「趨勢評論家」になった話
梅田望夫さんのベストセラー「ウェブ進化論」が台湾で翻訳され、その中に私のコメントが掲載されたらしい件については、梅田さんのブログで見て知ってはいたのだが、現物を見てからコメントしようと思っていたところ、このほど現物をいただいた。多謝。Amazonで表紙画像を表示させようとしたのだが、ISBNで探してもヒットしないので、携帯電話のカメラで写真を撮ってみた。
なんか中国語のタイトルが鼻息荒く見えちゃうのは日本人からみた漢字の語感ゆえなんだろうけど、なんかすごいね。
A5版ソフトカバー。ちなみに私のコメントはカバーの裏表紙の見返し部分にある。茂木健一郎さんの次で光栄なのはいいとして、問題は肩書きとしてついてる「趨勢評論家」っていうやつ。
いやもちろんこう表記されてるのは梅田さんの記事で知ってたけどさ、実際に見るとなんか妙な感慨がある。「趨勢」ってのは「トレンド」ってことかな?とすると「趨勢評論家」ってのは「トレンド評論家」ってことになるわけで、なんだか私を形容することばとしてこれほど似合わないものもなかろうと思ったりする。これじゃ、アルマーニのスーツとか着てそうじゃん?白シャツの襟立ててゴールドのネックレスとかしてそうじゃん?
日本語版をお読みになった方はご存知かもしれないが、この本には「預測市場」(中国語ではこう書くらしい)に関するくだりがあって、そこには「日本首屈一指的預測市場研究者山口浩」なる人物の名も書いてあったりする。この表現(日本語も中国語も)が適切かどうかはいろいろ議論もあろうから、確かに「趨勢評論家」のほうが気楽ではあるな。これからこの肩書きで行こうか、と一瞬思ったりもしたわけだが、基本的に「評論家」的な立場というのがあまり好きではないので、ここはやはり「研究者」(の末席のあたり)のほうでお願いしときたい。
余談。この本でわかったネット用語の中国語訳で面白かったものをいくつか。まんまだったり訳分からなかったり。漢字って面白いなぁ。
チープ革命→「低價革命」
アマゾン→「亞馬ぞん(「ぞん」は「孫」にしんにょう)YahooやGoogleはアルファベットなのになぜこれだけ漢字?
ブログ→部落格
オープンソース→開放原始碼
マス・コラボレーション→大衆合作
Wisdom of Crowds→群集智慧
この中で一番のお気に入りは「大衆合作」。なんか、みんなでよってたかって作ってる感じがしていいよね。
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