参院選をめぐる情勢メモ:2007/7/23まで
今週の日曜、7月29日に投票を控えた参院選について、いろいろなメディアに情報が出ているのでメモ。
まずはこれ。
NikkeiNet「与党過半数厳しく、民主第一党の勢い・参院選、日経世論調査」
日本経済新聞は29日に投開票される参院選を前に世論調査を実施し、全国の支社・支局の情報ももとに情勢を探った。自民は選挙区、比例代表とも振るわず、改選64議席を大幅に下回る見通し。公明も改選12議席を割る可能性があり、非改選を含めた参院での与党の過半数維持は難しい情勢だ。民主は選挙区、比例代表とも議席を大きく伸ばし、参院の第一党となる勢いだ。
与党寄りの報道機関が少ない中孤軍奮闘の感がある産経新聞だと、こんな感じ。
産経新聞「参院選情勢 与党、過半数割れ濃厚 本社・FNN合同世論調査」 29日投開票の参院選で、産経新聞社はFNN(フジニュースネットワーク)と合同で19日から21日、世論調査を行い情勢を探った。与党の過半数維持には64議席の獲得が必要だが、自民党は支持層を固められず、選挙区、比例代表ともに苦戦し、公明党も前回の13議席確保は微妙で与党での過半数割れが濃厚だ。 民主党は選挙区、比例代表ともに自民を上回り、獲得議席を50台後半に伸ばす可能性があり、参院での第1党は確実となった。 自民の獲得議席は、橋本龍太郎首相が退陣した平成10年の44議席前後にとどまる可能性が強い。 比例代表は、自民が過去最低だった10年の14議席を下回る可能性がある。民主は前回を上回る20議席台を獲得しそう。公明は前回の8議席、共産は4議席、社民も3議席の獲得が微妙な情勢だ。国民新は1議席獲得をうかがう。 一方、同時に実施した政治意識調査で安倍内閣の支持率は29.1%と、昨年9月の政権発足以来、初めて30%を割り込んだ。
共同通信はこう。
共同通信「投票先、民主31%自民23% 参院選電話世論調査」 共同通信社が19-21日に行った参院選に関する全国電話世論調査で、比例代表の投票先を「民主党」と回答した人は31.7%で、2004年の参院選前調査(28.7%)から3.0ポイント伸ばした。「自民党」と答えた人は23.7%で、前回(26.2%)を2.5ポイント下回り、両党の差が拡大した。 自民党の政党支持率自体は前回30.7%から1.6ポイント伸ばして32.3%となっただけに“身内の造反”が苦戦の大きな要因と言えそうだ。 比例代表の投票先としては、自民、民主以外では、公明党6.7%(04年調査7.2%)、共産党4.0%(同4.8%)、社民党2.3%(同2.5%)で、それぞれ0.8-0.2ポイント減となった。参院選初挑戦の国民新党は1.0%、新党日本は0.6%。 自民党以外の政党支持率は、民主党16.4%、公明党5.0%、共産党2.9%、社民党1.8%、国民新党0.3%、新党日本0.1%、支持政党なし35.1%。東京新聞は独特な切り口。
「’07参院選 本紙世論調査<下> 比例代表 『石原票』1/4が民主へ」(7/23)
二十九日投票の参院選に関する東京新聞の世論調査(十九-二十一日)によると、四月の知事選で石原慎太郎知事を選んだ人の四分の一が参院選比例代表で民主に投票を予定している。
世論調査では、「都知事選で石原知事に投票した」と答えた人が、参院選の比例代表ではどの政党、どの候補に投票する意向であるかを分析。その結果、自民が31.0%でトップを確保したが、民主が25.1%と接近した。続いて公明10.4%、社民1.0%、国民新0.7%、共産0.4%の順。
石原知事に投票した人がふだん支持している政党をみると、自民が44.4%を占めたが、比例代表で投票先を自民と回答した割合と10ポイント強も差があり、自民離れが起きていることがうかがえる。
一方、知事選で民主、社民が支援し、約百七十万票を獲得した前宮城県知事の浅野史郎氏を選んだ人の57.4%が、比例代表の投票先を民主と回答。共産が6.8%、社民が5.5%。自民、公明へはそれぞれ、3.4%と0.7%だった。共産が推薦した吉田万三氏を選んだ人は共産が41.5%だが、投票先を民主とする人が11.1%、自民も10.1%を占めた。
2007年7月23日付朝日新聞に出ていたものはこれ。
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