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July 01, 2007

雑誌目次をみる:「LoveJ」

一部に好評の「雑誌目次をみる」シリーズ。今回は「LoveJ」。

たまにしかやらないので念のため書いておくが、このシリーズは、なじみのないジャンルの雑誌の目次を見てみようというもの。といいつつ記事の内容にも入っていくことがよくあるので、まあ雑誌をいじるのが趣旨、というわけだ。

今回の「LoveJ」、女性のための「高収入おしごと紹介」雑誌、とある。このジャンルでは、以前から「てぃんくる」(他にもあったと思うがよく知らん)みたいなのがあったのだが、「LoveJ」は無料誌。この手の無料誌を見かけたのは初めてなんだが、他にもあるんだろうか。「女の子バックアップマガジン」「新・感・覚ジョブマガジン」といったキャッチフレーズもついてる。ウェブサイトには「夢が叶う女の子の高収入アルバイト・求人のお仕事探し」とも。該当する方々以外はまず手にとらないだろうと思う。この領域は門倉貴史さんのご専門なんだろうが、まあかじってみるくらいは許してもらえるだろう。

手元にあるのは創刊2号。創刊号は5月15日号だったらしい。創刊号フリークの山口としては、うーん残念なところだがいたしかたない。

この種の雑誌の目次はいたってシンプルなのが普通。実際、これだけ。

・えっ、こんな場所に?青山の隠れ名店
・まだ間に合う!頭皮ケアで髪美人
・美しさに磨きをかけよう!My favorite esthetics & My favorite nailsalon
・バラエティ求人情報
・エリア別求人情報
・QRコードINDEX
・癒し系マンガ『ウチのハズレさん』
・簡単美味しいヘルシーレシピ
・天草零先生のサプライズ占星術
・読者プレゼント

「青山の隠れ名店」。そういう職業の方々というと、なんとなく新宿とか池袋とかを思い浮かべたりするんだが、青山が人気スポット、なんだろうか。おおトルコ料理の「Harem」はは行ったことがあるぞ。「美しさに磨き」をかけるのは投資、だよなこの種の職業の方々には。ふむふむお役立ちではないか。

で、メインコンテンツである求人情報は「バラエティ」と「エリア別」に分かれてる。「バラエティ」ってのはなんだかよくわからんが、まあいろいろとりまぜて、ということなんだろう。前におかれてるところからみて大プッシュ、なのかな。最初は「ホールスタッフ・調理スタッフ」みたいなおとなしいやつ。次に「秘書アシスタント限定10名大募集」。18~29歳位迄(未経験者大歓迎)、月給45万円以上…ん!?なんか妙な空気が…。だいたい、秘書を10名もいっぺんに募集する会社って…?不動産関係って書いてあるけど。秘書っていえばこういう話もあったなぁ。

その後の「エリア別」は、こんな具合に分かれてる。
・モデルプロダクション
・コミュニケーション
・新宿エリア
・渋谷・六本木エリア
・池袋エリア
・上野・銀座エリア
・神奈川・三多摩エリア
・埼玉エリア
・千葉エリア

最初の2つはエリアじゃないじゃん、というつっこみはともかく。この業界の情報の何が面白いって、「男女」を問わず、用語が独特なことだ。不勉強にして実際をよく知らないので想像するしかないわけだが、それでも業界慣行とか働いてる人たちの機微みたいのとか、いろいろと雰囲気が伝わってきて趣深い。

たとえば「大○枚」という表現。男性向けのその種の広告でもみられると思う。誰がみても特定の金額をあらわしているわけだが、なんでわざわざこんな書き方をするんだろう。そういえば、「LoveJ」のサイトには「業種説明」とか「業界用語辞典」とかのページがあって、これは必見。「見てるだけ」(見せる、じゃないよ)という業態があることも初めて知ったし、この業界では「福利厚生費」が給与からの天引きであるらしいということも新発見。「アリバイ会社」もいまや人材確保に必須の条件みたい。

なんか、広告にアニメふうのイラストが目につく。いわゆる「萌え系」のも少なくないが、こういうのは「かわいい」ということになるんだろうか。やっぱり、プロが書いてるんだろうなぁ。

給与の相場を見てみる。「モデルプロダクション」から。某モデルプロダクションの広告では「VTRモデル大5~30枚、雑誌大4~7枚、会員サイトモデル大4~20枚」だそうだ。別のプロダクションだと「雑誌1回4万円以上、AV1回10万円以上、AV単体80万円以上」とも。「ハード系」の職場は日給35,000円あたりが相場っぽい。ふうん。募集対象年齢はというと、18歳以上は共通だが(まあそうだろう)、上は30歳くらいから60歳まである。ふうんいろんなニーズがあるわけね。コミュニケーション」ってのは、電話やらチャットやらのお相手らしい。こちらは時給制で2000~5000円あたりが相場。地域別のページをぱらぱらと見た限りでは、場所による待遇差はあまりないみたい。コンバージェンス、なんだろうか。QRコードのインデックスがついてて、お店への連絡は簡単にできる。

女性向け雑誌の必須アイテム、占星術もちゃんとある。「天草零先生のサプライズ占星術」というコーナー。天草零先生、かぁ。「西洋占星術、タロットカード、数秘術を駆使するサプライズな占術家。首都圏を中心に神出鬼没に活動。」とある。「サプライズな占術家」「神出鬼没に活動」っていったいなんじゃい。

広告を見てつらつら思うに、未経験者歓迎という募集はよくあるが、未経験者を優遇する業界って、他にはあんまりないだろうなぁ。一応業績主義みたいな感じにみえるんだが、経験が「能力」向上につながらないってことなんだろうか。それに、この業界では当然ながら男女の雇用機会は均等でないわけだが、そのあたりを問題視する人って・・・いるわけないか。ともあれ、なんだかやけに「気軽」で「明るく」「前向き」な一冊。なんだか圧倒されておなかいっぱいになっちゃったので本日ここまで。

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