近ではあまり見ないが、世の中には品位のある人というのがいて、そういう人はラフな服装をしていてもちゃんと品位があるように見える。衆議院議員の方々がどうもそうではないらしいのはなんとも残念な話だが、スーツにネクタイをしていないと品位があるように見えないのではいたしかたない。さっきから脳内の「つっこみ虫」がさかんに「スーツを着てても品位は」とか騒いでいるのだが、本旨からはずれるので無視。

環境問題は、日本が世界をリードできる分野の1つだ。世界第2位の経済大国である日本が、というところが意義深い。この分野の劣等生であるアメリカに対しても、このままではたいへんなことになりそうな中国やインドに対しても、日本が今何をするかはきわめて重要だ。首相だって電球を電球型蛍光灯に替えてがんばっているではないか。国会議員の皆さんが協力しないでどうする。

品位というのは、私は持ち合わせていないので詳しくは知らないが、自らを律する心から生まれる、とどこかで聞いたことがある。衆議院議員の方々は、外見はともかく内面はさぞかし品位のある方々なのだろうから、自らを律する心が私なぞとは比べものにならないくらい強いにちがいない。空調温度が28度に設定された中でスーツをびしっと着こなして品位を保ちつつ熱弁をふるうことも、品位を保ちつつヤジを飛ばすことも、品位を保ちつつ議長席に殺到して大乱闘を演じることも、りっぱにこなすことができるであろう。なんといっても、全日本国民を代表すべく選ばれた人々なのだ。室内温度を25度から28度に上げて範を示すことになんらの異存もあろうはずがない。

夏の品位ある服装というと、クラシックに麻のスーツなんかだったらかっこいいのに、なんて思ったりするが。シワもまた品位。

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Comments

私は、国会に限らず、議会関係者が、"品位" を持ち
出す時、なにか胡散臭いものを感じます。

人が演説をしているときに、汚いヤジを飛ばす人は、
自分が品位があると思っているんでしょうかね。
教育上も、良くないと思いますが...

品位がある人は、品位のことなんか口にしないのでは
ないかとも思います。

まぁ、私も品位なんか持ち合わせていませんので、
よくわかりませんが、どうみても、議員に品位が
あるとは思えない。なのに、品位を持ち出してくる
ところに、どうも胡散臭さがつきまとう...

品位云々言う前に、行動で示せ、と言いたい。

Posted by: ひろん | June 10, 2007 at 05:20 PM

ひろんさん、コメントありがとうございます。

確かに品位のある人は「品位」とかいいませんよねぇ。まあ、せめて服装で品位を示そうという心意気なら、前向きに評価したいところです。
空調設定温度が3度上がったくらいで音を上げるようなヘタレは選良たる国会議員の中には1人もいないのではないか、と信じたいですね。

Posted by: 山口 浩 | June 11, 2007 at 10:56 AM

> 空調設定温度が3度上がったくらいで音を上げるようなヘタレは選良たる国会議員の中には1人もいないのではないか、と信じたいですね。

私は議員の選考員を何度か勤めたことがありますが、耐熱性などの体力的特性を審査項目に加えたことはありません。元々その辺りの情報が選考員まで達するのは難しいかと思います。なので、ヘタレが選考をかいくぐるのは簡単なはずです。

山口さんも私と同じく、(多分)選挙権をお持ちである以上、選良の審査がどの程度かはご存知のはずです。

Posted by: A-11 | June 11, 2007 at 10:14 PM

A-11さん、コメントありがとうございます。

国会議員という肩書きの人に会ったことはこれまで数えるほどしかありませんが、その中に恐ろしく頭のいい人たち、すばらしく意識の高い人たちがいることを知っています。ただ、必ずしも全員がそうだというわけではないらしいということや、個人の能力は高くても組織の中では埋没してしまうということなど、なかなかうまくいかない事情があることもうすうす感じています。

私たちができることは、選挙を通じて、またその他の機会を通じて、私たちの意見をそうした人たちに伝えていくことかと思います。私はそうした場を生かすために、必要ならレトリックを駆使することも躊躇しないつもりです。

Posted by: 山口 浩 | June 14, 2007 at 06:05 PM

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