大塚製薬からプレスリリースが届いた話
大塚製薬から封筒が届いていて、何かと思ったら、セカンドライフ内で「ファイブミニ」のプロモーションをやるというプレスリリースだった。ブログやってるとはいえ「素人」の個人に送るってのはいったい、と一瞬思ったのだが、読んでみると、これがけっこう面白かった。
リンク先をみていただければわかると思うが、プロモーションってのは、セカンドライフ内で架空の広告・販売合戦を展開するというもの。エキストラ(のアバター)を応募者から抽選から選んで、上野樹里さん(のアバター)出演のCMロケも行うとか。
他の多くのセカンドライフマーケティング事例と同様、基本的に、セカンドライフ内で何かやって、それをリアルのメディアで伝えていこうというものだな。それだけなら別にわざわざ私のところまでプレスリリースを送ってくることもなかろう。マスメディアに流しとけばいいわけだ。
今回の場合、キモはエキストラ募集だ。きっと、「健康に気を使い、新しもの好きの大人が多いセカンドライフユーザー層の関心を高めることで効果的なマーケティングを展開」云々みたいな話を企画の人がしたにちがいない。エキストラの募集はセカンドライフユーザーに届かなきゃ意味ないから、ユーザーとわかってる私のところに送ってきたんだろう。きっと面白がってブログに書くだろう、とも期待したかも。それとも、以前お会いした広告代理店の方が担当された案件だったりするのかな。いずれにせよまんまと乗せられたかたちになるわけだが、実際面白いと思ったからまあいいや。
面白いと思った点は3つほどある。
(1)リアルとバーチャルの組み合わせ方
商品はリアルなわけで、どこかでリアルとつなげなきゃいけないわけだ。ここでの「接点」は上野樹里さん。アバターでの出演ということで、どんな姿になるのかという関心もあろうが(共演したエキストラは「握手会」もあるとか。これはリアル、なんだろうか?)、実際にこれをCMにするときにどんな映像にするのかな、と。商品の効能を見せないとCMにならないだろうし。コーラじゃないから一緒に飲んで「イェーイ!」じゃすまないし、ポカリスエットじゃないから一緒にスポーツして、というわけにもいかないし。まさか上野さんがアバターのみ出演てことはないだろうから、操作してるところも見せるのかな?
(2)セカンドライフ内でのイベントの作り方
アイテム配布は基本として、「架空の広告・販売合戦」っていうんだが、具体的にはどうやるんだろうか。これも基本的には効能をわかってもらわなきゃいけないわけだ。せんい分をとるのに野菜がいいか果物がいいか「ファイブミニ」がいいか、という図式で、「ファイブミニ」がいいということになるんだろうけど、どうやってそこまで導くか。きっと「エクスペリエンス」(「経験」でもなく「experience」でもなく)とか書いてるね企画書に。
(3)このプレスリリースを郵便で送ってきたこと
こういうところはあくまでベタにリアル、なわけね。封筒の表に「仮想世界『セカンドライフ』で新プロモーション展開」とか印刷してあるから、ほんとにプレスリリース用の封筒で送ってきたわけだ。なんか、馬車で自動車を運んでくるみたいな印象だけど、受け取る側に見てもらわないといけないからしかたないってことなんだろう。ご苦労様なこと。
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